ASIAN NOMAD LIFE

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Scootの台北経由成田便に初搭乗してLCCの時代を実感
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    常夏のシンガポールから真冬の東京に着きました。   寒い。そして、みんな日本語喋ってる。当たり前だけど。   さっそくデザイナーさんと仕事の打ち合わせ。LINEでは時々話してますが、対面は久しぶりなので新鮮な感じです。   さて、今回初めてシンガポール航空系列のLCC、Scootの台北経由成田便に乗ってみました。ちょっと前までシンガポール航空のLCCはTigerairとScoot の二本立てだったのが1社に統一され、大幅にLCC路線が増えたのです。   そのため、近場の東南アジア各都市はもちろんのこと、最近は香港に行くのもScootが多くなりました。便が多くてとにかく便利。バリ島便などシンガポール直行はここしかありません。   ヨーロッパなど少し遠くに行く時には世界的に評判の高いシンガポール航空も選択肢に入れますが、近場にちょっと遊びに行くのだったらLCCで十分。シンガポール人にとってScootは日常生活に欠かせない足のような航空会社になってきています。   ところが、アジア内でも東京までとなるとちょっと話は違ってきます。   飛行時間は短くても6時間強。風向きなどシーズンによっては8時間近くかかることもあるので、LCCの狭隘レッグスペースはきついなと思っていたのですが…。   ネット検索してみたらScootの東京便には台北経由というのがあるではありませんか⁈     台北は結婚前に夫と付き合ってた頃、中間地点だからと待ち合わせしてデートしたりした街。シンガポールからも東京からもさほど時間がかからず、また、一度飛行機から降りるので、ずっと乗りっぱなしに比べたら体への負担も少なくなります。これはいいとチケットを購入しました。   そして本日、いよいよ初体験。   驚きました! 機体はちょっと古いですがなんとノーマルな大型機です。レッグスペースは普通のエアラインと変わらずゆったり足を延ばせる広さ。シートにスクリーンはないものの、映画などのストリーミングサービスはあり。トイレも数が十分。   快適です。とてもLCCとは思えない。   あー、もうノーマル・キャリアは不要な時代になったのだ、と実感しました。   シンガポールから台北まではほぼ満席。台北からさらに東京に乗り継ぐ人は20人足らずでしたが、台北から乗り込んだ観光客などが加わり、ちょっと空いているけれど早朝便としてはまあまあの客入りでした。   さすがシンガポール航空、商売うまいわー。   実は現在のシンガポール航空CEO、夫の軍隊時代の同期で私もたまに会うことがあります。夫としきりにScootの沖縄便を作ってねとお願いしているところ。   CEO交代しないうちに、ジャンボジェットでぜひお願いします! 
    | Yuriko Goto | シンガポール社会 | 08:02 | - | - |
    Scootの台北経由成田便に初搭乗してLCCの時代を実感
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      常夏のシンガポールから真冬の東京に着きました。   寒い。そして、みんな日本語喋ってる。当たり前だけど。   さっそくデザイナーさんと仕事の打ち合わせ。LINEでは時々話してますが、対面は久しぶりなので新鮮な感じです。   さて、今回初めてシンガポール航空系列のLCC、Scootの台北経由成田便に乗ってみました。ちょっと前までシンガポール航空のLCCはTigerairとScoot の二本立てだったのが1社に統一され、大幅にLCC路線が増えたのです。   そのため、近場の東南アジア各都市はもちろんのこと、最近は香港に行くのもScootが多くなりました。便が多くてとにかく便利。バリ島便などシンガポール直行はここしかありません。   ヨーロッパなど少し遠くに行く時には世界的に評判の高いシンガポール航空も選択肢に入れますが、近場にちょっと遊びに行くのだったらLCCで十分。シンガポール人にとってScootは日常生活に欠かせない足のような航空会社になってきています。   ところが、アジア内でも東京までとなるとちょっと話は違ってきます。   飛行時間は短くても6時間強。風向きなどシーズンによっては8時間近くかかることもあるので、LCCの狭隘レッグスペースはきついなと思っていたのですが…。   ネット検索してみたらScootの東京便には台北経由というのがあるではありませんか⁈     台北は結婚前に夫と付き合ってた頃、中間地点だからと待ち合わせしてデートしたりした街。シンガポールからも東京からもさほど時間がかからず、また、一度飛行機から降りるので、ずっと乗りっぱなしに比べたら体への負担も少なくなります。これはいいとチケットを購入しました。   そして本日、いよいよ初体験。   驚きました! 機体はちょっと古いですがなんとノーマルな大型機です。レッグスペースは普通のエアラインと変わらずゆったり足を延ばせる広さ。シートにスクリーンはないものの、映画などのストリーミングサービスはあり。トイレも数が十分。   快適です。とてもLCCとは思えない。   あー、もうノーマル・キャリアは不要な時代になったのだ、と実感しました。   シンガポールから台北まではほぼ満席。台北からさらに東京に乗り継ぐ人は20人足らずでしたが、台北から乗り込んだ観光客などが加わり、ちょっと空いているけれど早朝便としてはまあまあの客入りでした。   さすがシンガポール航空、商売うまいわー。   実は現在のシンガポール航空CEO、夫の軍隊時代の同期で私もたまに会うことがあります。夫としきりにScootの沖縄便を作ってねとお願いしているところ。   CEO交代しないうちに、ジャンボジェットでぜひお願いします! 
      | Yuriko Goto | シンガポール社会 | 19:09 | - | - |
      IT弱者を救え! リタイア・シニアに幅を広げるシンガポールのリカレント教育
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        JUGEMテーマ:シンガポール

