ASIAN NOMAD LIFE

日本、香港、中国で生活・仕事をしてきてシンガポール在住8年目。
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シンガポールの屋台が衛生的な理由
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    JUGEMテーマ:ビジネス

    シンガポールではホーカーという屋台の他、カジュアルレストランでも壁がなく開放的な設計の店が多いのが特徴です。

     

    一年中夏なのでこのようなデザインは理にかなっているのですが、衛生面で二の足を踏んでしまう外国人や観光客もいると聞きます。

     

    逆に、シンガポールでは一年中夏なのにもかかわらず、ほとんど食中毒のニュースを耳にしたことがありません(以前住んでいた香港では最低でも年数回は食中毒が発生していました)。あまりに多くてニュースにもならないのかとずっと思っていたのですが、最近、食品衛生責任者講習をシンガポールで受けてその理由がよくわかりました。

     

    実は私は昨年、日本でも食品衛生責任者講習を受けています。

     

    食中毒の種類や防止方法など、講義の内容はほぼ同じですが、違うのは下記の通り。

     

    1.日本では講習受講だけで免許をもらえるが、シンガポールではテストがある。

    2.日本は保健所の立ち入り検査は問題が発生しない限り基本的にないが(開業時を除く)シンガポールは定期的にある。

    3.シンガポールの検査項目は具体的で、非常に厳しい罰則がある。

     

    1.は文字通りそのまま。日本の講習は1日でしたが(シンガポールは2日)、学生さんなどの中にはほとんど寝たきりの人もいました。

     

    2.も同様。検査はポイント制で減点ポイントが多いほど評価ランクが下がっていきます。飲食店では検査後の営業許可証と一体化した評価ランク表示が義務づけられており、写真のようにレジ横などに貼ってあります。写真の店のような「A」評価は食べ物を出すところでは珍しく(飲み物屋さんは多いです)、検査が非常にシビアであることがわかります。

     

    3.の検査項目は減点法+シンガポール政府十八番の罰金です。例えば、営業許可証を提示してないと罰金200ドル、従業員の服が汚れていたら減点4+罰金300ドル、調理済の食品をカバーなしで放置しておくと減点4+罰金300ドル、調理済みの食品を素手で触ると減点6+罰金400ドル、施設内で虫や害虫がみつかると減点6+罰金400ドルなどなど。トイレの衛生状態に関する項目も少なくありません。

     

    12か月以内に減点が12点以上になると、2週間の営業停止処分に。ということはたとえば、ゴキブリやハエが2回みつかると営業停止になるということです。どうりで熱帯気候にはつきものの害虫を滅多にみないわけです。

     

    このように非常に厳しいスタンダードが課されているため、飲食店は害虫やネズミ駆除業者との定期契約が普通だそう。特に政府管理下の公営ホーカーでは施設全体が契約しており、トイレ掃除や食器類の片付けも屋台の調理人が直接行うことはないため、人を介して感染する食中毒は逆に少なくなるだろうと感じました。

     

    シンガポール観光の際は、このライセンスを目安にぜひ屋台も楽しんでいただけるといいと思います。

    | 後藤百合子 | シンガポール社会 | 17:02 | - | - |
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