ASIAN NOMAD LIFE

日本、香港、中国で生活・仕事をしてきてシンガポール在住7年目。
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ストレスチェックの前に睡眠時間チェックをしてみよう。
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    12月から社員50人以上の企業に、年に1度の従業員のストレスチェックが義務づけられました。ニュースでは企業の人事担当者が、「ストレスがある」と診断された場合仕事量を減らすなどの対策も考えなければならないと、困ったような表情で語っていたのが印象でした。

    もちろん、ブラック企業のように法律で定められた以上の時間外労働を強制したり、とうてい達成不可能なノルマを課すなど、常識を逸脱する勤務や成果を従業員に求めている場合は別ですが、最近の会社員のうつ病多発には仕事からくるストレス以外の要因も大きく働いているのではないかと感じています。

    ■睡眠時間が5時間を切る日が続くとチューハイを数杯飲んだときの脳と同じ状態に
    12月18日付の日経ビジネスオンラインに伊藤和弘さんによる『睡眠時間6時間以下の人は死亡率が2.4倍に』という記事が掲載され多くのアクセスを集めていました。この記事によると、日本人はOECD諸国の中でも睡眠時間が短く、特に40代〜50代の方の睡眠時間は7時間を切っているそうです。また、睡眠時間が5時間を切る日が続くと、脳はチューハイを数杯飲んだと同じくらい機能が低下するという話が紹介されていました。このように睡眠不足で脳が疲れた状態で仕事をしていれば当然仕事の能率は上がらず、残業が増えてしまう。そしてまた睡眠不足になる、という悪循環に陥っているような気がしてなりません。

    ■不足する睡眠時間を補う昼寝の時間がなくなった
    この記事では睡眠不足を補う方法として「昼寝」が推奨されています。10分〜20分の昼寝をすることで睡眠不足で疲れた脳が覚醒し、またせっせと働き始める効果を期待してのことですが、確かに昔は、昼休みに自分の机や会社のソファなどで仮眠を取る人がけっこういました。また、朝晩の通勤や昼間の電車やバスでもうたた寝をしている人が多かったのですが、最近はめっきりみかけなくなりました。みなさんスマホ画面にかじりついていて、とても寝るヒマがない様子なのです。

    ■自殺者の平均睡眠時間は5時間!?

    国立精神・神経医療研究センターが睡眠不足の精神面への影響を調べる研究を行ったところ、わずか5日の睡眠不足で、不安と混乱が強まり、抑うつ感が強まることが判明した。研究対象となったのは健康成人男性である。ストレスもなく元気な人であっても、睡眠不足の場合、脳はうつ状態や強いストレスを受けた状態に近くなるのだ。

    こちらの記事によると、特に日本の働く女性の睡眠不足は顕著だといいます。仕事や生活に特にストレスはなくても睡眠不足によりストレスを受けたのと似た状況になってしまうのであれば、少しでもストレスがかかったらうつなど深刻な状態になってしまうであろうことは想像に難くありません。実際、うつ病と診断されて仕事をやめた女性で、数週間から数か月も休むと、すっかり健康になって就職活動に励んでいるのを見たことのある人も多いのではないでしょうか。逆にそのまま睡眠不足の生活をしているとどんどん心身のバランスをこじらせて最悪の結果に至る可能性もなきにしもあらずなのかもしれません。

    記事では厚生労働省の調査結果として、自殺者の就寝時刻は深夜1〜2時、自殺者の多くが睡眠不足を自覚していて、平均では5時間程度しか睡眠をとっていないと紹介されています。

    ■十分な睡眠時間をとれば短時間で仕事が終わり、プライベートも充実
    ちょうど今月、私も身をもって睡眠の大切さを感じました。1週間だけでしたが子供を日本の保育園に預け、子供といっしょに毎日8時間たっぷり睡眠をとる生活をしてみたのです。お迎えの時間があるので残業ができない、という適度なプレッシャーも幸いしてか、日中は驚くほど仕事の効率が上がりました。家ではゆっくり子供と過ごし、夜のネットサーフィンやスマホともほぼ無縁な生活を送ったところ、精神的にもゆとりができ、毎日、非常に幸福感で満たされました。私は普段から最低6時間以上は眠るように心がけているのですが、8時間睡眠がこれだけいいこと尽くしなら、ぜひ続けたいと思ったのです。

    ■「おやすみモード」の活用で深夜スマホをなくす
    睡眠8時間生活を送るにあたって、最大の障壁はスマホだと思います。ネットサーフィンをしていいるだけでも時間は矢のように去っていきますが、FacebookやLine、Twitterはスマホで通知が届くとついついのぞいてしまい、どんどん睡眠に充てられる時間が減っていきます。これを防ぐには通知や着信を一定時間しないようにしてくれる「おやすみモード」が便利。最近、私は夜9時から朝6時までおやすみモードを設定しています。SNSで友人とコンタクトを取る時間は減りましたが、その分、しっかり睡眠時間が確保できています。

    たかが睡眠、されど睡眠。たっぷり体と頭を休めて仕事もプライベートも充実させるには、まず、よく寝ることを第一に考える必要があるのではないでしょうか。
    | 後藤百合子 | ワークライフバランス | 19:45 | - | - |
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