        ※シンガポール東地区の生涯学習センター。勤労者向け各職業訓練学校が入居している他、就労相談なども行っている。

         

        人生100年時代を迎えた今日、国民に広く職業学習の機会を提供し、生涯現役で働くためのスキルアップ教育を目的に巨額の予算を投じて始まったシンガポールのSkillsFutureプログラムが、ここに来て新たな展開をみせています。(ちょうど1年前にこのプログラムについては詳しくご紹介したのでこちらの記事をご参照ください)

         

        それは「Seniors for Smart Nation」というプログラム。

         

        主として50歳以上の国民を対象に、スマホやタブレットの活用法を教えてIT弱者になりがちな高齢者のITスキルをレベルアップしようという試みです。

         

        通常のSkillsFutureプログラムは写真の生涯学習センター内のコースをはじめ、各種学校のコースがほとんどですが、こちらはCC(コミュニティーセンター)というシンガポール全土にネットワークをもつ公民館で開催されるので受講の敷居が低く、約30時間の履修で日常生活に必要な一通りのITスキルを身につけることができます。

         

        コース詳細はこちらのページからダウンロードできますが、WeChat、Instagram、Facebook、WhatsApp(シンガポールでよく利用されているLINEのようなSNS)の使い方に始まり、ネットショッピング、オンラインバンキング、キャッシュレスペイメントの他、シェア自転車やグーグルマップの使い方まで庶民の日常生活に必須のアプリの操作方法を教えてくれます。

         

        中でも特に重要だと思われるのが、SingPassというオンライン住民サービスIDの使用方法を教えてくれる講座。

         

        NRIC(National Registration Identity Card)はシンガポール住民であれば必ず所持を義務付けられる身分証明書(日本でいうマイナンバーカード)ですが、最近はこれに加えてSingPassというオンラインIDも公共サービスを受けたり納税などの際に必要になってきています。

         

        例えば、私は今年55歳になったのでNRICの更新が必要になりましたが、オンラインで更新申し込みをするようにという通知が郵送されてきた後、SingPassを使用して自分で政府サイトにアクセスしてから必要事項を入力し、写真やパスポートコピーなどを添付しました。5年ごとに更新している再入国許可の申請も同様。すべてSingPassを使ったオンライン手続きで、出入国の際に必要な許可証は自分でサイトからダウンロードしてプリントアウトします。

         

        以前なら使い方が分からなければ直接、移民局などに行って聞いたり、窓口で申請したりすることができたのですが、最近はこのような窓口サービスがどんどんなくなっており(オンライン・ターミナルはCCなどに設置されており、24時間アクセスできるところもあります)、「やり方がよくわからないから窓口で聞いてみよう」という方法がとれなくなっているのです。ちなみに通知書には問い合わせ先の電話番号さえ書いてありません。

