ASIAN NOMAD LIFE

日本、香港、中国で生活・仕事をしてきてシンガポール在住8年目。
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シンガポールは華人最南端の国
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    JUGEMテーマ:シンガポール

     

    シンガポールの華人には2タイプの人々がいます。

     

    1つはチャイニーズ、もう1つはパラナカン。

     

    パラナカンはマレー半島に古くから住み着いている華人で、先祖の多くはマレー系やインド系の人たちと混血。70代以上では英語とマレー語はできても中国語をまったく話せない人も少なくありません。

     

    チャイニーズは何世代か前に中国本土からシンガポールに移住してきた人たちで一世も含みます。家庭では英語でなく中国語を話す人も多くマレー語は苦手。

     

    移民国家だけあって数的には圧倒的にチャイニーズ華人のほうが多く、中国のいろいろな地域出身の人々がいます。最も多いのは福建語を話す人々ですが、香港や広東省から来た人たちは広東語、台湾から来た人たちは台湾語や客家語、潮州から来た人は潮州語などを話します(比較的若い世代では学校で勉強する英語か北京語だけを話す家庭の方が多くなっています)。

     

    使う言葉が違えば家で食べる中華料理も違います。

     

    パラナカンの料理(ニョニャ料理とも呼ばれます)はシンガポールやマレーシア(マラッカやペナン)を代表する中華料理で、他の地域ではまず食べることができません。パラナカンの家系では先祖代々この料理のレシピが受け継がれていて、故リー・クワンユー元首相の姪のシャーメイ・リーさんもリー家に伝わるレシピのソースを販売しています。

     

    チャイニーズ系の家系では、広東料理や潮州料理、福建料理などに加え、シンガポール名物のカレー料理なども家庭料理として食べられており、ホーカーという屋台でもこのような料理を供する店が非常にたくさんあります。

     

    興味深いのは、北京料理や上海料理などのお店が非常に少ないこと(高級レストランやチャイナタウンにはないこともないですが、一般的な屋台ではほとんどみかけません)。普通のスーパーマーケットでもやはりこれらの料理に欠かせない食材が入手しにくいと感じます。

     

    言葉でも同じで、北京以北の人が使う巻き舌の「r」発音の北方アクセントの北京語や、上海語を話すシンガポール人にはほとんど会ったことがありません。中国全土の様々な地方出身の人が多い香港と比べるとずいぶん違うなと感じる所以です。

     

    遠すぎるからか、気候が違いすぎるからか、そもそもこれらの地域からはもともと移民する必要がなかったのか、その理由はわかりませんが、華人の言葉や料理をみていると改めてシンガポールは南の華人が行き着いた最南端の国であるのだなと思います。

    | 後藤百合子 | シンガポール | 21:51 | - | - |
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