ASIAN NOMAD LIFE

日本、香港、中国で生活・仕事をしてきてシンガポール在住8年目。
SNS投稿の流れが広く浅くさっくりに。
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    JUGEMテーマ:ビジネス

     

    ここのところ、昨年から始めたビジネスのホームページ作成やSNSアカウント設定にかかりっきりになっていました。

     

    仕事用のFacebookとInstagramアカウントは半年ほど前に作成し、時折更新していたのですが、今回Instagramアカウントを追加して改めて見直してみたところ、少しずつ新しい流れに変わってきていることに気がつきました。

     

    1.全体的に写真があっさりしてきた。

    以前はかなりこだわって写真を後加工したり、料理やファッションなど素材を良く見せるための小道具やカメラアングルなどに凝ったアカウントが多かったのですが、このようなアカウントや写真が下火になり、日常生活を切り取ったようなあっさりしたシンプルな写真が増えてきています。

     

    2.意識した自撮りが減った。

    ヒロイン(たまにヒーロー)になりきった自撮り写真アカウントが明らかに減りました。代わりに増えているのは一見、普通に見えるスナップ写真。こだわりを感じないこともないのですが、あえて飾り立てないのがトレンドのようです。写真から判断する限り自撮り棒での撮影も減っているようですが、シンガポールでも同じで、観光地でみかける自撮り棒割合が激減しています。

     

    3.ライブ配信が増えた。

    旅行やグルメ情報など、写真の演出に凝る代わりにその場でさくっと中継するライブ配信が増えました。私がフォローしているほんの少数アカウントだけでも、ほぼ毎日ライブ配信があります。キャプションやハッシュタグに時間をかける写真より、その場でさくっと終わらせられるライブ配信が好まれるようになっています。

     

    全体的に傾向は「さっくり」。「インスタ映え」を意識して背伸びした投稿ではなく、身の丈に合った自然なものが増えています。

     

    それもそのはず、この記事を読む限り、SNSアカウントはまだまだ増加の一途。合計数を見る限りほとんどの人が複数のSNSアカウントをもっていて(特に20代〜40代)、そのうちかなりの割合の人がアクティブに使用しています。すべて全力投球でこれらのアカウントに投稿し続けると「インスタ疲れ」や「フェイスブック疲れ」になるのは明らかでしょう。

     

    自分の投稿も他の人の投稿を読むのも、適当に手を抜きながら広く浅くSNSを使い分け、さっくりつき合っていく、という成熟ステージに入ってきている気がします。

    | 後藤百合子 | ビジネスのねた | 14:24 | - | - |
    「ストーリー」を売るハノイのスモールビジネス
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      先週末にかけて、ベトナムの首都ハノイを3泊4日で家族旅行してきました。

       

      私も夫も仕事でホー・チ・ミンには行ったことがありますが、ハノイは初めて。家族旅行なので特に計画もなく、毎日12劼曚錨綿發濃矯して観光名所や博物館を回ったり、車をチャーターして郊外の村に足を伸ばしたりしてハノイを満喫しました。

       

      あちこちで工事をしていて街全体が埃っぽく、大量のバイクが道路を埋め尽くしている様子は20年以上前の中国の大都市のようでしたが、中国とだいぶ違うなと感じたのは、活気はあってもあまり人々の目がぎらついていないこと。都市計画一つをとっても、あくまでもゆったりとしたペースで開発が進んでいるような印象を受けました。

       

      ■ホールいっぱいの観光客に実演するレストランオーナー

      我が家の旅の大きな楽しみの一つは食。事前にTripadvisorで調べ、何軒か店を選んで訪れてみました。​

       

      ホテルにチェックインして最初に向かったのがHanoi Food Culture。旧市街のごちゃごちゃした通りのさらに一つ路地を入った非常にわかりにくい場所にありますが、写真の通りシンガポールや東京にもありそうな「お洒落カフェ」といったところで、平日の昼下がりにもかかわらず地元のリッチそうなお客さんが食事をしていました。

       

      雰囲気もさることながら、オーダーしたベトナム伝統料理を現代風にアレンジしたメニューもなかなか洗練されています。驚いたのは食事を終えてデザートを頼もうとしたときでした。

       