         

        つまり、IT弱者のままでいるということは、イコール通常の市民生活が営めないということ。そんな人たちをすくい上げて国としてIT化を推進しようというのがこのプログラムの目的であり、そこに国民全員に付与される年間500ドル(約4万円)のSkillsFutureプログラムのクレジットが使えるということでインセンティブも与えているのです(このポイントは使わないと自動的に消滅してしまうので、「もったいないから使おう」と考えて実際にプログラムを受講する国民が年々増加中です)。

         

        そもそもは優秀な外国人労働力に負けないスキルを国民に身につけさせようという就労支援目的で始まったSkillsFutureプログラムが、IT弱者のシニア教育に裾野を広げてきた中、今後どんな展開をみせていくのか、たいへん注目しています。

        | Yuriko Goto | シンガポール社会 | 14:14 | - | - |
        印僑の時代
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          JUGEMテーマ:シンガポール

          シンガポールでインド人人口が増えている事情を前記事でご紹介しましたが、人口増加の一因に家族の移住が挙げられます。

           

          若いIT技術者が最初は独身でやってきても、お年頃になるとインドに休暇で里帰りしたついでにお見合い結婚。まず妻がやって来て、次に自分の両親もやってくる。子供が生まれる頃には兄弟も呼び寄せて同居を始め、さらには親戚もやってきてどんどん家族が増えていく...、というようなことが決して珍しくないそうです。

           

          華人系の友人に言わせると「インド人は血縁、地縁の結びつきがとても強いから、一人シンガポールにやってくると村中まるごと移住しちゃうのよ」だそう。

           

          ある小売店のオーナーも、インド人は本人だけでなく家族全員でお店にやって来ることが多く、1つのものを買うにも家族がそれぞれ違う意見を言うのでまとまらず、数時間接客しても何も買わずに帰ってしまうことが多々あり本当に大変、と嘆いていました。

           

          確かにイースト・コースト・パークを散歩していたインド人も家族連れが非常に多かったです。

           

          中国人は古くから世界中にチャイナタウンを作り世界に散らばってたくましく生き抜いてきましたが、インド人もやはり同じ歴史をもち、華僑に対して印僑と呼ばれます。インド経済が勃興する中、今後さらにインド人の世界進出が加速しそうな雰囲気です。

          | Yuriko Goto | シンガポール社会 | 17:54 | - | - |
          シンガポール中学生の定番ボランティア
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            毎週土曜日の午前からお昼過ぎにかけて、シンガポールのショッピングセンターや公団住宅のマーケット近くには必ず制服姿の2人組が立っています。

             

            中学生のチャリティー募金ボランティア。募金缶に募金を入れると、こんなかわいい子たちが胸にシールを貼ってくれます。

             

            募金の場合は金額の多寡で成果がはっきり出るので、まじめにやる子は目つきも真剣。気づかないうちにいきなりシールを胸に貼られて募金缶をぐっと押し付けられた経験もあり。

             

            そういえば、昔住んでいた香港でもよくやってました。イギリス統治時代の名残なんでしょうか?

             

            以前の記事にも書きましたが。シンガポールでは草の根ボランティア活動がとても盛んです。

             

            やはり子供のうちからの教育が重要ですね。

            | Yuriko Goto | シンガポール社会 | 14:49 | - | - |
            シンガポールの屋台が衛生的な理由
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              JUGEMテーマ:ビジネス

              シンガポールではホーカーという屋台の他、カジュアルレストランでも壁がなく開放的な設計の店が多いのが特徴です。

               

              一年中夏なのでこのようなデザインは理にかなっているのですが、衛生面で二の足を踏んでしまう外国人や観光客もいると聞きます。

               

              逆に、シンガポールでは一年中夏なのにもかかわらず、ほとんど食中毒のニュースを耳にしたことがありません(以前住んでいた香港では最低でも年数回は食中毒が発生していました)。あまりに多くてニュースにもならないのかとずっと思っていたのですが、最近、食品衛生責任者講習をシンガポールで受けてその理由がよくわかりました。

               

              実は私は昨年、日本でも食品衛生責任者講習を受けています。

               

              食中毒の種類や防止方法など、講義の内容はほぼ同じですが、違うのは下記の通り。

               

