ASIAN NOMAD LIFE

日本、香港、中国で生活・仕事をしてきてシンガポール在住8年目。
管理か安全か? シンガポール国民が暴動の歴史から選択したもの。
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    JUGEMテーマ:国際社会

     

    今週から始まったシンガポールの近代史をテーマにしたドラマシリーズの第1回目、『1965』を観ました。

     

    1965とは言うまでもなく、シンガポールがマレーシア連邦から追い出される形で独立した年。wikiによると、シンガポールを含まない1957年当時のマラヤ連邦の民族構成日はマレー系49.8%、華僑・華人37.2%、インド系11.1%、その他2%であり、現在のマレー系67%、中国系25%、インド系7%と比べると、マレー系対中国・インド系の人口がほぼ拮抗。1963年にマレーシア連邦に加盟したシンガポールは中国系住民がさらに多く、独立前にはマレー系住民と中国系住民の民族対立が深刻化していました。

     

    ドラマは1964年から1965年にかけて頻発したマレー系と中国系住民の民族対立に端を発する暴動や暴力事件に焦点を当て、異なる民族に恐怖心と敵愾心を燃やす移民一世たちやそれを煽る暴力団グループ、逆に互いに助け合い平和に共存しようとする若い世代の主人公たちの葛藤を描き、そこに独立の原動力となった政党PAP(People's Action Party)のリーダー、故リー・クワンユー元首相のスピーチを交えながら展開していきます。特に物語の主題となった1964年の大規模暴動では、死者36名、負傷者556名と多大な被害をもたらしました。

     

    終盤のクライマックスはリー・クワンユー元首相の涙をふきながらの独立スピーチ。テレビ会見を通して民族対立を乗りこえて新しい国を創っていこうという呼びかけに、新たにシンガポール国民となった人々がテレビ画面を食い入るように観るシーンが印象的でした。

     

    この決意通り、リー・クワンユー元首相率いるPAPは民族融和政策に力を入れ、公団住宅入居に際しての民族別割り当て(観光名所となっているチャイナ・タウンやアラブ・ストリートのように特定の民族だけが固まって居住することを防止するため)や、厳しい言論統制によって民族間対立を煽るような議論を未然に防ぐ政策を打ち出します。これにより1969年の民族対立暴動を最後に、シンガポールでは1913年のリトル・インディアにおけるインド人労働者たちの暴動までの44年間、このような暴力事件と無縁の平和と繁栄を築くことができたのです。

     

    一方で、政府による国民の言論や行動監視は徹底して行われてきました。公共施設や民間施設の監視カメラは年々増加の一方で(地下鉄駅などの公共施設はもちろん、私が住む小規模マンションでも監視カメラが7台も設置されています)、地下鉄での荷物検査実験も最近始まりました。MDA(Media Depelopment Authority)という政府機関によるヘイトスピーチや政策批判の言論取締りが日常的に行われていますし、最近ではFacebook事件に端を発するフェイクニュースへの対処が大きな話題となっています。米国トランプ大統領のツィートのように人種対立を煽るような言論はこの国ではありえません。

     

    結果として、日本やルクセンブルグを抜きシンガポールは世界で最も犯罪率の低い国となっています。マレーシア、インドネシアというイスラム過激派や民族対立問題を抱える国々に隣接し、外国人労働者が居住者の3割を占める国家として、この犯罪率の低さは異常ともいえる快挙だと私は思います。

     

    最近ある日本の雑誌の記事で、このような強力な管理・監視体制を唯々諾々と受け入れているようにみえるシンガポール国民の心情が理解できない、という主旨の文章を読みましたが、やはり上述のような歴史的事実をふまえ、国民が言論の自由などの不自由をある程度我慢しても(上記記事によると世界の民主主義ランキングでは75位)生活の安定と安全を優先して政府を支持している結果だと思います。

     

    入管法改正で今後さらに外国人の流入が加速するであろう日本において、外国人を含む居住者の管理・監視体制を見直し、安全対策をどう講じるかは喫緊の課題だと思います。日常生活の安全を享受するためには相応の対価が必要なのです。

    | 後藤百合子 | シンガポール | 13:09 | - | - |
    シンガポールは華人最南端の国
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      JUGEMテーマ:シンガポール

       

      シンガポールの華人には2タイプの人々がいます。

       

      1つはチャイニーズ、もう1つはパラナカン。

       

      パラナカンはマレー半島に古くから住み着いている華人で、先祖の多くはマレー系やインド系の人たちと混血。70代以上では英語とマレー語はできても中国語をまったく話せない人も少なくありません。

       