      私たちは2F(写真は中2F)の隅の席に案内されたのですが、いきなり30人ほどのポーランド人団体客がホールいっぱいになるほど入ってきたのです。「どうしたんだろう?」と訝っているうちに、30代と思われる小柄でお洒落な男性が登場。テーブルにコーヒーカップを並べて何やら作り始めました。何事だろうと聞いているうちに、おぼろげにハノイ名物「エッグコーヒー」の実演だとわかりました。

       

      団体客たちはしきりに写真を撮ったり質問したり。オーナーだという男性がデモンストレーションのエッグコーヒーを作り終えると、ウェイターとウェイトレスが一斉にお客にエッグコーヒーを運び、10分ほどで飲み終えると来たときと同じく賑やかに店を出て行きました。

       

      私たちも試しにエッグコーヒーを頼んでみましたが、コーヒー風味のカスタードクリームといった感じでなかなか美味。

       

      「へーこんな店もあるんだね」と夫と話しながら会計を済ませて店を出ようとすると、ウェイトレスの1人が駆け寄ってきて「ぜひTripadvisorにレビューを書いてくださいね」と店の情報やTripadvisorへの投稿方法が詳しく書かれたカードを渡されました。彼女は大学生で英語の勉強のためにここでアルバイトしているということ。

       

      地元のお洒落客、体験ツアーの外国人団体客、そして個人旅行客まで取り込もうという実に多角的なマーケティングに舌を巻きました。

       

      このレストラン以外でも、オーナーが席に来て自慢の一品を薦めてくれたり、オーナーが英語が得意でない場合は英語を話す女性が席まで来ていろいろな質問に答えてくれたり、とにかく接客熱心な店が多いことに驚きました。

       

      ■「村おこしかフェアトレードか」を独力で切り開くモン族の土産物店オーナー

      もう一つ印象に残ったのが、モン族の伝統刺繍クロスやバッグなどを売っていたMixay Boutiqueというお店です。

       

      刺繍バッグが欲しいなといくつか見ていたのですが、いかにも「お土産物」という粗製乱造品しかなくあきらめかけていたところに、たまたま立ち寄った旧市街のお店。他の店に比べて値段は同じかちょっと高いかくらいでしたが(刺繍の手間工賃を考えたら激安)、素材や造りがしっかりしていてデザインもちょっと垢ぬけています。

       

      やはり30代と思われるオーナー女性が接客してくれ、彼女自身がモン族というベトナム少数民族の村出身で、自分でデザインをして故郷の村で作り、ここで販売しているという話を聞けました。店を出してもう4年になるそうですが、拙い英語で熱心に商品の説明をしてくれる彼女の話を聞いているうちに、私もモン族の村にいるような気持ちになってバッグを1つ購入しました。

       

      日本であれば「村おこし」か「フェアトレード」で出すような店ですが、彼女は単身、首都ハノイの土産物激戦区に出店し、厳しい競争を勝ち抜いています。そんな彼女が繰り返して言っていたのは「私はデザインが好きだから」という言葉。好きなことを続けていたら、結果として彼女自身の成功にも村おこしにもつながっていったのだと思います。

       

      ■「ストーリー」を売るスモールビジネス

      長年商売をしてきて感じるのは、人が消費をするときに一番重要なのは、「物」そのものよりもそれに付随する「ストーリー」だということです。

       

      ラグジュアリー・ブランドの最近の苦戦を傍観していてもわかりますが、「高級だから(または安いから)」「みんなが欲しがるものだから(またはもっていないと恥ずかしいから)」という理由では、グローバル化が進み、モノがあふれる社会では誰も消費をしません。

       

      自分が「これ」と思った物やサービスを、自信と熱意をもって消費者に薦め、消費者もその消費に対して対価以上の満足を得ることこそが、消費者の固い財布のひもを緩める一番の方法だと私は思います。

       

      緩やかに時間が流れるハノイの街角で、そんなビジネスの原点を見せてもらいました。

      | 後藤百合子 | ビジネスのねた | 15:08 | - | - |
      人と機械が要らなくなる、アプリ化する社会。
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        ■ファストリが全商品に採用でわかったICタグの低価格化

        ユニクロを展開するファーストリテイリングが、1年以内をめどに全商品にICタグをつける計画を発表しました。

         

        アパレル業界では数年前からICタグが徐々に導入されてきてはいたのですが、満を持してファストリが採用に至ったことで、アパレルにとどまらず全小売業界にICタグ化の流れが押し寄せてくることになりそうな予感がします。