              1.日本では講習受講だけで免許をもらえるが、シンガポールではテストがある。

              2.日本は保健所の立ち入り検査は問題が発生しない限り基本的にないが(開業時を除く)シンガポールは定期的にある。

              3.シンガポールの検査項目は具体的で、非常に厳しい罰則がある。

               

              1.は文字通りそのまま。日本の講習は1日でしたが(シンガポールは2日)、学生さんなどの中にはほとんど寝たきりの人もいました。

               

              2.も同様。検査はポイント制で減点ポイントが多いほど評価ランクが下がっていきます。飲食店では検査後の営業許可証と一体化した評価ランク表示が義務づけられており、写真のようにレジ横などに貼ってあります。写真の店のような「A」評価は食べ物を出すところでは珍しく(飲み物屋さんは多いです)、検査が非常にシビアであることがわかります。

               

              3.の検査項目は減点法+シンガポール政府十八番の罰金です。例えば、営業許可証を提示してないと罰金200ドル、従業員の服が汚れていたら減点4+罰金300ドル、調理済の食品をカバーなしで放置しておくと減点4+罰金300ドル、調理済みの食品を素手で触ると減点6+罰金400ドル、施設内で虫や害虫がみつかると減点6+罰金400ドルなどなど。トイレの衛生状態に関する項目も少なくありません。

               

              12か月以内に減点が12点以上になると、2週間の営業停止処分に。ということはたとえば、ゴキブリやハエが2回みつかると営業停止になるということです。どうりで熱帯気候にはつきものの害虫を滅多にみないわけです。

               

              このように非常に厳しいスタンダードが課されているため、飲食店は害虫やネズミ駆除業者との定期契約が普通だそう。特に政府管理下の公営ホーカーでは施設全体が契約しており、トイレ掃除や食器類の片付けも屋台の調理人が直接行うことはないため、人を介して感染する食中毒は逆に少なくなるだろうと感じました。

               

              シンガポール観光の際は、このライセンスを目安にぜひ屋台も楽しんでいただけるといいと思います。

              | Yuriko Goto | シンガポール社会 | 17:02 | - | - |
              シンガポールの巨大コミュニティー・センター
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                JUGEMテーマ:シンガポール

                昨日の記事で図書館でのアート・ワークショップについて書きましたが、本日はその図書館があるタンパニース・コミュニティー・センターについてお話ししたいと思います。

                 

                このセンターは2017年8月にできたばかりの巨大統合型地域コミュニティー施設。もともとスタジアムがあった場所をリノベーションし、ありとあらゆる住民のニーズに応える設計になっています。概略は下記の通り。

                 

                ・スポーツ施設

                サッカー場(5,000席)、スイミング・プール(6個)、多目的体育館(1,500席)、テニスコート、フットサルコート、ホッケー場、ジョギングコース他

                ・文化施設

                公共サービス窓口(公団など12政府機関)、公共図書館(6F建て)、映画・コンサートホール(400席)、児童公園、エコ・ガーデン、総合ギャラリー、キッチン・スタジオ、会議室他

                ・医療・介護施設

                ヘルス・センター、家族向けクリニック、デイ・ケア・センター他

                ・その他

                催事場、バーベキューピット、フードコート、スーパーマーケット、ショッピングモール、飲食店街、ボーリング場(30レーン)、ロッククライミング練習場、学習塾、バレエ教室、音楽教室他

                 

                オープン初日には10万人の地域住民が来場。

                 

                あまりにも色々な施設がありすぎて、また、ワークショップを含め至る所で面白そうな催しが開催されており、半日ほどいましたが、とてもすべて見ることはできませんでした。

                 

                こちらの記事では、シンガポール人と日本人など外国人駐在員の日常生活が全く違う事実をご紹介しましたが、家族で週末を過ごす娯楽施設も同様。

                 

                同じ巨大施設でも、観光客や駐在員に人気のマリーナ・ベイ・サンズのようなカジノや高級店が軒を並べる巨大施設には、仕事で必要な場合を除いて一般のシンガポール庶民が頻繁に訪れることはまずありません。

                 