      チャイニーズは何世代か前に中国本土からシンガポールに移住してきた人たちで一世も含みます。家庭では英語でなく中国語を話す人も多くマレー語は苦手。

       

      移民国家だけあって数的には圧倒的にチャイニーズ華人のほうが多く、中国のいろいろな地域出身の人々がいます。最も多いのは福建語を話す人々ですが、香港や広東省から来た人たちは広東語、台湾から来た人たちは台湾語や客家語、潮州から来た人は潮州語などを話します(比較的若い世代では学校で勉強する英語か北京語だけを話す家庭の方が多くなっています)。

       

      使う言葉が違えば家で食べる中華料理も違います。

       

      パラナカンの料理(ニョニャ料理とも呼ばれます)はシンガポールやマレーシア(マラッカやペナン)を代表する中華料理で、他の地域ではまず食べることができません。パラナカンの家系では先祖代々この料理のレシピが受け継がれていて、故リー・クワンユー元首相の姪のシャーメイ・リーさんもリー家に伝わるレシピのソースを販売しています。

       

      チャイニーズ系の家系では、広東料理や潮州料理、福建料理などに加え、シンガポール名物のカレー料理なども家庭料理として食べられており、ホーカーという屋台でもこのような料理を供する店が非常にたくさんあります。

       

      興味深いのは、北京料理や上海料理などのお店が非常に少ないこと(高級レストランやチャイナタウンにはないこともないですが、一般的な屋台ではほとんどみかけません)。普通のスーパーマーケットでもやはりこれらの料理に欠かせない食材が入手しにくいと感じます。

       

      言葉でも同じで、北京以北の人が使う巻き舌の「r」発音の北方アクセントの北京語や、上海語を話すシンガポール人にはほとんど会ったことがありません。中国全土の様々な地方出身の人が多い香港と比べるとずいぶん違うなと感じる所以です。

       

      遠すぎるからか、気候が違いすぎるからか、そもそもこれらの地域からはもともと移民する必要がなかったのか、その理由はわかりませんが、華人の言葉や料理をみていると改めてシンガポールは南の華人が行き着いた最南端の国であるのだなと思います。

      | 後藤百合子 | シンガポール | 21:51 | - | - |
      1970年代のシンガポールを象徴する建築Golden Mile Complex
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        JUGEMテーマ:シンガポール

         

        シンガポール在住でタイ好きの方なら恐らく一度は必ず行ったことがあるはず。または、シンガポールを経由してマレーシアにバスでバックパック旅行をしたことがある方の中にも立ち寄られた方がいるかもしれません。

         

        若者の街、ブギスから少し東に行ったカラン地区ビーチロードとニコール・ハイウェイに挟まれた場所にあるのがこのビル、Golden Mile Complex。

        ビルの前にはタイ仏教の祭壇があり常にたくさんの色とりどりの花が捧げられています。

         

        前面にずらっと軒を連ねるのは小規模な旅行社のお店。マレーシア各地へのバスチケットが格安で手に入ります(先月訪ねてくれた友人が1,000円ほどでクアラ・ルンプール行きのチケットをゲットしてここから旅立ちましたが、あちこち立ち寄って客を拾い9時間以上かかった上に途中でバスが故障したということなので、時間がない方にはもう少し高いバスをお勧めします)。

         

        中に入ると、こんな様子。

        タイ料理屋やタイスーパー、タイ薬局、タイカラオケととにかくほとんどの店がタイ関連。中にいる人も半分くらいタイ人な感じです。

         

        そして、ニコール・ハイウェイ側から見たこのビルの景観がこれ。

        ショッピングセンターの上が住居地区。テラス式のベランダをほとんどの家が勝手にリノベーションして部屋にしているためこのような景観になっており、まるで往年の香港の九龍城(カオルーン・シティ)の再現のよう。

         

        2006年にはある国会議員をして「縦型スラム」「シンガポールの恥」とまで言わしめました。

         

        しかし、これだけではこのビルの真価はわかりません。

         

        これは住居部の共用通路部分の画像です。

         

        一度エレベータに乗ったところたまたま間違って住居部分に出てしまったのですが、それがここ。あまりの美しさに思わず息を飲みました。

         

        住居部では最上階まで(16階建て)吹き抜けになっており採光がトップにあります。ショッピングアーケードからつながった柱が構造体を支え、外観のカラフルな様相とはまったく違いすべて白と黒のモノトーンでまとめられています。この写真ではよくわかりませんが、各戸のドアにも重厚な木製の扉が使われていました。

         

        1973年に完成したこのビル、Wikiによると戦後ヨーロッパのブルータリズムや日本のメタボリズムの影響を受けているということですが、この内部を見る限りバウハウス建築に非常に近いと感じます。

