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    映画『ハンナ』に学ぶ、どんな状況に置かれても生きていける能力とは?
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      JUGEMテーマ:自分探し
      シンガポールのテレビ局で映画『ハンナ』を放映していたので、久しぶりに観ました。

      これは2011年に封切された映画で、機内映画で観て気に入り何度か観たのですが、改めて、自宅のテレビ画面で観て、非常によくできた少女の自立の物語だと思いました。

      ■敵と戦いながら自立していく少女ハンナ
      主人公の少女ハンナは元CIAエージェントの父に、氷に閉ざされたツンドラの中の一軒家で育てられ、徹底的にサバイバルする技術を叩きこまれます。鹿を狩り皮を剥いで食べ、予告なく襲ってくる父からの襲撃訓練に耐え、数か国語の言葉と偽の記憶を操り、たった1人で危険に満ち溢れる世界に立ち向かい、生き残っていく技術です。これらをマスターし「もう準備ができた」とハンナが宣言したとき、ハンナは父を離れ、一人立ちして敵だらけの世界に向かい、宿敵であるCIAエージェントのメリッサに執拗に追われることになります。

      ジョー・ライト監督らしい美しくシャープな映像、イギリスのダンスバンド、ケミカル・ブラザーズのヒップでコミカルな中にも哀愁を含んだサウンド、メリッサ役のケイト・ブランシェットの鬼気迫る演技など、見どころ満載なのですが、やはり何よりもすばらしいのは、主役シアーシャ・ローナンが敵と戦いながら成長していく姿です。

      ハンナが旅をしていく中には、親切な家族や自分と同じ年頃の女の子、自分を待ち続けてくれていた大人との出会いもありますが、同時に、多くの敵に命を狙われ、絶体絶命の局面を一つずつクリアしていかなければいけません。その過程で、会うことのできなかった祖母も父も殺され、ハンナは天涯孤独の身となります。しかし彼女は自分自身の力を信じ、決してあきらめません。そして、実母を殺した最大の敵、メリッサを自分の手で殺したときに、ハンナの自立は完成するのです。

      ■いったんエリートコースに乗ったからといっていつ何が起きるかはわからない。
      先月、久しぶりに高校時代の同級生たちと会い、子供の教育の話になりました。同じ兄弟でも勉強のできる子、何度教えてもなかなか覚えない子、要領のいい子、立ち回りが不器用な子など子供たちの性格の話になり、子供にどんな教育をしたらいいかが話題になりました。そのときに私が自分の娘に身につけさせたいと思ったのは「どんな状況に置かれても一人で生きていける能力」です。

      私たちが高校を卒業して大学、就職という人生の大きな節目を過ごしたのは80年代。日本の高度経済成長の最後の輝きが80年代後半から90年代初頭のバブル経済期だったとすれば、80年代の初めから中盤にかけてのこの時期は「まだまだ日本はこれからよくなる」と誰もが考えていた時代でした。そんな中、女性に求められたのは、ただ単に良妻賢母になるだけでなく(すでに名門の良妻賢母女子大学はそれほど人気ではなくなっていました)自分自身も教養を身につけ、社会的な価値観をきちんともってから家庭に入ること。そのため、女性はできるだけ偏差値の高い大学に入り、大手企業の事務職として就職し、20代半ばまでには職場結婚をして専業主婦になるのがエリートコースだったのです。(男女雇用機会均等法が80年代後半に施行されましたが、キャリアウーマンをめざしたのはごくごく一部の女性だけで、多くは従来型のエリートコースを理想としていました)

      しかし、それから30年。当時、一流企業の筆頭とされていた日本の銀行は合併に合併を重ねる中多くの銀行がなくなり、世界中に輸出をしていた家電メーカーの花形企業は経営不振に。以前は国有企業だったJALは経営破たんし、NTTはソフトバンクやKDDIなどの新勢力に押されてシェアを落としています。その陰には無数の希望退職や、リストラにあった人がいるのは言うまでもないでしょう。男女とも、いったん有名大学に進学し、有名企業に就職してエリートコースにのったからそれからの人生が安泰、というわけにはいかないのが現実なのです。

      ■どんな状況においても人生を切り拓いていける能力とは?
      では、どんな教育をしたら「どんな状況に置かれても一人で生きていける能力」がつくのでしょうか?

      私はたった一つ「意志力」を磨くことだと思います。

      人生、思うようになることばかりではありません。いえ、思うようにいかないことが大半といってもいいでしょう。

      しかし、どんな状況でも決してあきらめず、初心を貫徹すること(もちろん朝令暮改で臨機応変に対応することも大変ですが、絶対にやり遂げると決心したことをやめないという意味で)こそ、ハンナのように次々と現れてくる敵=立ちはだかる壁を打ち砕き、自分の進むべき道から障壁を取り除きつつ生き延びるための、唯一の力であるのではないでしょうか。

      ■「決して負けるな」の父の言葉
      18歳の春、私は大学進学のために東京で親元を離れて暮らし始めました。いよいよ出発という日の朝、私の父は私に向かってこう言いました。

      「これからいろいろなことが起こると思う。家から離れてお父さんも守ってやれないことが多いと思うが、決して負けないでがんばりなさい」

      父は自分の言った言葉をすっかり忘れてしまったようですが、50歳を過ぎた今でもこの言葉は私の胸に強く焼きつき、困難に突き当たって「もうダメかもしれない」と感じたときに何度もよみがえってきました。そして私は改めて「負けない」「あきらめない」と気持ちを新たにし、何とかここまでやってこれたのではないかと思うのです。ハンナの父のように究極のサバイバル技術ではありませんが、私の父もまた、男親として、厳しい世の中の中で生き延びるための方法を、この一言に込めて私にくれたのだと解釈しています。

      最後にもう一つ、『ハンナ』とちょっと似たヒロインのTVシリーズ。

      『ニキータ1997』はもともと映画の『ニキータ』のリメイクとして作られましたが、こちらも美貌のスパイ、ニキータが上司のマイケルに惹かれ、導かれながら成長していく物語です。天涯孤独のニキータがマイケルに頼ろうとして何度も突き放され、自立していく姿がたくましくも哀しく描かれていて、人間ってやっぱり一人で生きていかなければならないのだということがよくわかります。
      | Yuriko Goto | 女性の働き方 | 17:55 | - | - |
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