                逆にこのような政府が運営する施設では、あまりお金を使わずに家族で一日遊べるため、堅実なシンガポール市民に大変な人気が高いのです。

                 

                今後シンガポール政府はこのような統合型の地域センターを徐々に増やしていく予定だそう。

                 

                日本でも今後少子高齢化が急速に進行していく中、地域中核都市に住民を集中させて都市計画を推進していく際には、このような統合型のコミュニティー・センターをぜひ併設して街作りをしてほしいと思います。

                | Yuriko Goto | シンガポール社会 | 19:04 | - | - |
                シンガポール的継続ボランティア育成方法
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                  昨日の日曜日は午後からシンガポール東部地域の図書館で行われたワークショップのボランティアをしてきました。

                   

                  ワークショップのタイトルは「自分の絵本を作ってみよう」。

                   

                  シンガポール・アート・ミュージアム(SAM)とシンガポール国立図書館の初コラボ・プログラムで、幼稚園から小学生の子供たちが15人ほど参加。私もSAMのワークショップ・ボランティアとして、事前の材料準備とアーティストのサポートのお手伝いをしてきました。

                   

                  写真は、幼稚園年長組の女の子が作った絵本をアーティストが製本しているところ。あまりにも見事な出来上がりに息を飲みましたが、彼女に限らずとにかく子供たちがみんな個性的で才能豊か。

                   

                  身体に麻痺障がいのある男の子も1人参加しており、車椅子に寄りかかりながら、毛糸とフェルトを使って立体的なヒーローが登場する楽しい絵本を作って見せてくれました。

                   

                  さて、話は変わりますが、シンガポールではボランティア活動が非常に盛んです。

                   

                  私がSAMのボランティアに登録したのは1年ほど前。これまで不定期で、アーティストの展示準備や、今回のようなワークショップのお手伝いをしてきましたが、「今週末手伝ってほしいんだけど」というような急なボランティア募集が多いのにもかかわらず、いつも必ずそこそこの人数のボランティアが集まります。

                   

                  中でも多いのがアジア系の外国人とシンガポール人の学生さん(欧米人や日本人ボランティアには展示案内ガイドボランティアが人気で、サポート・ボランティアはほとんどいません)。

                   

                  どうしてなんだろうと不思議に思っていたのですが、外国人ボランティアの1人に聞いてみたところ謎が解けました。永住ビザや市民権申請をしたとき、ボランティア歴がポイントになるそうなのです。

                   

                  学生さんも同じ。高校生は大学入学時にボランティア歴が加味され、技術系短大でも自分の専門に関係のある機関でのボランティア歴は単位の一部として認められるとのこと。

                   

                  言われてみたら、活動終了時には必ずSAMの担当者がやってきて、名前とICというマイナンバー、実際にボランティアした時間を書かせられます。どのくらいの時間何のボランティア活動をしたかが客観的に記録に残るようになっているのです。

                   

                  そういえば、子供の小学校入学の際も、希望する学校で親が規定時間以上のボランティア活動したことがあるのも入学可否を決定する条件の一つでした(シンガポールは入学を希望すればどの小学校でも応募でき、人気の高い学校は競争率も高くなります)。

                   

                  私の友人たちが多く参加しているのは「コミュニティー・センター/コミュニティー・クラブ(C.C.)」と呼ばれてシンガポール中どこにでもある公民館ボランティアで、施設の運営やプログラムサポートからチャリティー、選出議員とタイアップした地域コミュニティーへの働きかけなど、さまざまな活動をしています。

                   

                  そして、ボランティア活動を続けているとご褒美として、政府から表彰されたり、人気のある政府プログラムに優先的に参加できたりと、いう機会もあるようです。

                   

                  個人的には楽しんでボランティアしているだけなのですが、やはりこのようなインセンティブがあることを知っていると「ひょっとしたらいつか何かいいことあるかも」という希望もわきますし、もっと頑張って時間を増やしてみたり、他のボランティアもやってみようかな、という気にもなります。

                   

                  社会に貢献したいという純粋な気持ちで始めるボランティアでも、シンガポールのように「いい事をしてるとそのうちご褒美もあるかもしれないよ」と誰もが思えるようになると、継続の大きな力になるのではないでしょうか。

                  | Yuriko Goto | シンガポール社会 | 20:49 | - | - |
                  シンガポールが世界一高コストな都市である理由
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                    JUGEMテーマ:シンガポール

