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    貧困家庭サポートNGOが超豪華パーティー主催!? 福祉も民間主導のシンガポール
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      ■貧困家庭サポートNGOが開く超豪華パーティー
      シンガポールのオフィスにシンガポール・チルドレンズ・ソサエティという団体からDMが送られてきました。11月に開催されるチャリティ・ガラディナーへのお誘いで、場所はリッツ・カールトン・ホテルの大宴会場。シンガポール副首相も臨席。財界セレブが大挙して出席し翌日の新聞社交面を賑わせること間違いなしの豪華パーティーです。

      そんなパーティーへのご招待がどうしてわが社のような超零細企業にも送られてきたかというと、1席で1,000シンガポールドル(約8万6千円)、テーブル買いだと12,888ドル(約110万円)、VIPテーブルは30,000ドル(約258万円)というバブル時代のような超高額パーティー券販売のため。ほかにも約130万円からの広告や、「たとえ1席でもとても無理」というわが社のような会社向けに1ドルからでもOKの寄付メニューがあります。

      このNGOは1952年設立、つまりシンガポール建国以前から活動している由緒ある福祉団体で、シンガポール国内にサービス拠点が10か所あり、2013年単年度でも72,640人の貧困層の子供たちとその家族をサポートしているそうです。

      ■NGOへの寄付控除は何と2.5倍に!
      ここまで読んで「うちみたいな貧乏会社でも少しだけなら寄付できるかなー」と迷っていたときに目に飛び込んできたのが、以下の一文。

      Table sales, event sponsorships and outright donations will all be entitled to 2.5 times tax-exemption.

      つまり、このチャリティーに出席したりスポンサーになったり、寄付をしたりするとその2.5倍額が経費として税額控除になるということ。さらに、毎年表彰される社会貢献企業1000社またはシンガポール企業1000社にも自動的にリストアップされる(寄付のみは除く)という名誉つきです。

      法人所得税最高税率20%のシンガポールで、さらに経費が2.5倍額認められて、社会貢献もでき、おまけに広告宣伝効果もある企業リストにも名を連ねることができるとなれば、多少利益が出ている会社の社長だったらすぐに「1テーブル分くらい買ってもいいかな」と思うのではないでしょうか?

      ■経済効果は多方面に波及
      イベント効果はそれだけではありません。まず会場のホテルにお金が落ちますし、ガラディナーですからそれなりのドレスやスーツも用意しなければなりません(シンガポール人はふだんはとてもカジュアルですが、パーティのときはきっちりドレスアップします)。そうすると、ブティックなどでも販売が伸びてあらゆるところでwinwinになるのです。そのためかチャリティー・ガラディナーはしょっちゅう開かれています。


      ■税収が多少減っても政府にはこんな利点が
      では、2.5倍控除によって税収入が減るシンガポール政府はどうでしょうか?

      この団体のようなNGO活動(シンガポールではGrass Roots Organizationと呼ばれます)に政府は場所を無償で提供したり、多少の補助金を出すことが多いようです。しかし、NGO運営費は基本的にすべて寄付や独自事業の収益によってまかなわれます。

      つまり、政府からほとんど補助がない代わり、このような税額控除などの恩恵を受けることができるのです。結果として、政府は福祉予算に回す支出が減り、日本のお役所に散見されるような予算のばら撒きが非常に少ないように見受けられます。

      また職員として働く人はもちろん、シンガポールでは多くの人々がボランティアとしてNGO活動に参加しています。ボランティアたちにより政府はさまざまな社会的活動に関するコストを削減できるだけでなく、折にふれて彼らを国の行事に招いたりすることにより、自分たちの日々の活動が国家運営に関わっているという意識をもたせ、ひいては愛国心の向上にも貢献しているようです。

      ■日本にもこんな制度があったら経営者は絶対に寄付します
      今月末は日本の本社もちょうど決算月にあたります。日本ではもう少し利益も出ていますし毎年納税していますが、例年、その工面に四苦八苦しているのが現状です。

      もし日本にこんなチャリティー・ガラ・ディナーがあったら、1テーブルは無理でも、2席くらいは買えるのに・・・。そして43万円の経費扱いで、18万円の節税になるのに・・・とつい無駄に計算してしましたが、こんなシンガポール的発想を日本政府が採用する日はいつか来るのでしょうか? 