         

        外観やショッピングセンターのある公共部分は非常に雑然としておりアジア的カオスを実現しているにもかかわらず、いったん閉じられた居住空間に入ると外からは想像もできない洗練された機能美をもつこのビル。1970年代高度経済成長時代のシンガポールを象徴する建築物だと思います。

         

        しかし現在、オーナーの間ではすでにこの建物を売りに出す話がまとまっており、いつ消えてしまうかわからない運命に。建築に興味のある方はぜひまだこのビルが存在しているうちにご覧になってはいかがでしょうか。

        | 後藤百合子 | シンガポール | 20:36 | - | - |
        TVで方言解禁! リー・クワンユーイズムから脱却の兆し
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          JUGEMテーマ:シンガポール

           

          昨日はシンガポールではごくごく一般的な華人系シンガポール人&外国人カップルの我が家の言語環境をご紹介しましたが、本日はシンガポールで話されている中国語のお話です。

           

           シンガポールは様々な人種が集まる他民族国家ですが、最も大きい割合を占めるのが華人系で約75%。続くマレー系、インド系と合わせると全体の97%近くを占めます。

           

          そのため、地上波のテレビでは英語チャンネルの他に中国語チャンネル、マレー語チャンネル、タミル語チャンネルと複数の言語で番組を放送しており、多くのタレントさんや俳優さんが英語チャンネルの他に自分の民族の言語の番組にも出演し、芸達者なバイリンガルぶりをみせてくれます。

           

          また英語チャンネルも含め、音声だけでは内容が理解できない人のために字幕がついている番組も少なくありません。

           

          我が家の小3の娘もテレビが大好きで、英語チャンネルの他、中国語チャンネルをよく観ているのですが、先月の旧正月休みの昼間、娘が観ているシンガポール制作のドラマを横で観ていてびっくりするような事実に気がつきました。

           

          「華語だけじゃなく、広東語と福建語が混じってる!」

           

          ご存じの通り中国はあれだけ広い国ですので、方言が非常にバラエティに富みます。書き言葉はほぼ同じですが発音がまったく違う単語も多く、例えば、中華人民共和国の言語である北京語ベースの「普通話」を話す人と、香港で話されている広東語を話す人がコミュニケーションしても会話が成り立ちません。喩えて言えば、ばりばりの津軽弁と鹿児島弁を話すお年寄り同士が会話するようなもの。

           

          もともとシンガポール華人は中国のあちこちの地方からの移民が集まってできた国で、話す言葉もまちまち。昔からマレー半島華人に多かった福建省出身の福建語を話す人々の他、広東省や香港からの移民の広東語、リー・クワンユーやゴー・チョクトン元首相など中国北方がルーツとされる客家の人々が話す客家語、広東省の北で距離的には広州と福州のほぼ中間に位置する潮州からやってきた潮州人の潮州語など、さまざまな方言が各家庭で話されています。

           

          我が家でも、学校で標準の中国語教育を受けた義母と夫、現在学習中の娘は中国標準の華語を話せますが、義父は学校教育は英語で受けているので、日常会話レベルの福建語しか話せず、華語で私が話しかけても理解できません。

           

          そもそも中国の普通話もこのような方言の混在によるミスコミュニケーションを失くすために共通語として統一された言語で、中華人民共和国が1955年に決定。

           

          漢字を略字にし書きやすくした「簡体字」や、アルファベット表記によるフリガナ「ピンイン」が採用されて全国に広まっていきました。

           

          (台湾は蒋介石の国民党が亡命してから徹底的な北京語の「国語」教育をしたために台湾語の弾圧が行われましたが、中国本土ではそこまで方言の撲滅運動はなかったようです。ただ、学校教育も役所の手続きもすべて普通話で行われるため、新疆地域のウィグル人など少数民族も例外なく普通話を話します)

           

          シンガポールでは建国直後の1966年から英語と自分の民族が話す言葉のバイリンガル教育が始まりましたが、家庭で日常的にマレー語やタミル語を使っているマレー系やインド系の子どもたちと違い、華人系は家庭で使われている方言がばらばらで、学校で教える中国標準の普通語をほぼそのまま取り入れた中国語の「華語」と違うため、なかなか上達しないという問題を抱えていました。

           

          そのため1979年、リー・クワンユー元首相が「スピーク・マンダリン(講華語 ジャン・フアユー、北京語を話そう)・キャンペーン」を開始。方言をやめ、学校はもちろん、職場や商店、さらには家庭でも華語を話すことが推奨され、テレビやラジオはすべて華語に。