                    ■世界一生活コストが高い都市、シンガポール

                    シンガポールが5年連続で世界一生活コストが高い都市に選ばれました

                     

                    2位はパリとチューリッヒがタイ、4位香港、6位ソウル、10位シドニー。東京は前回7位から11位に。ドル安の影響でニューヨークも13位と順位を下げました。

                     

                    そんなものなのかなとも思いますが、シンガポールで日常暮らしている身からすると、シンガポールと東京の生活費にそれほどの違いがあるとは思えません。それどころかシンガポール人には、東京は何でも高くてとても旅行になんか行けないと主張して譲らない人が少なくありません。

                     

                    このギャップはどこからくるのか? 

                     

                    シンガポールで最もコスト高なのは、記事中にもある車の価格。

                     

                    シンガポール政府が台数を厳しくコントロールしているため、マイカーをもつには関税や登録料、車をもつ権利などの費用を支払わなければならず、日本と比べるとだいたい3〜4倍の費用がかかります。

                     

                    我が家も8年前に4年落ちの中古日産サニーを購入しましたが、約450万円もしました。

                     

                    もう一つは住居費。

                     

                    東京23区内ほどの面積しかない国に世界中から人が集まってきますので、土地は貴重な資源です。シンガポールはアジアでは香港に次いで不動産価格が高いと言われますが、私の感覚ですとだいたい東京の2倍くらい。

                     

                    例えば、日本人駐在員にも人気のオーチャード通りに近い新築マンションですと、3LDK90屬1億7千万円くらいから。ちょっと郊外でダウンタウンまで1時間弱程度のマンションでも1億円くらいから。田園調布に似た高級住宅街の一戸建てになると、20億円、30億円の物件はざらにあります。

                     

                    外食や買い物も同様。

                     

                    不動産価格が高いので家賃も高く、ショッピングモールや飲食店などのテナント料も当然高くなります。家賃分は商品やサービスに転嫁されますので、いま人気の日本のラーメン店でもラーメン1杯食べるだけで1,000円以上します。日本からの輸入食材には運賃もかかるので割高なのはわかりますが、さすがに明治屋でみかけた400円のおかめ納豆には手がでませんでした。

                     

                    このように見ていくと、シンガポールで東京と同じような暮らしをしようとすれば非常に高くつくことがわかります。それもそのはずで、この調査は外国人駐在員がその都市で暮らした場合のコスト比較をしているのです。

                     

                    駐在させる会社も事情はよくわかっていて、例えばある欧州企業では、アジア統括部門をシンガポールとマレーシアにおき、一定ランク以上の管理職はシンガポール勤務になるけれど、それ以下は同じ部署でもクアラ・ルンプールに駐在という規定だそうです。

                     

                    ■駐在員とシンガポール人の生活コストはこれだけ違う

                    ところが、一般のシンガポール人の生活コストはとなると、まったく話は違います。

                     

                    まず、住居。

                     

                    シンガポール人の8割が住むHDBという公団住宅はシンガポール人であれば購入できます(高級マンションに住んでいるシンガポール人もほとんどがマンション以外にHDBを所有しています)。

                     

                    その価格はというと、90〜93屬裡LDKで約2千万円〜3千万円程度といっきに東京より安くなります。

                     

                    HDBには、ホーカーという屋台のフードコートが必ず併設されています。政府の持ち物なので家賃は安く、ここでローカルなラーメンなら300円もあれば食べられます。フードコートの隣にはウェットマーケットと呼ばれる市場もあって、朝は魚や肉、野菜などを買う人でごった返します。

                     

                    また、大規模なHDBの中心地(ハブと呼ばれます)には地下鉄の駅や大きなバスターミナルがあり、公共交通機関は格安。地下鉄であれば片道100円前後、バスで短距離であれば2,30円で乗れますので、HDBに住む人の多くが通勤や通学に利用しています。

                     

                    さらに駅ビルにはたいていFairPriceという政府傘下のスーパーマーケットがあり、シンガポール家庭料理に必要な食材はたいてい日本より安く(お隣のマレーシアやインドネシアからの輸入品が大半ですが、野菜や魚、調味料などシンガポール産も少なくありません)手に入ります。主食の米の価格も政府がコントロールしているので、いつも安定しています。