         

        ICタグはタグに識別情報をもたせるという意味ではバーコードのようなものですが、違うのは離れた場所からでも複数を同時に読み取ることができ、上書きも可能なこと。また、情報量が格段に大きいことも特徴です。

         

        ICタグの唯一のデメリットは価格が高いことでしたが、昨年、あるアパレル業界の方に聞いたところでは、最高品質の富士通製で10円程度まで下がったということでした。それから1年。印刷業をはじめその他の業種の会社が続々と参入、設備投資をし、現在ではおそらく5円前後、もしくはそれを下回る価格まで到達できているのではないでしょうか。

         

        ■小売店の人手不足には朗報、フリーターとハードメーカーには悲報

        ICタグの最大のメリットは店舗の人員削減です。

         

        以前、ユニクロがブラック企業だと騒がれた原因の一つは閉店後の棚卸と発注作業でしたが、ICタグが導入されればこの作業をほとんど自動化できます。さらに、消費者のスマホアプリと連動させて、在庫情報はもちろん、ICタグから着こなし提案などの情報も入手できますので、接客でも人員削減が期待できます。そして、消費者が購入する際のレジ作業も自動化できるのです。

         

        この計画が本格的に実施されれば、恐らく店舗レイアウトもかなり変わってくるでしょう。

         

        店内には実際に手に取って確かめてみるサンプルと着こなし提案用のディスプレイ。購入を決めたら購入ボタンを押してカウンターに行くと、バックヤードから自動で商品が送られてくる。現在のようにいろいろなサイズの在庫を山のように積み上げたり、スタッフが商品をたたみ直したりする手間がなくなりますし、スマホで総額を確認してから商品を袋に入れて店を出ればレジも不要。料金は自動的にクレジットカードに課金。極端にいえば無人でも店舗運営が可能です。

         

        影響はアパレル業界にとどまりません。昨年私がICタグの話を聞いたときには、各メーカーがどうやっておでんにICタグをつけるか真剣に議論しているということでした。次に採用が広がるのは、やはりマンパワー問題が深刻なコンビニやスーパーでしょう。おでんは当分無理かもしれませんが、日用品や菓子などでしたら簡単につけられますので、残る問題は価格だけ。しかし、採用企業が増えて裾野が広がり、参入メーカーが増えれば増えるほど価格が下がってくるのは世の常です。

         

        逆に言えば、フリーターやパートなど、小売店で働いてきた人たちの職は漸減していきます。これまで採用難であえいでいた小売店のスタッフ職が、一転して狭き門になる可能性が高くなるのです。

         

        もう一つ、見逃してはならないのはキャッシュレジスターやPOSシステムなど、従来、各小売店に設置されてきたハード機器が大幅に見直されるということです。在庫情報が本部で一括管理されれば、各小売店で入力や発注作業を行う必要がなくなりますし、レジ回りの機器も不要になります。店舗関係のシステム機器メーカーにとっては死活問題です。

         

        ■シンガポールのパーキングシステムもアプリ化

        ICタグではありませんが、すでに人やハードが要らなくなる、という現実が、シンガポールでも起こり始めました。

         

        政府が所有する駐車場はこれまで多くがクーポン式で、コンビニなどで買った30分と1時間の紙のクーポンに自分で日付と時間のパンチ穴を開けてフロントガラスに見えるように置いておき、クーポンを置いていない車がないか、クーポンの時間が超過していないか、専門の監視員が見回るというかなりアナクロなシステムでした。

         

        ところが最近、スマホアプリをダウンロードする方式を導入。駐車場に入るとアプリを起動してグーグルマップで今いる駐車場を選び、時間を指定して起動。超過するとスマホにアプリが通知をしてくれるので時間延長ができ、予定より早く出庫する場合は解除通知をすると、余った時間分は課金されません。

         

        まだすべての駐車場に監視カメラがついているわけではありませんので監視員がいなくなったわけではありませんが、この職業が無くなるのは単に時間の問題です。

         

        また、一部の駐車場ではすでに入出庫時に課金する装置がついていますが、これもアプリとカメラが普及すれば更新する必要はなくなるでしょう。店舗同様、パーキングシステムの機器メーカーも新規受注の機会が失われます。