           

          広東語の香港映画やテレビ番組などもすべて北京語に吹き替えられ、韓国ドラマさえも北京語になるという徹底ぶり。1990年代にジャッキー・チェンが流暢な北京語で話している映画をシンガポールのテレビで観たときには非常に驚いた記憶があります。

           

          このような状況が40年近く続いてきたため、冒頭に書いたように、テレビから広東語と福建語が聞こえてきたときには、ひょっとして自分の頭がおかしくなったんじゃないかと耳を疑いました。しかし、何回聴き直しても間違いありません。

           

          狐につままれたような気持ちで、翌日義母に「こんなことがあったんですよ」と報告したところ、中国語チャンネルに詳しい義母が、その番組は去年から始まったもので、通常は平日の夜中に30分間だけ放送しているけど、お正月なので特番で1時間放送になって、昨日の昼間に再放送していたんだよ、と笑いながら教えてくれました。

           

          「講華語運動巳経没有了嗎?(スピーク・マンダリン・キャンペーンはもうなくなったの?」と聞くと、やはり笑いながら「なくなってはないけど、リー・クワンユーが亡くなったからそれほど厳しくなくなったんだよ」との返答。

           

          台湾では国民党一党支配脱却後、台湾語が復権されて現在では台湾語のテレビチャンネルさえあると聞きます。

           

          中国本土のみならず世界で標準語となっている「普通話=華語」教育も悪くはありませんが、シンガポールも「Mother Tongue(母語)教育」というからには、シンガポール固有の華人文化保存のためにもこの傾向が続き、それぞれの家庭のバックボーンである方言を次の世代に残してくれればいいなと思います。

          | 後藤百合子 | シンガポール | 13:35 | - | - |
          英語、日本語、中国語が混在する我が家の言語環境
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            JUGEMテーマ:シンガポール

             

            シンガポールは全人口が561万人。うち344万人がシンガポール国民で、残りが53万人の永住者を含む外国人。外国人割合は、全人口の約4割になります。

             

            また、シンガポール国民といっても外国人が国籍を取得して国民になったケースも少なくないので、私の感覚的にはシンガポール人と外国人が半々。

             

            さらに、もともとシンガポール自体が、華人系、マレー系、インド系、ユーロエシアン系など他民族国家で、共通語の英語以外に、中国語(普通語)、マレー語、タミル語が公用語になっています。

             

            これだけの数の外国人がいると、シンガポール人と外国人の結婚も多く、英語や公用語以外の言語を日常的に使う家庭も少なくありません。

             

            我が家もその典型ですので、どんな言語を使って日常生活をしているのかご紹介いたします。

             

            私:第一言語:日本語(ネイティヴレベル) それ以外:英語(中学生レベル。ビジネス英語は問題なし) 中国語(普通語:日常会話、ビジネス中国語は問題なし。広東語:日常会話がある程度できる。 福建語:話せないが少しだけ聴きとれる)

             

            夫:第一言語:英語(ネイティヴレベル) それ以外:中国語(普通語、福建語、広東語ともに日常会話レベル。読み書きは大学受験時まではできたが、現在はほとんど忘れている) 日本語(日常会話がある程度できる)

             

            娘:第一言語:英語(小3ネイティブレベル) それ以外:日本語(幼稚園レベル。ある程度日常会話ができるが、わからない単語は英語になる) 中国語(普通語、幼稚園レベル。簡単な日常会話と読み書きができるが、強制されないと自分からは話さない)

             

            義父:第一言語:英語(ネイティヴレベル) それ以外:マレー語(日常会話レベル。兄弟と話すときはマレー語) 中国語(福建語のみ日常会話レベル。読み書きはできない)

             

            義母:第一言語:中国語(普通語、福建語ともにネイティブレベル) それ以外:英語(日常会話はだいたいわかるが、返すのは中国語。簡単な英単語が混じることはある)

             

            こんな状況ですので、誰もが一番得意な言語を使いたがります。

             

            例えば、こんな感じ。

             

            私(娘に向かって): 早くご飯食べなさい!

            夫: Oh, you even haven’tstarted your dinner yet!? (えー、まだ食べてないの!?)