                     

                    同様に、HDBハブの駅ビルやショッピングモールなどには個人営業のテナントが多く入っていて、食品以外の日用品や衣料品、その他の商品やサービスも手頃な値段で手に入ります。衣料品の価格はユニクロなどのファストファションよりも安い店が大半です。

                     

                    要約すると、駐在員のような生活をすればシンガポールは世界一高コストな都市になりますが、公団住宅に住むシンガポール人の生活コストは東京よりもずっと安くあがるというのが実態なのです。

                     

                    ■外国人にお金を使わせて国民に還元するシンガポール方式

                    なぜこのようなダブルスタンダードがシンガポールで可能なのか?

                     

                    それはひとえにシンガポール政府の政策のおかげです。

                     

                    車の取得や維持にかかわる税金、土地のリース代(シンガポールはイギリス植民地でしたのでほとんどの土地が政府による99年リースになります)、固定資産税などなど、毎年政府には莫大な税収が入ります。外国人が高級マンションのテナントになれば、オーナー(たいていシンガポール人ですが外国人がマンションを買う場合には取得税が非常に高額)の家賃から所得税が入ります。

                     

                    外国人がシンガポール国内で働くと所得税が納付されますし、外国人用のスーパーで買い物をしたり高級レストランで食事をすれば、お店の利益からも税収があります。

                     

                    このように政府は所得が高い外国企業の外国人を呼び込んでシンガポールで働いてもらい、かつお金を使ってもらうことにより、国内産業を発展させかつ税金も得ているのです。そうして得た税金をもとに、政府は公団住宅や地下鉄などを整備してシンガポール国民に安価に提供。

                     

                    つまり、外国人にとっては非常に生活コストが高いシンガポールでも、一般庶民にとっては物価が安くて暮らしやすい街になっているのです。

                     

                    シンガポール国民の人口は2017年で344万人。これに対して、建設労働者やメイドなどを除く外国人労働者は37万人。

                     

                    シンガポール国民の1割程度の数の外国人がシンガポールで働いて生活することにより、シンガポール国民の生活向上に貢献しているという非常に興味深いシステムの結果が、「世界で一番生活コストが高い都市シンガポール」の実情です。

                    | Yuriko Goto | シンガポール社会 | 18:18 | - | - |
                    2018幸福度ランキングでシンガポールと比較した日本の「寛容度」のレベルアップ法
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                      JUGEMテーマ:国際社会

                       

                      先週、2018年度の世界幸福度ランキングが発表されました。

                       

                      フィンランドが1位になった他、北欧の国々が上位を占めましたのは既報の通りで、全体的な傾向をみると大まかに、

                       

                      ・北欧の国々と一部ヨーロッパの国々

                      ・オセアニアとカナダ

                      ・その他ヨーロッパの国々とアメリカ+中東のお金持ち国

                      ・南米の国々+台湾と一部ASEANの国々

                      ・ロシア含む東欧の国々+日本と韓国

                      ・中国、インド含むアジアの発展途上国

                      ・紛争国とアフリカの国々

                       

                      というグループ順になっています。

                       

                      日本は昨年の51位から54位に順位を下げ、お隣の韓国57位、ロシア59位、中国86位と、東アジア地域は全体にふるいません。

                       

                      シンガポールもやはり26位から34位に下落しましたが、台湾26位、マレーシア35位、タイ46位と、アジア地域でそれなりに経済発展している国は日本よりもかなり順位が高くなっています。

                       

                      こちらの記事では、順位の基準になった下記の条件ごとのポイントを詳述しています。

                       

                      (1)人口あたりGDP(対数)
                      (2)社会的支援(または困ったときに頼ることができる親戚や友人がいますか)
                      (3)健康寿命
                      (4)選択の自由度(あなたの人生において何らかの選択する自由に満足していますか)
                      (5)寛容さ(過去1か月の間に慈善団体に寄付をしたことがありますか)
                      (6)腐敗の認識(政府や仕事上で腐敗が蔓延していませんか)

                       

