2021.10.25 Monday
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ASIAN NOMAD LIFE2014.08.08 Friday
パパたちよ、子供の1歳検診に行こう!
■激増する児童虐待の件数
厚生労働省が今週発表した2013年度、児童相談所での児童虐待相談対応件数は昨年を10%以上上回る7万3千件強となりました。相談件数は一貫して増え続けており、20年前の1,600件程と比べるとなんと45倍にもなっています。特にバブル崩壊期の最後である1995年あたりから飛躍的に件数が伸び始め、相談所に通報があっても対応しきれず最悪の悲劇が起こってしまった、という事件もありました。
子供の数は32年連続で減少しており、子供の数も割合も特に平成に入ったあたりから急カーブで減少しています。子供が減っているのに虐待の件数は増えている、とはいったいどういうことなのでしょうか? ■心温まるママの1歳。このままで本当に大丈夫?
話は変わりますが、おむつメーカーのパンパースが今月からYou Tubeで公開している「Mom's 1st Birthday ママも1歳、おめでとう。」という映像が非常にたくさんの人の共感を呼んでいます。1歳検診に子供とやってきた3人のママが、夫たちから写真とケーキのサプライズを受ける、というストーリーでこの動画の紹介記事が8月7日現在、フェイスブックで「いいね」8.1万件、「シェア」も8.1万件と猛烈な人気です。
出演する3組の夫婦は本物でドキュメンタリー風に仕立てられており、ママたちが流す涙も本物です。この中で彼女たちは、「新生児の頃は毎日が不安で毎日泣いて過ごした」「注射の後全然泣き止まずどうしたらよいかと思った」「この1年まともに寝たことがなかった」と口ぐちに話しますが、夫は「子育てに参加できないのは本当に申し訳ないと思っている」と言いつつも、検診には参加しておらず、日常の子育てはほぼ母親のみが行っていると想像できます。 ■不安とストレスだらけの子育てに翻弄される母親たち
そんな妻たちに向けて夫たちが一生懸命写真をセッティングし、ケーキを差出し、感謝の言葉を捧げる。妻たちはいちように涙を浮かべますが、それが素直に夫への感謝と喜びだけの涙に思えないのは果たして私だけでしょうか?
夫の1人が「子供が産まれてから(妻は)安いお寿司しか食べなくなった」と話していますが、厚生労働省の別の統計では、子育て世代の65.3%が「生活が苦しい」と感じており、すべての年代の中で最も割合が高くなっています。 慣れない子育てをたった一人でこなしながら、夫は不在、周りに頼る人もおらず、好きなものも我慢して切り詰めた生活を送り、子供と2人きりで過ごす毎日。ストレスで子供に当たってしまったとしても、彼女たちを誰が責められるでしょうか? 実際に児童虐待にまで至ってしまうケースは氷山の一角で、ぎりぎりまで追いつめられている母親たちの数は非常に多いと思われます。 ■共働き世帯のほうが虐待が少ない
『日経デュアル』に舞田敏彦さんが「共働き家庭ほど虐待が少ない 通説と逆の結果が出た」という記事を書いておられます。舞田さんの分析によると共働き家庭ほど虐待は少なくなっているそうです。特に共働き率が35%と低い大阪府では児童虐待が多く、人口1,361人に1件の割合で虐待が起こっており(2013年度)、共働き率が70%の島根県の実に5倍以上になっています。共働き家庭に虐待が少ないのは、ダブルインカムで経済的なストレスが少ないのに加え、24時間子供と一緒にいるストレスもないからだと考えられます。また、共働き家庭では夫が家事や育児に参加する割合も高いのも理由の一つに挙げられるでしょう。
■1歳検診はぜひ両親で参加を!
ママの1歳の誕生日を夫に祝ってもらいその場で感激しても、翌日からまたわからないことだらけの子育ては続きます。1歳には1歳の、2歳には2歳の悩みが出てきます。それが2人目、3人目ともなればさらに違うストレスも増えてくるでしょう。育児の不安やストレスを分かち合い、妻一人をぎりぎりまで追いつめないこと、日常で難しいのならせめて要所要所で妻と子育ての悩みを分かち合い、たとえ短い時間でも意識して子育てに参加することこそ(虐待の加害者は圧倒的に母親のほうが多いそうです、)夫ができる最善の方法ではないでしょうか? パパたち、子供の1歳検診にはぜひ有給をとって妻と一緒に行きましょう! |
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