            娘:だってね ー、not hungry yet.(まだお腹空いてないし)

            義母:你快一点吃吧!(ほら、早く食べなさいよ)

            私(母に向かって):因為她今天吃午飯比較晩、所為現在不餓。(今日、お昼ご飯遅かったんでまだお腹すいてないんですよ)

            義父(娘に向かって):Aey, eat now!(ほら、食べなきゃ)

            義母(父に向って):不是。(福建語で「ンーシィー」違うのよー)

            夫(父に向って):She is still quite full now. (まだお腹いっぱいなんだよ)

            私(夫に向かって):もう食べないと思うよ。  Ask your Mom 打包。(パックしてもらうようにお母さんに頼んでよ)

             

            日本語、英語、中国語(北京語と福建語混在)で、誰も全部はわからないけれど、少しずつ理解していて最終的にはみんなわかります。

             

            家庭内に限らず、個人商店で買い物したりするとき、こちらは英語で話しているのに相手は中国語で返してくることもままあり。

             

            個人的にはこんな環境なので、ビジネスで使わなくなってすっかりさび付いた中国語を使う機会があることに感謝しています。

            | 後藤百合子 | シンガポール | 07:55 | - | - |
            植物園でコンサート・ピクニック
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              ​JUGEMテーマ:シンガポール

               

              昨晩は、国立植物園ガーデンズ・バイ・ザ・ベイでのSSO(Singapore Symphonic Orchestra シンガポール交響楽団)屋外コンサートに行ってきました。

               

              東京ドームと同じくらい面積がありそうな広々とした芝生の屋外コンサート場は花の香りがほのかに漂っています。

               

              開演前のリハーサル時間からピクニックマット持参の家族連れが陣取り、子どもたちはあちこち走り回って遊んでいます。また、本番直前の休憩時間には団員の皆さんがステージから降りてきて、おもいおもいに自分の家族や友人たちと談笑したり、食べたり飲んだりとまったり。

               

              我が家もワインと自家製サンドイッチ、果物をアイスボックスに詰めて家族で参加。

               

              ベートーヴェンの『運命』一楽章や、ウェストサイド物語のテーマなど、クラシックファンならずともよく知られている曲目のプロの演奏を1時間ほど楽しみました。

               

              小さな子供のいる家族連れはもちろん、隣ではコンサート終了後もオランダ人熟年カップル3組がビールやハムをつまみながら盛り上がっていたり、大盛況。

              爽やかな夜風が吹き渡るアンコールの頃には、植物園のSupertree Groveのライトショーも始まって(写真右奥)、耳も目も同時に楽しませてもらえました。​

               

              SSOはこの植物園コンサートを年に1,2度、ここやユネスコ世界遺産にも登録されたシンガポール植物園で開催しています。

               

              我が家では今年小3の娘が立ったばかりの頃からほぼ毎年参加。植物園コンサート以外にも、SSOやシンガポール国立大学付属の音楽学校が頻繁に本格的なクラシックコンサートを無料で開いているので、こちらも時間が許す限り行くようにしています。

               

              コンサートに限らず、夫も私もこんな無料イベントが大好きでネットやメールで調べてはよく出かけます。美術館や博物館、図書館などでもイベントは毎週必ずどこかで開催されていて、興味のあるイベントがあるときは1日に2,3個も掛け持ちすることも。

               

              家族でアート&カルチャーを楽しめてお財布にも優しい(美術館や博物館はシンガポール人は基本入場無料。また、日本と違い屋台などが出展していてついついお金を使ってしまうイベントは少ないです)、こんなイベントが一年中開かれているシンガポールは本当に素敵だなと思います。

              | 後藤百合子 | シンガポール | 11:51 | - | - |
              シンガポール次期首相候補たちの国会演説を楽しむ。
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                JUGEMテーマ:シンガポール

                 

                昨年暮れ、シンガポール前首相ゴー・チョクトン氏が、半年程度をめどに若い政治家たちの間で次の首相候補を選ぶべきと問題提起。リー・シェンロン首相はこれを受け、2018年新年メッセージで次世代リーダー選出について言及しました。

                 

                シンガポールの次期首相の必須条件は50代以下であること。前回選挙で与党圧勝の立役者となったターマン副首相は、ラガルド氏の前にIMF専務理事を打診されたという内外共に認められた非常に優秀な方ですが、1957年生まれの61歳。夫に言わせると歳を取りすぎていて候補には入ってないということで、最近は確かにマスコミへの露出度も減ってきています。

                 

                そこで、年齢と露出度で絞っていくと、候補者はだいたいこんなところかと思います。

                 

                ヴィヴィアン外務大臣。57歳になりたて。もともと眼科のお医者さんで、人柄の良さがにじみ出ています。

                 

                シャンムガン法務大臣。今年59歳。シンガポール国立大学法学部を首席卒業。やり手弁護士から政治家に転向。弁護士だっただけに論理の明晰さに定評。

                ヘン財務大臣。今年57歳。このところ2018年予算説明でマスコミに出ずっぱり。政界入り前はシンガポール金融管理局局長として国際的に高い評価を得る。公務員として警察省や通商省でも重責を担っていた。温厚な役人タイプ。