         

        ■思ったより早く到来しそうなAI社会

        スマホが出現してまだ10年ほど。このところ、AI化によって将来なくなる職業、といった特集がいろいろなメディアで取り上げられてきましたが、ICタグの本格導入や、アプリの普及、中国の国を挙げてのキャッシュレス化もあっという間に進行した経緯をみるにつけ、大方の予想よりずっと早くAI社会化の流れが加速化しそうな気がしてなりません。

        | 後藤百合子 | ビジネスのねた | 19:40 | - | - |
        日本人の朝型シフトが変える日本の市場
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          JUGEMテーマ:ビジネス

          今年9月発売の『日経ビジネス』に「寝るな日本人 国は夜から衰退する」という特集記事が掲載されました。

           

          残念ながら入手できなかったためネットで見出しだけを読みましたが、「繁華街も、郊外も、夜、誰も消費していない!!!」「車が売れないのは、夜、誰も出歩かないから」など、いかに夜間の市場経済が縮小しているかがうかがわれます。

           

          さらにここにきて、バブル以降ずっと宵っ張りだった日本人が朝型にシフトしている状況がはっきりわかるようなニュースが続々と報道されています。

           

          まず、外食情報サイトぐるなびの183月期決算予想が、経常利益34%減。主力の小規模飲食店の売上不振に伴い広告掲載料収入が減少というニュース

           

          そして、コンビニ大手ファミリーマートの一部店舗で24時間営業を見直し、深夜から未明にかけての営業を停止するというニュース。

           

          2つの記事では共通してパートやアルバイトなどの人手不足が原因とされていますが、原因はそれだけにとどまらないことは、この、なぜ「トクホ」はシニアよりも若者に人気なのかという記事を読むとよくわかります。

           

          記事の要旨は、若者の間でトクホ飲料の購入率が増えているのは、日本人の「朝型生活」シフトが影響しているというものです。

           

          NHK放送文化研究所の調査によると、日本人の就寝時間が早まっており、特に40代など働き盛りの世代で早寝早起きが増えている、仕事や学校など社会全体が朝型になっているという傾向があるそうです。また、ビジネスパーソンの「飲みニケーション」が減り、「パブレストラン・居酒屋」などの売上減少が目立つと、上記のぐるなび売上、経常利益減少の裏付けとなる情報もあります。

           

          私も3年前に「飲みにケーション文化はそろそろ捨て時? という記事を書きましたが、家庭をもつ女性が本格的に労働市場に参画し、これまで飲みにケーション文化の中心だった団塊世代の男性が大量に引退する中、従来男性サラリーマンや独身OLが支えてきた、深夜までお酒を飲んだりコンビニで買い物をしたりするという文化が徐々に変わり始めているのは間違いないと思います。

           

          そういう目で20OL必携のお出掛けガイド『Hanako』のここ数か月のバックナンバー・タイトルを眺めてみると、やはり同じ傾向が読み取れます。

           

          「銀座」「京都」「鎌倉」などの定番特集に並び、グルメ特集は「お茶」「パン」「パフェ」「フルーツ」などまったく夜を感じさせない特集がほとんどなのです。

           

          バブル経済が始まる直前の1988年創刊。当時は圧倒的に夜営業のレストランやカフェバーなどの特集が多かった記憶がありますが、現在は様変わりしたようです。実際、私が昨年まで日本のベースにしていた東京の清澄白河周辺は、ここ数年、新しいトレンドスポットとして雨後の筍のように若者向けの飲食店が出現しましたが、ほとんどがカフェやケーキ店など昼間の店で、夜は相変わらず閑散としています。

           

          日経ビジネスでは「夜の経済の消滅は国の衰退の始まり」と断じていますが、私の記事にも書いたように、シンガポールをはじめ、多くの国では退社後の夜の時間を家族と過ごすサラリーマンが圧倒的に多いのが常識。これまでの日本の接待文化、飲みにケーション文化こそ異常だったと思います。

           

          若年層を中心とした人手不足に加えて、日本人全体の朝型生活へのシフトという要因も加わってきた現在、トクホ飲料のように、消費者の心をつかむ商品やサービスも当然変わってくるでしょう。この傾向は今後ますます顕著になっていくと思われますので、これからもこの市場動向をふまえたビジネスチャンスに期待しています。

          | 後藤百合子 | ビジネスのねた | 18:47 | - | - |
          ヤマト運賃値上げで変わるネット通販戦略
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            今日から11月。

