ASIAN NOMAD LIFE

日本、香港、中国で生活・仕事をしてきてシンガポール在住7年目。
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    インフレと少子化で目減りする年金。いよいよ導入される「マクロ経済スライド」
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      ■物価スライド特例措置を2年で解消
      年金のことをもっと知ろうと日本年金機構のHPを見ていたところ、見慣れない用語をみつけました。「物価スライド」という言葉です。このページには下記のように説明があります。
       
      物価スライド特例措置について

      公的年金の年金額は、物価・賃金の変動に応じて年度ごとに改定されることになっており、平成26年度の改定率は、平成25年の全国消費者物価指数と過去3年間の賃金変動率から、プラス0.3%となりました。
      また、現在の年金は、過去に物価が下落したにもかかわらず年金額を据え置いたことで、本来の水準よりも1.5%高い水準(特例水準)で支払われていることから、平成24年の法律改正で段階的に特例水準を解消することとしています。
      このため、平成26年4月分としてお支払いする年金額から、平成26年度の改定率(プラス0.3%)と特例水準解消分(マイナス1.0%)を合わせ、3月までの額に比べ、マイナス0.7%の改定が行われます。
      ※今回の改定の結果、残る特例水準(0.5%分)の解消は、平成27年4月に実施される予定です。(実際の年金額の改定については、物価・賃金の状況により、決まります。)

      日本年金機構HPより引用


      「物価スライド」という言葉からは、物価上昇(インフレ)に合わせて年金額も上昇するような印象を受けますが、どうもそれだけではないようです。文面をみる限りでは「これまでが特例でデフレのときに本来なら下げなければいけないのが下がっていないので、平成26年と27年の2年に分けて年金を下げます」と読めます。そういえば「年金額が下がった」という声を今年はあちこちで聞きました。

      ■マクロ経済スライドとは何か?
      しかし、この措置が終わったら年金は現在進行しているインフレに合わせて単純に上がっていくのでしょうか? もう少し理解したいと思い厚生労働省のHPを見てみたら、今度は「マクロ経済スライド」という言葉がみつかりました。

      公的年金のスライドには「物価スライド」「マクロ経済スライド」「賃金スライド」の三種類の方式があり、現在の日本の公的年金で採用されているのは「物価スライド」と「マクロ経済スライド」だけだそうです。

      そうなると「物価スライド」はインフレになっても年金額が物価に同調して上がるのでよいとして、「マクロ経済スライド」ではどうなるのでしょうか?
       
      マクロ経済スライドとは、そのときの社会情勢(現役人口の減少や平均余命の伸び)に合わせて、年金の給付水準を自動的に調整する仕組みです。 

      厚生省HPより引用

      このページの説明を読む限り、どうも物価上昇分から一定の料率を引いて年金額を計算するのがマクロ経済スライドのようです。ただ、具体的にどのような計算をするのか説明を読んでもいまひとつわからなかったため、次は厚生労働省に電話をかけて聞いてみました。

      ■インフレかつ年金加入者が減れば減るほど目減りする年金給付金
      以下が担当者の方にうかがった話の要約です。

      平成16年の年金改革で公的年金制度維持のため、マクロ経済スライドを導入した(厚生年金保険法34条および国民年金法16条の2、27条の5)。平成16年以降はほとんどデフレが続いており、本来ならば年金額を下げなければいけなかったが、特例措置で据え置かれた。しかしそれを解消して支給額を引き下げ、2014年はインフレが見込まれるため(IMFによる10月時点の推計では2.66%)、初めてマクロ経済スライドを来年度から導入する見込み。具体的な計算方法は、物価上昇分から、2年度前の年金保険料負担者数を5年度前の負担者数で割った数字を引く(ただしこの計算方法はHP等に掲載されていないため検証はできませんでした)。

      お話を私が理解したところでは、物価が上がった分は上昇率と同じく年金額も上げます、ただしそこから保険料を払っている人が減った分を引きますよ、というものだと思います。実際にどれだけ減るのかは来年になってみなければわかりませんが、インフレになればなるほど、保険料納付者数が減れば減るほど、名目支給額こそ上がりますが、実質的に支給される年金は目減りすることになるのです。

      ■年金目減りに備えるシニア世代に見習おう。
      前回、65歳以上で就業する方々がたいへんな勢いで増えているということをお伝えしました。すでに年金給付が始まっている世代では、マクロ経済スライド導入も視野に入れて今後の生活設計を考えていらっしゃるのではないかと思われます。

      従来のままで公的年金制度を維持するのが不可能なのは火の目をみるより明らかですし、シニア世代の方々が着々と準備を進めているのに見習い、その下の世代でもこれまでの年金給付額や給付率を元にした将来設計をするのではなく、もっとシビアな老後プランをたてていくことが必要になってくるのではないでしょうか。
      | 後藤百合子 | 老後と年金 | 18:32 | - | - |
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