ASIAN NOMAD LIFE

ライフスタイルブログはこちら。https://www.mrs-lowe.com/
<< 源ちゃんはいつだって優しかった。〜 追悼:橋本治 | main | 千利休になるかもしれない「こんまり」さん >>
マーケットはまだまだ強気でもシンガポールでは足元を固め始めた。
0

    JUGEMテーマ:経済全般

     

     

    本日のダイヤモンド・オンライン掲載のWSJ記事「アマゾン「最高で最悪」の四半期 10-12月期決算、減速の兆しにおびえる株主」は、現在の世界の経済状況を象徴する記事でした。

    米アマゾン・ドット・コムが発表した2018年10-12月期(第4四半期)決算は、過去最高かつこの数年で最悪の四半期決算となった。最高・最悪のどちらも真実であることは、(今のところ)世界最大の時価総額を誇る同社を評価する際に特有の矛盾だ。

    記事では、小売業界で独走を続け、クラウド・コンピューティングで企業向けサービスでも勢力圏を拡大しているAmazonの成長スピードが鈍化していること、売上や利益の予想を実績が下回っている現実を伝えていますが、実際にAmazonの株価は去年9月に2,000ドル超えしてからじりじりと下がり続け、直近では1,600ドル強と2割近く下落。(Googleのアルファベットも下がっていますが最高値時と比べた下げ幅は10%程度、Facebookに至っては個人情報漏洩問題以降下落の一途をたどっていたのが、好調な決算発表を受けて急回復しています)

     

    他方、毎回楽しみにしている本日付け日経電子版のコラム「豊島逸夫の金のつぶやき」では、「早まったか、FRB議長の政策転換」というタイトルで、景気減速を危ぶんでFRBが今年の利上げは慎重に行うと、事実上利上げ凍結と受け取られた発言の後、1月の米雇用統計が予想を大幅に上回る数字となっていたり、ISM製造業景況指数や受注指数も生産指数も好調と、米企業業績の堅調さを紹介した後、

    引き締めなら株式から債券へ、緩和なら債券から株式へとマネーはシフトするものだ。ところが、最近は株式も債券も同じ方向に動く傾向が強まっている。

    と、不可解なマーケットの動きに疑問を呈しています。

     

    日経電子版では同じ画面で「中国減速、世界の企業業績に影 18年10〜12月 日本・アジアは減益」という記事も掲載されており、今週から旧正月休みに入った中国・香港マーケットの行く手を待ち受ける暗雲を示唆。先月業績の急激な悪化が発表されたの日本電産ショックも冷めやらぬ中、今後の日本経済に与える影響も心配されます。

     

    シンガポールではどのような見方がされているのでしょうか?

     

    先月、私のシンガポールのメインバンクであるDBS銀行とHSBC銀行の年初セミナーに参加してきましたが、「デジタルやメディカルはじめ米国経済はまだまだ底堅い」「中国で国内線に乗って上からずっとその街並みを見るといい。この経済が簡単に潰れるとは誰も思わない」「たとえ中国経済が悪くなっても逆に東南アジアや南アジアに注目が集まりまだまだ成長の余地はある」と強気発言のオンパレード。DBS銀行はオンラインバンキングの画面も昨年に引き続いてずっと雄牛の写真で、ブル相場を取り下げていません。

     

    いっぽうで、先週はこの2つのメインバンクから気になる手紙を受け取りました。

     

    DBS銀行からは、いつも窓口になってくれている営業担当のリレーションシップ・マネージャー以外に投資カウンセラーの担当をつけることにしたので、近々連絡がいきますというお知らせ。

    In times of market volatility, I encourage you to take this opportunity to review your portfolio with our dedicated team so we can help you strategiese accodingly.  xxxx will be able to share our CIO's view on the market outlook as well as identify opportunities for you.

    このように市場不安定な時期に、当社の献身的なチームと貴殿のポートフォリオを見直し、それにより今後の投資戦略を見直すことをお勧めします。スタッフのxxxxがわが社の最高投資責任者のマーケット予測をお伝えし、投資機会を提供します。

    DBSセミナーでは、シンガポールでは昨年の世界的な株価下落により、平均で12%程度の金融資産の価値の下落があったと言っていましたし、アンケートでも現金ポジションを増やしている人が多かったため、販促の一環でこんなことを始めるのかとも思いましたが、私のこれまでの経験からすると投資カウンセラーは営業担当と違い、基本的には特定の商品を勧めることはありません。また、銀行側の利益にならないことでも、聞けば必ず丁寧に教えてくれます。

     

    ということはやはり、今後のマーケットに予想される混乱を先取りして、強気一点張りの商品から徐々に手を引かせようとしているのではないか、と勘繰らざるを得ないのです。

     

    同じく、もう一つのメインバンクのHSBCからも、accredited investor(認定投資家)ステータスに関する法律が4月から変わるので、ステータス継続のために速やかに資産目録やローン残高等の書類添付の上、書類を提出するようにという手紙がきました。

     

    これまでも投資に関するレベルチェックは数年毎に支店に出向いてさせられてきましたが、今後は個人の資産状況を踏まえて新たに規制がかけられる模様です。このタイミングでそのような政府の締め付けが厳しくなってきているのも、波乱相場に備えつつあるのかなとも思います。

     

    いずれにせよ、シンガポール政府や金融機関が表面的には強気を装いつつも着々と足元固めに入り始めた状況をみると、悲観相場はすでに始まりつつあるのかもしれません。旧正月明けのマーケットの行方が楽しみです。

    | Yuriko Goto | 世界経済 | 12:33 | - | - |
    スポンサーサイト
    0
      | スポンサードリンク | - | 12:33 | - | - |
         1234
      567891011
      12131415161718
      19202122232425
      262728293031 
      << July 2020 >>
      + PR
      + SELECTED ENTRIES
      + CATEGORIES
      + ARCHIVES
      + MOBILE
      qrcode
      + PROFILE