             

            日本にいる間、一般的な食料品以外の買い物はほぼネットショッピングに頼っている私のもとに先月、あちこちのショップから運賃値上げのお知らせが押し寄せました。

             

            特に私の場合、日本のベースが現在沖縄県にあるため、値上げ幅は最大2倍近くにもなり、運賃無料未満の金額で買い物をした場合、代金の大半が運賃という笑えない状況になります。また、一部ショップでは運賃無料の最低金額も大幅に上がっています。

             

            この運賃値上げ攻勢は、大きく報道されたヤマト運輸の値上げ決定が最大の要因だと思いますが、消費不振の中、これまでネット販売に生き残りの活路を見出してきた中小規模の専門小売店や問屋・商社には大きな痛手となるのではと危惧しています。特に楽天を頂点とした専門店が軒をつらねる国内ネットモールや、自社でサイトを作ってネット販売をしてきた小売店ではこの影響が大きいのではないでしょうか。

             

            首都圏でのパートやアルバイトの賃金はうなぎのぼりだとはいえ、一家の大黒柱の賃金がなかなか上がらない中、消費者が限られた収入の中でやりくりしていくには、プチ贅沢としてこれまで利用してきたネットショッピングも選別していかなければならない時代に入っていることを実感します。

             

            いっぽうで、今回、ヤマトから大幅な値上げを要求されたと報道されるアマゾンが販売・配送する商品については、従来通り、運賃無料金額が税込み2,000円、未満の通常配送料が350円と変わっていません。

             

            アマゾンとヤマトの交渉内容を知る由もありませんが、アマゾンが配送料のコストアップにも強気の姿勢を堅持していることは明らかで、その背景には、昨年ドルベースで30%強のアップ、1兆円を突破した日本での売上増大や、すでに16か所にもなった日本における物流拠点の矢継ぎ早の開設、大幅な商品点数の増加などにより、コストアップ要因を補って有り余る利益増大が見込まれることがあると思います。

             

            また、人口比では日本の65%しかないアマゾンのドイツでの売り上げが、日本より30%以上多いことを考えたら、まだまだ日本でのシェア拡大が望めると考えるのも無理はないことでしょう。

             

            もう一つ留意したいのは、米アマゾンの運賃の低価格化です。

             

            この表を見る限り、1〜2週間程度かかる比較的早い小包サービスでUS10ドル程度、数日で到着するクーリエサービスでもたいていのものはUS15ドル前後で日本に届きます。下手をしたら日本国内のモールで買うよりアマゾンのアメリカから直送してもらったほうが運賃が安くつくという話も出てきそうです。

             

            国際運賃が下がっているのは世界的な傾向です。日本郵便も国際eパケットというサービスを提供していて、最低金額が530円、1kgまでの商品であれば国際書留付き、北米やヨーロッパ向けが2,000円未満で1、2週間程度で送れます。私の取引先のアクセサリー作家さんも最近このサービスを利用して本格的に欧米向けの個人輸出を始めました。

             

            政府が中小企業者の輸出を強力にバックアップする政策を打ち出しているシンガポールでも、このところ、世界どこでも数百円からという低価格を売り物にした中小事業者向けの輸出物流業者が増加しています。

             

            今回のヤマト運輸の運賃値上げは、消費者にとってはますますアマゾン依存度が高まり、国内モール事業者や出展者にとっては販売チャネルを再考せざるをえない大きな転換期になるような気がします。

            | 後藤百合子 | ビジネスのねた | 14:36 | - | - |
            爆買いだけじゃない、体験型観光がこれからのトレンドに
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              ■外国人観光客に人気の最新スポットは?
              11日、世界の観光スポットのランキングと、ホテルや航空券の予約サイトで知られるウェブサイト、トリップアドバイザーが「外国人に人気の日本の観光スポットランキング2015」を発表しました。
               
              1位 伏見稲荷大社(京都府)
              2位 広島平和記念資料館(広島県)
              3位 厳島神社(広島県)

               
              1位から3位までの順位は昨年と同じですが、昨年ランク外から8位に剣舞を体験できるサムライ剣舞シアター(京都府)、19位にパントマイムなど無言現代劇のギア専用劇場(京都府)、29位に大相撲の両国国技館(東京都)がランクインするなど、ただ名所旧跡を巡るだけでなく、新旧問わずより深く日本文化を知るライブのアトラクションの人気が高まっています。
               
              ランキングを見てもわかるように、日本の観光地というとやはり京都を中心とした西日本がメインになりがちですが、外国人観光客の玄関口である東京はどうでしょうか?
               