      もしこんな制度があれば、私のような多くの経営者は絶対に寄付するのに、と思ってやみません。
      | Yuriko Goto | シンガポール社会 | 18:06 | - | - |
      絶対に結婚したい30代女性は「三低」を選択肢に!
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        ■女性が結婚相手の男性に求めるのは経済力一点集中
        バブル華やかりし頃「高学歴・高収入・高身長」の「三高」が理想の結婚相手の条件とされ、その条件を満たす男性は引く手あまたでした。さすがにオールクリアは無理でも2つ揃った男性の多くは卒業後数年で「女子力の高い」女性たちに次々とゲットされていったものです。

        そしてバブル崩壊後失われた20年を経た現在、すでに多くの女性のターゲットは一点集中で「高収入」だけに集まっているといっても過言ではありません。
         
        30代男性の婚姻・交際状況

        ※内閣府平成23年「結婚・家族形成に関する調査」報告書より
        ※「既婚」は結婚3年以内

        この表から明らかなのは、年収が高くなればなるほど既婚または恋人がいる男性の割合が高いということ。年収300万円未満で既婚の人は15%にも満たないのです。

        それもそのはず、30代未婚女性の75%(20代の未婚女性にいたっては80%!)が結婚相手に「経済力」を望んでいるのです。男性の収入が多ければ多いほど既婚者が多いのは自明の理でしょう。

        平均的な男性サラリーマンの年収は400万円台前半ですが、この層でも約半分は既婚か恋人がいます。当然、平均以上の年収の未婚男性をめぐる女性の競争は激しいものになっています。これは多くの未婚女性が実感しているのではないでしょうか。

        ■男性が求めるのは「容姿」と「年下」
        しかし、意外と知られていない事実があります。男性と同年代の未婚女性がこの層の男性と結婚するのは実はけっこう大変なのです。その理由は、同じ調査で30代の未婚男性の約45%が結婚相手の条件に「容姿」を選び、男性の年齢が上がれば上がるほど年下の女性と結婚する人の割合が増えること。

        20代では年上女性と結婚するパターンもけっこう多いのですが、この調査の男性は30代前半では約73%、後半では83%の人が自分と同い年かそれ以下の女性と結婚しています。つまり、容姿など女子力によほどの自信がない限り、女性は若ければ若いほど結婚に有利になるのです。

        ■高学歴・高収入・年上を求める女性ほど結婚しにくい
        さらに追い打ちをかけるように、女性は学歴が高くなればなるほど未婚率が上がる、という統計もあります。

        女性が結婚相手の男性に自分より高学歴や高収入を求めたい気持ちはわかりますが、学歴の高い女性ほど年収が高くなる割合も高いでしょうから、自分と同じかそれ以上の学歴・年収を男性に求めればそれだけ相手の選択の幅が狭まるということに他なりません。本人は自覚していなくても深層意識でそこにこだわっている限り、結婚への道はさらに遠のいてしまうのです。

        また、自分より高収入を求めるとどうしても年上の男性に目がいきがちになります。しかし30代前半で結婚している女性の26%は年下男性と、30代後半ではなんと40%の女性が年下男性と結婚しているのです。相手に「上」を求めなければ結婚しやすくなる、というのは学歴や年収だけでなく年齢も同じです。

        ■30代既婚男性の過半数は「妻にも働いてほしい」と思っている
        いっぽう通説に反し、私の知る範囲では、最近の働き盛り世代の男性は自分より高学歴、高収入の女性に対して女性が思うほどにコンプレックスをもたないことが多いようです。結婚・出産しても働き続ける女性が増えているのに加え、将来への不安が山積する現代日本社会において、リスク分散のためにも結婚しても妻にはずっと働いてほしい、と願う男性も増加しています。

        それがわかるのが、やはり同じ調査の別の設問です。行政に実施してほしい取り組みとして「夫婦がともに働き続けられるようになる職場環境の充実」を挙げた人が、30代男性未婚者では39%ですが、既婚者になると10ポイント以上も多い51%となっています。同じく女性でも30代未婚では52%ですが、既婚者では65%が希望。つまり独身時代は男女ともに「専業主婦」を望んでいる層でも、実際に結婚するとシングルインカムでは生活が厳しかったり、将来への経済的不安があるために共働きを望むカップルが増えているのではないかと思います。

        ■絶対に結婚したい女性は三低を選択肢に!
        2030年には女性の生涯独身率が25%になる、という予測もあり、男性と同じく女性の未婚率もじわじわと上がってきています。しかし、多くの未婚女性が未婚でいる理由は結婚したくないからでも、経済的に結婚できないからでもなく、結婚したい気持ちはあるが適当な相手に巡り合わない、が大多数を占めているのです。

        そんな未婚女性の結婚への近道は、まず相手に対し高学歴や高収入、年上という条件を求めず、低学歴(学歴にこだわらない)・低収入(年収にこだわらない)・低年齢(年齢にこだわらない)の相手にも選択肢を広げることから始まるのではないでしょうか? 

