ASIAN NOMAD LIFE

日本、香港、中国で生活・仕事をしてきてシンガポール在住8年目。
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ヨーロッパ人に学ぶ、本当に贅沢な休暇の過ごしかたとは?
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    今年の夏休み、日本から訪ねてくれた友人夫妻と、マレーシア、ティオマン島のリゾートに行ってきました。
     
    シンガポールは国土が東京23区程度の非常に狭い国なので、旅行=海外旅行です。中でも車で簡単に行けるマレーシアは手軽な週末旅行先。シンガポールに近いリゾートは、東京から伊豆に遊びに行くような感覚です。また、ティオマン島へのフェリー乗り場があるタンジョン・ガモック港は、首都クアラルンプールからもシンガポールからもちょうど同じくらいの距離で、シンガポールからはもちろん、クアラルンプール経由でも世界各国からの観光客が訪れます。
     
    今年5月にティオマン島に1泊旅行をして美しい海とサンゴ礁に魅了され、今回は2回目。前回は少し大きめのリゾートで中国人団体観光客が多く騒がしかったので、こじんまりしたリゾートを選びました。
     
    ■何もしない休暇を楽しむヨーロッパ人
    このリゾートで3日間を過ごして驚いたのは、フランス人が非常に多かったこと。オーナーの話では、フランス人が宿泊客の70%、それ以外の国も含めると約90%がヨーロッパ人で、オーナー自身も当初はこんなにヨーロッパ人ばかりになるとは思っていなかったとか。
     
    リゾートにはテレビがなく、音楽もかかっていません。Wi-Fi接続もロビーのみ。お土産を売るショップもなく、シュノーケルセットをレンタルする小屋があるくらい。近くの村へは20分ほど歩けば行けますが、大半の人は出かけることもなく、リゾートのプライベートビーチで泳いだり、本を読んだりして過ごすか、コテージの部屋でくつろいでいました。ちょうどピーク期で満室状態だったにもかかわらず、リゾート全体がとにかく静か、という印象を受けました。
     
    また、リゾートとはいえ建物や装飾はシンプルでかなり質素。宿泊代は若干高めなものの、食事はリーゾナブルな値段でボリュームたっぷり。ここでのんびり過ごす分にはほとんどお金を使わずにすみました。実際、2部屋続きのコテージの隣の部屋にはイギリス人のゲイカップルが宿泊していましたが、夕食のときも見かけませんでしたので、何か部屋に持ちこみで食べていたのかもしれません。東南アジアのいろいろなリゾートに行きましたが、ここまで宿泊客が何もしないリゾートというのは初めて見ました。
     
    ■子供のうちから「何もしない」贅沢を覚える。
    このリゾートのもう一つの特徴は、家族連れが多いこと。どの部屋にもダブルベッドの他に子供用の2段ベッドがあり、小さい子供たちからティーンエージャーまで、たくさんの子供たちが何もないリゾートライフを満喫していました。
     
    6歳になったばかりの我が家の娘も、初日の晩、さっそく同じ年頃のフランス人の子供たちをみつけて遊び仲間に。翌日、シュノーケリングツアーで子供たちの家族と一緒になったので(このツアーだけは宿泊パッケージ込のため半数くらいの人が利用していました)聞いてみたところ、シンガポールに駐在している夫婦と、訪ねてきた妹夫婦の家族だそう。4人の子供たち+我が家の娘は、いっしょに泳いだり、砂遊びをしたり、最終日はあいにくの雨だったため、ロビーで絵を描いたりして遊んでいました。
     
    テレビなし、ゲームなし、You tubeなし、ショッピングもなしだったのですが、ふだんシンガポールでどっぷりこれらに使っている娘も、裸足で砂浜を走り回り、本当に楽しそうでした。何もしないことこそが贅沢であることを、子供の頃からヨーロッパ人は教えられているのだなと、この子供たちの姿を見て改めて思いました。
     
    ■「ふなばしアンデルセン公園」にみる日本でも変わってきている休暇の過ごし方
    少し前になりますが、世界最大級の旅行口コミサイト、トリップアドバイザーの「2015日本のテーマパーク」ランキング3位に船橋市の「ふなばしアンデルセン公園」が選ばれて話題になりました。
     
    トップ2は言わずと知れた東京ディズニーランドと東京ディズニーシー、4位にはユニバーサル・スタジオ・ジャパン、5位には富士急ハイランドがランクインする中、全国的にはまったく無名のこの公園が選ばれたのです。関係者からも「信じられない」という声が上がるほど意外なランクインだったそうですが、日本人の休日の過ごし方も少しずつ変わってきているのではないかと感じました。
     
    ふなばしアンデルセン公園は公営だけあって、入場料が大人900円、小中学生は200円、幼児は100円と格安です。広い敷地内には、アスレチックコースあり、水遊び広場あり、版画や染織りなどの体験プログラムあり、童話の読み聞かせプログラムありと、追加料金なしで子供たちがのびのびと1日遊べるアトラクションが多数取り揃えられています。乗馬やミニカー、ボートなど、有料のアトラクションもありますが、こちらも100~300円と手ごろ。
     
    有名テーマパークで炎天下、長蛇の列に並び、駐車料金や食事代、おみやげ代などを入れて111万円以上も使うことを考えたら、ふなばしアンデルセン公園ではほとんどお金を使わず1日めいっぱい遊べます。こんな休日を過ごす人が着実に増えていることを示すベンチマークが、今回のランクインだったのではないでしょうか。
     
    ■子供も大人も、時間を気にせずゆっくり過ごせる贅沢を。
    昨年の夏休み、我が家の娘は東京で1週間を過ごしました。お台場の観覧車やスカイツリー、お祭りなど、子供が喜びそうないろいろな観光名所に連れていったのですが、娘が一番喜んだのは何と「木場公園」。ここの無料の水遊び広場に毎日のように行きたがったのです(実際、3日連続で行きました)。
     
    1年たった今でも娘が口にするのはこの広場のこと。今年の夏、去年の夏を思うにつけ、時間を気にせず、思いきり同年齢の子供たちと遊ぶことのできるひとときこそ、子供にとってかけがえのない思い出になるのではないかと思います。
     
    いっぽうの大人も、大枚をはたいて行楽にでかけ、渋滞や行列に耐えて家族サービスをし、リフレッシュするどころか仕事に戻るとほっとするようなお休みより、観光もグルメもなく、何もしないでゆっくりできるようなバケーションスタイルで過ごす人が確実に増えている気がします。近年のキャンプ人気もこんなトレンドを象徴しているのではないでしょうか。
     
    もうすぐシルバーウィークが始まりますが、日本の休日は年々増加しており、有給休暇の取得も国をあげて取得率を上げるためのPRが行われています(10月は年次有給休暇取得促進月間)。しかし、手取り収入はなかなか上がらず、生活は苦しくなっているのに休みだけが増え、「今度の休みはどうしよう・・・」とため息をついている家庭も多いと思います。
     
    日常生活では時間に追われ、ネット情報にふり回され、洪水のように流れてくる広告で要らないものもつい欲しくなってしまうような豊かな時代に生きている私たちだからこそ、もう一度、ヨーロッパ人に見習い、本当に贅沢な休暇の過ごし方を考え直すときに来ているのではないかと感じます。
    | 後藤百合子 | ワークライフバランス | 19:07 | - | - |
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