ASIAN NOMAD LIFE

日本、香港、中国で生活・仕事をしてきてシンガポール在住8年目。
ウィキリークスがリークしたCIAスパイの海外ビジネス旅行の心得
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    JUGEMテーマ:国際社会

     

    ビジネス誌「The Economist」が記事にしていた、WikiLeaks暴露のCIAのスパイ向け海外ビジネス旅行の心得が「超いいね!」だったのでご紹介。

     

    1. ドイツに旅行する場合は、まずクレジットカード会社にその旨伝えておくこと。(「これは大事。見習いたい。」のつっこみ)

     

    2.「ルフトハンザの場合、アルコール無料。エンジョイ!」「ユナイテッドの場合、ご愁傷さま。でもステータスが上がれば広い座席に座れるのでそれまでの我慢!」(「愛国心はないのか!?」のつっこみ)

     

    3.ホテルには電気製品や重要なものを置いておかないこと(「基本的なスパイ訓練はどうなってる?」のつっこみ)

     

    4.ドイツや他のヨーロッパの国で日曜を過ごす場合は、商店(特に食料品店)が休みなので気をつけるように。ガソリンスタンドではろくなものが食べられない。(「ヨーロッパに不案内なアメリカ人には貴重なアドバイス!」のつっこみ)

     

    5.最後に、免税品店でぜひ買い物しよう。ハードに働いたんだからそのくらいしてもいい。お疲れ様!(「シングル・モルト・ウイスキーだよね、やっぱり。スパイもビジネスマンも同じだね!」のつっこみ)

     

    続いてイミグレ(入管)で気をつけなければいけないこと。

    “shaking or trembling hands, rapid breathing for no apparent reason, cold sweats, pulsating carotid arteries, a flushed face, and avoidance of eye contact”.

    震えたり所在なさげにしたりしている手、特別な理由がないのに速い呼吸や冷や汗をかくこと、血管がどくどくいってること、上気した顔、視線が定まらないなど。

     

    荷物受け取り時にも監視されているのを忘れないこと。

     

    そして万が一捕まったら「あー、とかうーとか言わない」「唇を噛まない」「服を意味なく引っ張って正そうとしない」「『実を言えば』とか『神に誓って』とかいう表現を使わない」、「オーバーな表現をしない」、が鉄則だそうです。

     

    「ふつうのビジネスマンは万が一こうなっても問題は起きないけれど、乗り遅れることはあるから気をつけてね!」(笑)。

     

    | 後藤百合子 | 危機管理 | 23:02 | - | - |
    危険を知ることこそ、危険回避の最大の武器に
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      ■マレーシア地震で大きな被害を受けたシンガポールの小学生たち
      今月5日午前、マレーシアのボルネオ島でマグニチュード5.9の地震が発生しました。地震の規模は大きいものではありませんが、登山愛好家に人気のキナバル山(4,095m)で山頂近くの大岩が崩れたほか落石が相次ぎ、日本人1人を含む20人近くの方々が死亡、行方不明となっています。
       
      このうち、最も被害が大きかったのが、シンガポールのタンジョンカトン小学校6年生の一行です。現在、生徒6名、インストラクター1名、先生1名の死亡が確認されていますが、未だに生徒1名と先生1名が行方不明となっているほか、けが人も多く、1人は集中治療室で手当てを受けています。
       
      マレーシア当局によると、行方不明者の特定ができないのは、落石の下敷きになり切断されている遺体が多いため、本人確認に手間取っているとのこと。お子さんを亡くされた親御さんの気持ちを思うと本当に胸が痛みます。
       
      ■細心の注意を払えば危険を避けられるのか?
      この惨事を受け、8日、シンガポールでは官公庁で半旗を掲げて喪に服しています。被害に遭った小学校にも父兄や卒業生などが続々と弔問に訪れていますが、亡くなってしまった子供たちは永遠に帰ってきません。その中で「こんなことになるのだったら、『万が一事故が起きても自己責任とします』という誓約書にサインなどしなかった」と遺族の一人がインタビューに応えている姿が痛々しく印象に残りました。
       
      この小学校では数年前から毎年、6年生の生徒有志によるキナバル山への登山イベントを行っていました。1グループ10人以下、先生とプロの登山インストラクター各1人以上がつき、準備期間に数か月。安全対策には細心の注意を払っていたそうです。実際、当日体調が悪かった数人の小学生は付き添いの先生方と一緒に山小屋にとどまり難を逃れました。装備も訓練も万端。事故さえなかったら、まったく問題なく無事に大きなチャレンジを終えてシンガポールに帰る予定でした。
       
      しかし、本当に危険はなかったのでしょうか?
       