              東京の1位は、意外にも新宿御苑

               It is a huge park. Visit only if you have plenty of time on your hand. This is huge garden and cannot be seen in a rush. It is pretty amazing that such a quiet and serene garden is right in the middle of the city amidst all the high raises.  巨大な公園。時間が十分あるときに限る。急いではとても回れないので。高層ビル群のど真ん中にこんなに静かで落ち着ける庭園があることが驚き。
              BrwnTravsさん(アメリカ合衆国)の口コミ トリップアドバイザーより

              という感想は、2位の明治神宮にも共通し、京都とはまた一味違った日本庭園や日本の伝統建築への感動もあると思われます。
               
              ■「東京の観光名所は自転車で巡る」が密かなブームに。
              注目すべきは3位です。東京で明治神宮の次に人気が高いのは、都内を自転車で巡るサイクリングツアーなのです。
               
              掲載されているツアーは9社。コースは1時間半3,000円のお手軽なものから、ランチ付10,000円の6時間コースまでいくつかあり、そのほとんどは、東京の中心部から東部エリアの観光スポットを網羅しています。
               
              例えば、305件の口コミ(6/11現在)を集めて一番人気の東京グレートサイクリングツアー。英語のHPを見ると、6時間コースは次の3つです。

               
              A ベイエリアコース
              茅場町出発 → 佃島 → 築地市場 → 運河巡り → お台場でランチ → 増上寺 → 皇居 → 茅場町到着
               
              B 江戸・東京文化コース
              茅場町出発 → 日本橋 → 人形町 → 両国 → 浅草でランチ → 上野公園 → 東大 → 皇居 → 茅場町到着
               
              C クール東京コース
              茅場町出発 → 築地・銀座 → 芝公園 → 麻布十番・六本木 → 青山・表参道 → 代々木公園でランチ → 明治神宮 → 神宮外苑・四谷 → 国会議事堂・皇居 → 茅場町到着
               
              Cコースはアップダウンが若干多いので少しハードと思われますが、どれも6時間で26卍度と、ちょっと頑張れば徒歩でも回れるくらいのほどよい距離。意外と東京は狭いのです。たった1日でこれだけの数の東京名所を巡ることができるのも魅力でしょう。
               
              代表の肥塚由紀子さんのインタビューによると、軌道にのるまではなかなかお客さんが集まらず苦労したそうですが、現在はカヤックやランニングのツアーもあり、多くの人気を集めているということです。
               
              ■爆買いの中国人も富裕層は体験型ツアーに癒しや安らぎを求める。
              サイクリングツアー以外にも、東京の人気スポットには、7位に個人のお宅で開催される日本料理教室が入っていたり、12位に飲み屋ハシゴツアーが入っていたりして、多くの外国人の人気を集めています。
               

              I am usually not the biggest fan of sushi but making it in Yoshimi's class was first and foremost super fun and it turned out so delicious!! I guess I never tried the right one. It was not as easy as I had imagine but then Yoshimi doesn't just serve boring food. 今までそれほど寿司が好きじゃなかったけど、ヨシミのクラスは最高に楽しかったし、本当に美味しかった!! たぶんこれまでのが本物じゃなかったのね。思ってたほど簡単じゃなかったけど、ヨシミはただつまらない食べ物を出すだけじゃなかった。Thetravelon thebrainさんの口コミ(ドイツ) トリップアドバイザーより

                
              この方がアップしている写真には、着物姿の女性の先生方と、天ぷらや寿司などの日本料理の他、キャラ弁をもつ男性参加者の写真もアップされており、料理教室の楽しいひとときの様子が伝わってきます。
               
              また、ジャーナリストの中島恵さんによると、世界中で爆買いして注目を集める中国人観光客の中でも一部の富裕層には「高野山修行体験旅行ツアー」など、日本での体験型ツアーに癒しや安らぎを求める人々が着実に増えているそうです。
               
