ASIAN NOMAD LIFE

日本、香港、中国で生活・仕事をしてきてシンガポール在住7年目。
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限りなく本物に近い「ニセモノ作り」に情熱を傾ける中国人、「変なもの」を発明させたら超一流の日本人
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    ■節約とニセモノ作りの独創性でぶっちぎりの中国人
    高級電気自動車テスラの充電源を電柱から直接引っ張って作ってしまった中国、四川省の事件がネットで話題になっていますこの車、1台120,000米ドル(約1,500万円)もするのですが、中国では充電施設が少なく、自前で充電設備を作るとなると高くつくため、直接電線から取ってしまおうという発想のようです。こんな高級車を買えるだけのお金があるのなら何もそこまでしなくてもと思うのですが、本人は大真面目でやったに違いありません。
     
    また、以前にもご紹介した偽造プラスティック米など、中国にはニセモノを作ることにたいへんな情熱をかけている人々が多数存在します。私が中国で工場経営をしてきたときも、「スイスの有名な機械とまったく同じものを作って10分の1の値段で売るから買わないか」と地元の機械メーカーの営業マンがやって来たことがありました。真偽のほどは定かではありませんが、中国の大学の工学部には「機械をコピーする方法」という授業まであるそうです。
     
    その成果かどうか、最近では中国製偽ブランド商品のクオリティが非常に上がっていて、税関職員では真贋が識別できないため、わざわざ本物のブランドの会社から人を派遣してもらい識別してもらうケースもあるそうです。有名ブランドの商品と見分けがつかないくらいの品質のものが作れるのなら、わざわざニセモノを作る必要もないのにと思うのは私だけでしょうか?
     
    このように、中国の一部の人たちの、節約のための独創性や、ニセモノ作りにかける情熱には、怒りを感じるというより、むしろ脱帽してしまいます。そして、この情熱を商品開発などもっと別のことに回したらさぞかし素晴らしい製品ばかりになるのに、と思ってしまうのですが、なかなかそうはいかないところが国民性というものです。
     
    ■日本で一番有名な発明家、ドクター中松の珍発明
    日本はどうでしょうか?
     
    日本人はほとんど気がついていないのですが、実は世界では、「変なものを発明するのに信じられない情熱をかける日本人」という評判が確立されています。
     
    「日本人発明家」というと、都知事選や衆院選など選挙にもたびたび登場して話題になったドクター中松の名前がすぐに浮かびます。「ジャンピングシューズ」を履いてぴょんぴょん飛びながら演説をするドクター中松の姿は、たびたびテレビで紹介されたので、多くの方々の記憶に残っていると思います。
     
    ドクター中松の自己申告によると、これまでの発明は3,000件以上。燃料電池(実用化はされていないようです)やフロッピーディスク(実際に特許を保有しているのはIBM)など、けっこう真面目な発明もあるのですが、前述のジャンピングシューズや、スマ手(左手にはめる手袋で、スマートフォンを挟んでおくと置き忘れがない)など、本当に役にたつのかどうかわからない発明も多いようです。
     
    ■ドクター中松だけではない、日本人の「変な」発明の数々
    発明家はドクター中松だけではありません。
     
    私の会社でも年に数回、「御社の商品に関連するこんな発明をしたので、商品化して特許使用料を払いませんか?」という個人の方からのお手紙をいただきます。たいていは本業とあまり関係ないのでコンタクトを取らないのですが、中には「これ作って何に使うの?」という珍発明も少なくありません。
     
    しかし、このような発明家の方々は大真面目で、日本国内だけでなく海外でも積極的に営業をかけているようで、外国人の中には「日本には変な発明をする人がたくさんいる」と思っている人が多いのです。1994年に私が香港に移住したとき、当時ツィム・サ・チョイにあった香港で一番大きい本屋さんでは『Bizarre Japanese Inventions(奇怪な日本の発明)』という英語の本が平積みで売られていました。
     
    この状況は今も変わっておらず、ネットで、bizarre(奇怪な)  strange(変わった)  weird(奇妙な) Japanese invention(日本の発明)という言葉を入れて検索すると、いくつも日本のアイディア商品を紹介するサイトが現れます。
     
    このサイトでは、新旧とりまぜて23商品が紹介されていますが、9の自撮り棒はもはや世界スタンダードになっていますし、20のバター押し出しケースは、NHK朝のニュースの「まちかど情報室」コーナーでも紹介されていました。23の四角いスイカは高級ギフトとして人気です。このように、日本人である私たちにとっては「便利そう」とか「ちょっといいな」という商品でも、外国人の目には「日本人って何でこんな変なもの作るの?」と映っているのです。
     
    ■「変な」便利グッズが大好きなDNAは日本人の中に刻まれている。
    今はもうなくなってしまいましたが、以前、東京には「王様のアイディア」という便利グッズ販売専門の老舗店がありました。私の父はこの店が大好きで、上京するたびに子供たちを連れて店をのぞいていました。子供ながらに「変なものばかりあるなー」と商品を眺めていましたが、前述のバター押し出しケースなどを見るとつい「便利そう」と思ってしまう私にも、しっかり父のDNAが刻まれています。
     
    中国人をはじめとした外国人観光客の「爆買い」で注目される日本のドラッグストアでも、観光客に大人気なのは便利グッズです。観光客というのは自分の国では買えないものを買っていきますので、日本で売られている便利グッズの数々がいかに希少価値の高いものかがわかるでしょう。実際、以前の記事でも紹介したアメリカ人ブロガーのジェニファーさんも、ブログで来日時にドラッグストアで「まとめ髪スティック」を買ったと自慢していました。
     
    本物と変わらないクオリティなのに安い値段で売られるニセモノ作りに情熱を傾ける中国人、本当に役にたつかどうかわからない「変な発明」に情熱を燃やす日本人、一見、全然違うようですが、「モノ作り」にかける情熱はさほど変わらないのではないかと思います。
     
    | 後藤百合子 | 日本社会 | 12:29 | - | - |
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