                      日本とシンガポールを比べてみると、(1)はかなり日本が低いですが(シンガポールはアジア地域1位で、17位のルクセンブルグ、32位のカタールなどに続き世界トップクラス)、(2)と(3)はほぼ同じ。ヨーロッパの国々ほど高福祉ではないけれど、そこそこ社会的な支援を受けられて健康寿命も世界トップレベルなのがわかります。

                       

                      反対に大きく差がついているのは、(4)から(6)の3項目。

                       

                      (4)の選択の自由度はシンガポールは北欧の高順位国並み(タイもシンガポールとほとんど変わりません)なのに対し、日本はドイツやフランスなどその他の欧米諸国並みにとどまり、中国より低くなっています(韓国はこの項目が極端に低くフィンランドの半分程度にとどまっているのも目を引きます)。これは日本で拡大する貧困層の固定化や女性の地位が低いことなどが原因ではないかと思います。

                       

                      (6)の腐敗の認識は、日本はタイはもちろん、韓国やイタリアと比べてもポイントが低く悪くないのですが、シンガポールはフィンランドを抜いて断トツの1位で、政府をはじめいかにクリーンな社会かがわかります。

                       

                      そして、最も違いが際立ったのが、(5)の寛容さ。

                       

                      シンガポールの指数が0.12に対して日本は-0.22(韓国は0.00、中国は‐0.19、インドは-0.05)と他国に比べて極端に低くなっており、寛容さに大きく欠ける社会が幸福感を押し下げていることがわかります。

                       

                      シンガポールもイギリスの0.28やタイの0.2という指数と比べると、決して寛容さの項目がずば抜けて高いわけではありません。それどころか、もともとシンガポール人気質を表わす「Kiasu(キアス)」=自分だけが良ければ他は気にかけない、という言葉に代表されるような利己主義的な風潮が強いお国柄。

                       

                      これに対して日本人といえば、震災のときの行動を見てもわかるように、上から命令されなくても困難なときには自然に助け合い支え合う国民性が印象的で、当時はシンガポール人も非常に感銘を受けていました。

                       

                      しかしそれが仇となり、苦難の時期を通りすぎてしまうと、自然に自分や自分の身うちだけが良ければいい、という風潮に戻ってしまうようです。

                       

                      少し前に小さいお子さんがいるシンガポール駐在日本人妻の方と話をしたのですが、「一人で外国で子育てするのって大変じゃないですか?」と聞いたら、「いや、こちらの人はみな赤ちゃん連れのお母さんに優しいですし、東京だとベビーカーで地下鉄に乗っただけで舌打ちされたりするので怖いです」とおっしゃっていたのが印象的でした。

                       

                      この違いは何かといえば、やはり社会の寛容さであり、その基礎は教育や政策の違いによる、「意識された」寛容性の涵養にあるのではないかと思います。

                       

                      その最たるものが、草の根運動。シンガポールでは市民ボランティアによるグラスルーツ・アクティビティ(草の根活動)は、役所の仕事に準じた評価を受けています。

                       

                      例えば、学校のカリキュラムで休日の寄付集めなどのチャリティが義務化されていたり、コミュニティでのボランティア活動が点数制になっていて報奨制度があったりと(外国人がシンガポール永住権や国籍をとりたい場合、ボランティア実績は評価の対象になります)、政府の生活保障、国民の自助努力、そして国民同士の互助努力が3つの柱として社会を支えているのです。

                       

                      シンガポールは1人あたりGDPベースで見るとアジアで最も豊かな国ではありますが、反面、日本と違い最低時給やキャピタルゲイン課税、相続税がなく所得税も低いため、貧富の差は拡大傾向にあります。また、移民政策によって自国民だけでなく外国人との競争プレッシャーにも晒されています。

                       

                      そんな厳しい日常の中でも他人への寛容さや思いやりを忘れないよう、政府も国民も協力して活動するというコンセンサスがあるために、シンガポール人の幸福度は高水準にとどまっているのだと感じます。

                       

                      日本人が本来もち続けてきた寛容さへの社会的な回帰こそ、日本人として生まれて良かった、という幸福感を感じる近道ではないでしょうか。

                      | Yuriko Goto | シンガポール社会 | 12:34 | - | - |
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