              日本人も以前は「農協ツアー」と呼ばれ、現在の中国人団体旅行客のように、旅慣れない日本人旅行客が海外で顰蹙を買った時期もありましたが、日本でも今ではツアーよりも個人旅行、名所旧跡を駆け足で回るより、ゆっくり腰を落ち着けた滞在型の旅行が主流になりつつあります。その際、やはり重要なのは、旅慣れた旅行者も満足させることのできるアトラクションやサービスでしょう。
               
              伝統文化の都、京都から剣舞シアターやギア専用劇場のように新しい体験型の観光スポットがスポットライトを当てられているのに続き、東京でもさらにわくわくするようなスポット(現実に山ほどあると思いますが残念ながら多くは外国人でも楽しめるように作られていない)が、外国人観光客に向けてアピールできるよう、さらに多くの体験型観光ソフトの開発が待たれると思います。
               
               
               
              | 後藤百合子 | ビジネスのねた | 17:15 | - | - |
              5W1H実践で仕事の達人に
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                仕事において状況を把握し、問題に対処するのに必要な情報に5WH(いつ、誰が、どこで、何を、なぜ、どのように)があります。もともと新聞記者が記事を書くために使っていたこの5WHは、私たちの毎日の仕事の現場でも欠かせません。
                 
                WHの個々の情報がどれだけ具体的にされているかで、相手への伝わり方が違ってきますし、問題への対処方法もより的確に、早く決断できるようになります。しかし、いろいろな人を見ていると、努力しているわりにはいまひとつ成果の出ない人に共通するいくつかのパターンがあります。ここでは、それをご紹介したいと思います。
                 
                1.ひとつひとつの情報が曖昧で不正確
                まだ仕事の内容をよくわかっていない新人に多いパターンですが、ベテランでもなかなか治らない人もいます。収集した情報が中途半端で、それぞれの内容を細かく聞いていくと「○○さんからそう聞いたからたぶんそうだと思います」とか「お客様が確かそうおっしゃっていたと思いますが・・・」などと答えるばかりで、実際には内容が矛盾しているケースも少なくありません。「具体的」に「正確」に情報を把握していないのがこのタイプの人の一番の問題です。
                 
                2.どこか一つにポイントを置きすぎる。
                情報のバランスが悪く、問題発生の原因をどれかに決めつけてしまう傾向がある人もいます。例えば、「○○さんがミスをしたから(Who)」とか「仕入れ先が協力してくれないので納期に間に合わない(Where)」など。○○さんのミスの原因は別のどこかにあるかもしれないですし、仕入れ先が協力してくれないのは、他にぶつかっている仕事があるのかもしれません。それを確認せずに決めつけてしまうと問題の本質が見えにくくなり、本来ならたいした問題でない場合でも人間関係が悪くなり、さらに問題を深刻化させてしまう恐れもあります。
                 
                3.「なぜ?」がなく、現状をそのまま受け入れてしまう。
                業務の「改善」に必ず必要な「なぜ?」を考えられない人はベテランでも意外と多いもの。おかしなことをやっているなと思ったときに「なぜ?」と聞くと「今までずっとしてきたから」とか「こうするように先輩から言われたから」という返答をする人は、問題が発生したときもやはり同じようなリアクションをしがちです。一番大切な「なぜ?」が欠落していなければ、問題発生時にも「どのように」対処するかを、具体的に自分から挙げて上司に指示を仰ぐことができます。
                 
                4.もう一つの「H」が入っていない。
                効率的に仕事をする上で最も重要なのは、常に必要な数字を把握するということです。「数字」と聞いただけで苦手意識をもってしまう人が多いのも事実ですが、5WHを支えているのは実はもう一つの「H」。「How many」や「How much」という数字に関わるHです。「どのくらいの仕事量を」「どのくらいの時間で」「どのくらいの金額で」達成しなければいけないかがわかっていれば、おのずと答えは見えてきます。常に数字を意識しながら、仕事を数字に換算する習慣づけが必要です。
                 
                一生懸命やっているのになかなか仕事の成果が出ない、と悩むことがあったら、まず、自分がこの5WHをどれだけ仕事の中で活用しているか、再考してみてはどうでしょうか。
                 
                | 後藤百合子 | ビジネスのねた | 18:59 | - | - |
                体のパーツもハイテクに。義歯から義肢へ広がるカスタマイズ身体部品
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                  ■型が不要の義歯治療
                  1年ほど前から欠け始めたセラミック差し歯がとうとう完全崩壊したため、近所の歯医者に行ってきました。
                   