                チャン内閣省大臣。今年49歳。貧しい母子家庭で育った苦労人ですが、奨学金を得てケンブリッジとMITで学ぶ。NTUC(National Trade Union Congress)専務理事も兼任するため露出度が高い。

                ウォン国家開発大臣。今年46歳。2015年に現ポジションに抜擢された出世頭。Wikiによると次期首相大本命だそう。

                リー社会家族大臣。今年42歳。政治家2世(リー・クワンユー一族とは関係なし)。

                 

                これまでの経歴や露出度、また年齢を見ていると、Wikiが書いている通りウォン国家開発大臣が最有力というのは正しい見方でしょうが、ただ一つネックなのが離婚歴があり現在も独身なこと。家族の価値に重きを置くシンガポーリアンにどう映るかが不安定材料です。

                 

                個人的にはヘン財務大臣あたりがワンクッション置いてくれるといいんじゃないかなと思ったり、そもそも50代はムリなんだろうか(夫はNGと言いますが、いきなり40代首相になった場合50代の現役大臣たちはみな退任なのか? という疑問もあります)という問題もあり。

                 

                今年後半には決定し2,3年後をめどにリー・シェンロン首相と交代するという計画のようですので、現在協議真っ最中。どんな様子になっているのか、国会中継をニュースで観ながら行方を楽しんでいます。

                | 後藤百合子 | シンガポール | 17:42 | - | - |
                観光客は絶対行かない、シンガポールお薦めレストラン&カフェ5選(森の中編)
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                  JUGEMテーマ:シンガポール

                   

                  昨日に引き続き「観光客は絶対行かない」レストラン&カフェ・シリーズ。本日は「森の中編」。

                   

                  「大都会のシンガポールに森なんて?」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、樹木好きだったリー・クワンユー元首相のおかげで、意外と街の真ん中にジャングルが残ってたり(残してたり)、軍事施設の周囲が森になっていたりと緑が多いです。

                   

                  (余談ですが、チャンギ空港からシティ・センターまで海沿いのハイウェイECPを通ると中央分離帯にブーゲンビリアなどさまざまな植物を植えた大きなコンテナがたくさん置いてありますが、これは移動可能。有事の際は全部どけてハイウェイが戦闘機の滑走路になるよう設計されているそうです)

                   

                  選択の基準は昨日の「ビーチ編」と同じく下記の通りです。

                   

                  1.人が少なくて静か。〜 私はとにかく人混みが嫌いです。満員電車に乗るのが嫌で会社を辞めてフリーで仕事を始めたくらいなので、外出時もできるだけ人が少なく静かな場所で過ごしたい。席数も少なめがベターです。

                   

                  2.価格がリーゾナブル。〜 シンガポールのレストランは驚くほど高いのが当たり前。不動産が高いので半分は家賃なので仕方ないといえばそれまでですが、商品やサービスのクオリティに比べてこの値段はさすがに…という店はできるだけ避けています。

                   

                  3.できれば散歩ができる。〜 外食はほとんど家族と一緒ですが、ただそこに行って食事をしたりお茶をするだけではつまらないので、その前後に気持ちよく散歩したり、人が少なくテナントに特徴のあるショッピングモールがあったりするとさらに楽しみが増えます。

                   

                  #1 Riders Cafe (ライダース・カフェ)

                  元競馬場の隣、乗馬クラブの中にあるカフェ。

                   

                  ここが素晴らしいのは、何といってもコロニアル建築の建物。個人的にシンガポールの二大ベスト・コロニアル建築は、こことDempsy Hillにある植民地時代のイギリス軍人向け教会だったSt.George’s Churchです。

                   

                  とにかく街中から遠いので(といっても車で30分くらいですが)人が少ない。乗馬中の人が窓の外をたまに通りかかったりするのもご愛敬。

                   

                  乗馬場の周囲は、以前住宅として使われていたコロニアル風の廃屋タウン。もちろんここも鬱蒼とした樹木に覆われていて、たまに車が通る他は人気がゼロ。シンガポールでは滅多にない我が家のお気に入りお散歩スポットです。娘は厩舎の馬を見るのも愉しみにしています。

                   

                  #2 Sunset Bay (サンセット・ベイ)

                  以前はイースト・コースト・パークにあったのですが、2年ほど前に空港近くのChangiに移転。ビーチから森の中にシフトしました。

                   

                  Changi Villageという地元民に人気のホーカーセンターから徒歩5分ほど。ゴルフ場の隣にあって人も車もほとんど通らず、お隣は最近注目株の野菜工場。

                   