      ■実は事故や死亡者も多い富士登山
      夏になると多くの登山客で賑わう富士山。世界遺産にも登録された日本最高峰の山頂で御来光を見ようと、日本人のみならず世界中からやって来た人々が富士登山にチャレンジします。78月にかけては山道に数珠つなぎに登山客が連なり「まるで縁日のような人出だった」と語る人もいるほど人気のレクリエーションとなっています。
       
      私は富士山麓にある静岡県富士市で生まれ、これまでの人生の半分近くを巨大な富士山を眺めながら過ごしてきましたが、実は一度も富士山に登ったことがありません。周囲にも同じような人が多く「一生富士山には登らないと思う」という人もいます。
       
      それは、地元民だからこそ、富士登山の危険性がわかっているからです。
       
      このHP環境省・山梨県・静岡県が運営する富士登山オフィシャルサイトです。過去10年間の富士登山の事故合計は229件、事故者は270人、死亡者は27名で、平均すると1年に2.7人の方が富士登山中に亡くなっています。
       
      全国版ではこのくらいの数では大きなニュースにはなりませんが、地元では大きくニュースで扱われますので、私たち地元民は子供の頃から「また富士山で人が亡くなった」というニュースを聞かされ続けて育ってきました。その結果、わざわざ危険をおして富士山に登らなくてもいいんじゃない、と感じる人が多いのです。(いっぽうで富士登山が趣味の人や会社や学校で富士登山をするグループは決して少なくありませんが)
       
      私の記憶に一番残っているのは、2009年に起きた落石事故です。静岡県側で観光客が必ず立ち寄る富士山五合目の駐車場で、登山に備えて車の中で仮眠をとっていた男性の車を落石が直撃し、車は大破、男性も亡くなりました。それまでは外国から訪ねてくる友人を車に乗せて五合目には何度も行きましたが、この事故以降、一度も行っていません。
       
      何もなくてもこのような深刻な事故が起こるのですから、軽微な地震でも落石が起こった場合は非常に危険です。初心者でも登れる人気の富士山でも、実は生死の危険と隣り合わせなのです。
       
      ■私がスキューバダイビングをしない理由
      私は海が好きで年に何度もシュノーケリングをしに海に行くのですが、富士登山とまったく同じ理由でスキューバダイビングをしません。
       
      あるHP情報によると、平成14年のスキューバダイビング中の事故による死者は15名、事故のうち4割近くが静岡県で発生しています。静岡県の伊豆地域は東京圏に近いため、訓練やライセンスの講習にビギナーの方が来ることで有名です。技術的にも未熟な方が多く事故にもつながりやすいと思うのですが、富士山と同じく、こちらも事故が起こればローカルニュースで大きく取り上げられます。ですから、私たちは「スキューバダイビングは事故が多い」というイメージをもっているのです。
       
      こちらはダイビングファンのためのサイトですが、ダイビング中の事故防止策について、非常に興味深い結果が出ています。
       
      「ダイビング事故を防ぐことができると思いますか?」という質問に対して、一般ダイバーでは82%の人が防げると答えたのに対し、インストラクターでは66%にとどまり、約3割のインストラクターが「防げない」としているのです。経験を積めば積むほど、実際に起こった事故を知れば知るほど、「どんなに注意を払っても防げない事故がある」とわかってくるではないでしょうか。
       
      ■危険を知ることこそが、危険回避の最大の武器になる。
      アメリカのある鉱山採掘会社では、社内・社外を問わず、誰かと会ったときには必ず5分以上、事故や危険の話をしなければいけない、という規則があるそうです。
       
      ご存じの通り鉱山には事故がつきもので、一度事故が起きると多くの人が亡くなることで知られています。そのため、労災保険料も一般の保険料より高く設定されています。この会社でも規則ができる前にはたびたび発生する重大事故に悩まされていましたが、苦肉の策としてこのような対策をとったところ、事故数が激減し、重大事故0の最長記録を達成できたということです。

      これを見習い、我が社でも機械を操作を新人に教える際、まず危険な点から教えるようスタッフを指導しています。

       
      危険を避ける話ばかりしてきましたが、危険を恐れるあまり何もできなくなり、ずっと家に閉じこもってしまえば普通の生活ができなくなってしまいます。例に挙げた鉱山であれば仕事じたいができなくなってしまいますし、逆に、登山やスキューバダイビングでも、危険があることをじゅうぶん理解した上で大人が行う分には大変素晴らしい経験ができると思います。また、死と隣り合わせなのを承知でエベレスト山頂を目指したり、ヨットで太平洋を横断したりする登山家や冒険家の方々の業績もたいへん誇らしいものです。
       
      しかし「こんなことになるのだったら・・・」と唇をかんだシンガポールの遺族が、もし登山中の落石も「想定内」だと知っていたら、山登りの意味さえまだよくわからない多くの12歳が犠牲となった今回のような悲劇は起こらなかったのではないかと思うのです。
       
      このような痛ましい事故を防ぐためには、もっともっと危険について情報に敏感になること、知る、知らせる努力をすることこそが大切なのではないでしょうか。
      | 後藤百合子 | 危機管理 | 17:05 | - | - |
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