                  これまで何度も差し歯を作りましたが、まず悪い歯を削ってから型を取り、歯科技工士のいるラボで作る義歯を1〜2週間待ってから再通院。調整してもらい噛み合わせが悪いとまたクリニックに舞い戻る、というルーティンを繰り返していました。ところが今回、もとの歯の成型が終わってから待っていると、型を取るための熱いガム状物質がいつまでたっても口の中に押し込まれません。その代わり、ドクターが歯の周りにスティック状のものをあちこちに当て、音楽が鳴るという不思議な治療が始まったのです。
                   
                  怪訝に思ってドクターの手元を見ると、私の歯並びが3Gでスクリーンに映し出されています。聞いてみたところ、コンピュータ制御による削り出し(ミリング)の義歯を作るということ。興味があるのなら見せてくれるというので、院内のラボに行ってみました。
                   
                  ■わずか15分で義歯ができた!
                  ラボに入ると、小さめの水槽のような透明のボックスの中央に、小さな歯の原型のセラミックが入っていました。削り出し時の熱を冷やすために四方八方から水が噴射されています。以前テレビで見た、携帯電話の部品の型を作る機械にそっくり。みるみるうちに歯の形に削り出されていきます。
                   
                  この機械は独ジーメンス社の子会社Sirona社の「セレック」という商品名で日本でも少しずつ普及しているようです。CG画像をもとに削り出しをする機械で、歯科技工士が恒常的に不足していたシンガポールでは急速に導入されているそう。ドクターは「グーグルからも同じような機械の売り込みがあったわ」と話していました。
                   
                  そして待つこと15分。完璧な歯ができあがり、ぴたっとフィットする差し歯を入れてもらいました。クリニックのドアをくぐってからわずか1時間半です。費用は約7万円で従来の差し歯とさして変わりませんでしたが、以前は最低でも2回は通院が必要でしたので、その分を入れると12万円ほど安くできたことになります。
                   
                  ■義歯から義肢へ
                  従来だったら人間の手で作る型が必要で、しかも個人向けのカスタマイズが必須、それゆえ高価である、というものを考えたら義肢も同じ。きっと同じような機械ができてくるのだろうなと道々考えていたら、すでにありました。それも若い技術者たちが設立した最先端のユニットです。
                   
                  会社名はイクシー
                   
                  ソニーやパナソニックを経て昨年会社を設立したエンジニアたちが、オーダーメイドの義肢を3Dプリンターにより作成し、電気信号を義肢に伝えるシステムにより、従来の高機能義肢の10分の1程度の価格で提供することをめざしているそうです。技術はもちろん、クラウドファンディングでプロジェクト開発資金を捻出したり、技術だけでなく外観にもこだわるためにプロダクトデザイナーがメンバーに入っていたり、NPO法人として国立がんセンターや実際の義肢ユーザーとコラボしGoogle社主催のインパクトチャレンジ助成金を獲得したりと、たいへんユニークな活動をしています。
                   
                  ITによって変わる産業構造
                  iPS細胞が実用化されると、さまざまな人間の体のパーツが簡単に再生されて取り換えがきくようになると言われていますが、その実用化にはまだ最低でも10〜20年はかかりそうです。しかし、3DプリンターやCAM技術を使ったミリングなど、工業レベルですでに普及が始まっているものは、義歯や義肢のように今後急速にコストダウンが進み、簡単に手に入るものになっていくのではないでしょうか。今回の体験で痛切にそれを感じました。
                   
                  逆に、歯科技工士や義肢装具士など、これまで職人技で高い技術を誇ってきた技術者たちにとっては仕事がなくなる日が来るかもしれません。
                   
                  IT産業というとインターネットなど仮想空間ビジネスのみのように考えられがちですが、20年ほど前に急激にDTP技術が発達し活版印刷が絶滅したように、IT技術により、人間が手仕事でものを作るというこれまでの産業形態が根本から変わる時代に、私たちは生きているのかもしれません。
                   
                  | 後藤百合子 | ビジネスのねた | 18:32 | - | - |
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