                  経営者兼シェフはユーロエシアン(欧米人とアジア人の混血民族)姉弟2人。ローカルとウェスタンが混じった独特のメニューが人気で、お客さんは長年通い続ける固定客がほとんど、みんな顔見知りでリラックスした雰囲気です。

                   

                  週末にはライブ演奏も楽しめます。

                   

                  #3 Poison Ivy Bistro  (ポイズン・アイヴィー・ビストロ)

                  シンガポール農業の中心地でマレーシア国境に近いKranjiエリアにある農園、Vollywood Veggiesに併設するレストラン。

                   

                  オーナーのIvyさんはもともとインド系実業家ファミリーに産まれ、家業を継いでキャリアウーマンとして大成功をおさめた後、リタイアして華人の夫と農園経営を開始。こちらも大盛況で、週末には家族連れで賑わいます。

                   

                  この農園+ビストロは別の意味でも有名です。もともと政治活動をしていたIvyさんがリー・クワンユー元首相と犬猿の仲だったらしく、政府批判を繰り返していたたため脱税容疑で起訴されますが、長期間にわたる法廷闘争の結果無罪を勝ち取ります。最近はあまり言わないようになったようですが、一時は「Warrior Ivy」と自称して独自路線を貫いていました(今でもメニューにはやたらとWarriorがついています)。

                   

                  農園を散歩できるのはもちろん、料理教室や園芸教室も盛んに開催していますのでアクティビティもあり。ただし閉店は週末でも18:30なので注意が必要です。

                   

                  #4 Vava Bistro (ババ・ビストロ)

                  街中からほど近いMacRitche貯水池公園内にあるビストロ。

                   

                  料理には特筆するものがありませんが、ウッドデッキが広くて貯水池を見下ろしながらゆったり食事ができるのと、セットメニューやビールセットがお手頃価格で家族連れに良いと思います。

                   

                  この公園は猿が多く生息しているので有名で、よく整備されたトレイルコースをお散歩しながら(ジョギングしている人もたくさんいます)猿の生態観察をするのも楽しいです。

                   

                  #5 Picotin Express Bukit Timah@ Champions Golf  (ピコティン・エクスプレス・ブケティマ)

                  #1のRiders Cafeから車で1,2分、徒歩10分〜15分ほど森を登っていったところにあるビストロ。

                   

                  ここがすごいのは、壁がいっさいないことで、解放感あふれる屋内(というか屋根の下)から、隣接するゴルフ場が見渡せます。

                   

                  シンガポール在住中年欧米人に人気があり、週末の夜は、ビール瓶片手にスポーツ中継を観ながら遅くまで喋っています。ゴルフ場隣接だけあってお値段は街中並みですが、ちょっと飲む分にはたいした金額にはなりません。

                   

                  しっかり食事を、という場合は、ゴルフ練習場をはさんで向かい側のタイ料理レストランがお薦めです。

                   

                  #番外 Pollen (ポレン)

                  世界有数の規模を誇る植物園Gardens by the Bayの巨大冷蔵庫の一つ、フラワー・ドーム内にある高級レストラン。

                   

                  ずっと行きたいと思いつつなかなか機会がなく、次の結婚記念日ディナーに夫にプレゼントしてもらおうかなと考え中。

                   

                  お花畑の中で愉しむ食事というコンセプトはなかなかユニークだと思います。

                  | 後藤百合子 | シンガポール | 16:33 | - | - |
                  観光客は絶対行かない、シンガポールお薦めレストラン&カフェ5選(ビーチ編)
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                    JUGEMテーマ:シンガポール

                     

                    シンガポールに初めて来てから27年、チャンギ空港から車で15分ほどの東海岸地区に住み始めてもうすぐ丸8年になります。

                     

                    今朝ツイッターしていてシンガポールの政治や経済についてよく書いているのに、観光で訪れる方向けにまったく情報発信しないのに気がついたので、たまにはそんな記事も書いてみたいと思います(ただし、あくまでも私の好みですので、満足していただけるかどうかは保証の限りではありません)。

                     

                    とりあえず、今回はお薦めレストラン&カフェ。ビーチの近くで大都会シンガポールにいながらにしてリゾート気分を味わえるのがポイントで、選択の基準は下記の通りです。

                     

                    1.人が少なくて静か。〜 私はとにかく人混みが嫌いです。満員電車に乗るのが嫌で会社を辞めてフリーで仕事を始めたくらいなので、外出時もできるだけ人が少なく静かな場所で過ごしたい。席数も少なめがベターです。

                     

                    2.価格がリーゾナブル。〜 シンガポールのレストランは驚くほど高いのが当たり前。不動産が高いので半分は家賃なので仕方ないといえばそれまでですが、商品やサービスのクオリティに比べてこの値段はさすがに…という店はできるだけ避けています。

                     

                    3.できれば散歩ができる。〜 外食はほとんど家族と一緒ですが、ただそこに行って食事をしたりお茶をするだけではつまらないので、その前後に気持ちよく散歩したり、人が少なくテナントに特徴のあるショッピングモールがあったりするとさらに楽しみが増えます。

                     

                    ということで、さっそく紹介へ。

                     

                    #1 COACHMAN INN RESTAURANT(コーチマン・イン・レストラン)

                    Changi Sailing Clubというヨットクラブの中のレストラン。会員割引があるので以前はこのクラブの会員になって通っていました。ヨットクラブだけあって白人率も高い。

                     

                    一時オペレーターが替わって料理の質が落ちていたのですが、26年前に夫に初めてここでご馳走してもらったときの(当時はまさか結婚するとは想像もしていませんでしたが)経営者に戻り、メニュー充実、サービスも文句なし。

                     

                    ローカルのアジア料理とウェスタンの両方から選べ、酔っ払いには冷たいシンガポールにあって、昼間から海風に吹かれながらビールを飲んでいても誰にも文句を言われません。

                     

                    近くには政府職員向けの保養施設があり、海岸沿いの整備された道を散歩できます。

                     

                    #2 Bistro@Changi (ビストロ・チャンギ)

                    シンガポールで一番古いビーチ公園、Changi Coastal Parkの中にあります。

                     

                    シンガポーリアンの家族連れや若者グループが多く(といってもイースト・コースト・パークのような人数ではありません)、とてもカジュアルな雰囲気。目の前は砂浜の海(ここだけ人工砂ではないそう)で、散歩コースも整備されています。

                     

                    いつもナチョスを頼みますが、シンガポールでサッポロビールが飲める貴重な店。

                     

                    #3 Stella (ステラ)

                    シンガポール文部省が運営しているMOE Sea Sports Centreの中にあります。経営者は夫の古い友人。

                     

                    席の隣はすぐ海。解放感が半端ありません。

                     

                    料理は普通の中華メインですが、お値段はホーカー並みでレストラン価格としては激安です。子どもがいてもブランコがあったりして遊ばせておけるので安心。3分おきにチャンギ空港に到着する飛行機もよく見えるので、飛行機マニアにもお薦めします。

                     

                    夕方から夜にかけて、日暮れを見ながらゆっくり食事できるのがいい。また、イースト・コースト・パークの中心まで1時間くらい散歩できます。サイクリングでもOK。

                     

                    #4 Grame Indonesian Restaurant (グラマ・インドネシア・レストラン)

                    Stellaと同じくMOE Sea Sports Centreの中にあるレストラン。本格的なインドネシア料理が食せます。

                     

                    コースメニューが充実していて、カサゴのから揚げみたいなものが有名なようです。

                     

                    注意点は2つ。地元のマレー系の人に大変人気があってしょっちゅう結婚披露宴をやっているので、貸し切りで入れないことがあります。ハラル・レストランなのでアルコールは置いていません。

                     

                    #5 Myra's Beach Club (マイラス・ビーチ・クラブ)

                    シンガポールで一番有名なビーチ沿いの公園、イースト・コースト・パークの東のはずれ、Singapore Windsurfing Association内にあります。イースト・コースト・パーク中心まで徒歩30分程度。

                     

                    昼間はウィンドサーファーがアイスコーヒー飲んでいたりしますが、夜は白人家族連れが非常に多く、人気が高いのがわかります。もともとはインド料理レストランだったのですが(ウェイターはインド系多し)、途中からメキシカンメニューを増やし始め、現在はメキシコ料理店として営業している様子。支店も増えています。

                     

                    ウィンドサーフィンしているのを眺めつつ、フローズンマルガリータを飲んでトルティーヤを食べるのが好きです(現在、改装のため一時閉店中)。

                     

                    なお、ここから市街に向けて、イースト・コースト・パークには山ほどレストランやカフェがありますが、娘にせがまれて平日にマックに行く他は滅多に行きません。理由は人が多いから。週末は縁日並みの人出になります。また、ちょっとお洒落な店ではお値段もシティ並み。

                     

                    ビーチを見ながらゆっくりお茶やビール、食事を楽しむのでしたら、やっぱり少し足を伸ばした郊外がお薦めです。

                    | 後藤百合子 | シンガポール | 14:21 | - | - |
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