        男性の年収を平均の400万円以下、さらに年齢も20代まで広げればぐんと選択の幅は広がります。経済力が心配といっても相手の年収で足りなければ、不足分を自分の年収で補えばいいだけの話なのです。

        それでもどうしても三高のこだわりをはずせない、ということであれば、もう一度自分の女子力を徹底的に磨き直すしか対処方法はなさそうですが・・・。
        | Yuriko Goto | 女性の働き方 | 18:00 | - | - |
        商家に伝わる「始末」の知恵
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          ■「ごちそうさん」のめ以子も体験した「始末」の意味
          昨年度ヒットしたNHK朝ドラ「ごちそうさん」で、大阪の夫の実家で暮らすことになったヒロインめ以子がめざめるのが「始末な料理」。この「始末」という言葉があまり聞きなれない、という声もあったようですが、関西に限らず、昔からの商家で生まれ育った方々の中には身近に感じられた方も多かったのではないかと思います。 

          私自身も明治生まれの祖母から「始末にしなさい」と言われ続けて育ちました。祖母の「始末」の意味とは、日々の生活ではできるだけつつましく質素にして倹約し、大きな出費が必要なときに備える。あるいはムダなことにはお金を使わず、必要なところには思い切ってお金を使うというものだったと思います。「あの人は始末だから」という言葉は祖母の最大の賛辞でした。

          日々の倹約でいうと、たとえば祖母は一度鼻をかんだティッシュペーパーをエプロンのポケットに入れて持ち歩き、何度も使ってから捨てていました。下着や靴下なども薄くなってくると自分で継ぎを当てて着ていました。どうしても着られなくなると雑巾にして使いました。

          高額なものはもちろんですが、どんなものでも必ず値段交渉をし、デパートで傘1本買うときもまず安くならないか聞いていました。(関西では珍しくないようですが関東地域ではデパートで値切る習慣はありません) また、「借金は嫌い」が口癖で、月賦は絶対に利用せずどんなに高額なものでも現金で買っていました。

          タクシーにはめったに乗らず路線バスを利用してあちこち出かけていました。また、食卓に一汁三菜の食事が出ると「こんなにたくさんおかずがある家は他所にはないので感謝して食べなさい」といつも孫に諭していました。

          ■「始末な人」のお金の使い方
          私の実家(祖母の婚家)も祖母の実家も明治時代から商売をしていましたので、蔵のある大きな家に住んでいました。祖母は体型の問題もあり、よそ行きの服はすべてお仕立てでしたし、旅行が好きで国内はもとより、成田空港ができる前から海外旅行にもたびたび行っていましたので、周囲からは「お金持ちの奥さん」という目で見られていたと思います。

          しかし実際には20代で3人の子供を抱えて夫に先立たれ、戦後は倒産寸前だった家業をゼロから立て直した経験から、お金の苦労は人一倍していたはずでした。それでも祖母の「始末」に悲壮さはいっさい感じられず、逆に「始末」な生活を楽しんでいる余裕さえ感じられたのです。

          いっぽうでお金を使うときは「使いっぷりがよい」の一言に尽きました。1年に1度新調するお仕立ての洋服には外国製の高価な生地を買い求めていましたし、靴やバッグ、宝石など身につけるものも量より質を重視して修理しながら長く使っていました。孫たちが成人すると、毛皮や貴金属などかなり高級なものを買い与えてくれました。また、息子や娘たちが家を建てるときには相当な額を援助していました。

          いっぽう資産運用にも積極的でした。個人の投資家に出資し、ずいぶん資金を増やした反面、相当額の損失を被ったこともあったようです。それでも決してその投資家を非難したりしませんでした。そして70代後半で亡くなった時には当時としてはかなり大きな額の遺産を子供たちに残しました。

          ■会社も個人もキーワードは「始末」で
          こんな祖母に育てられた私は曽祖父の代からの会社を継いで経営するようになり、祖母の口癖だった「始末」を身をもって経験することになります。

          会社が利益を出す鉄則は売り上げは大きく、コストは小さくです。その差が利益として残ります。「使えるものは大事に手入れをしてできるだけ長く使う」「無駄な買い物はしないで内部留保を増やす」ことが必要です。逆に、設備や人材などには思い切って投資しなければなりませんし、そこにけちけちしていたら将来が先細りです。そして万が一そのような将来への投資で失敗したとしても、いちいちくよくよしていたら次の投資ができなくなってしまいます。

          やはり、「始末」というのは古くからの商人の知恵なのだな、と感心するとともに、この知恵はめ以子のように個人の生活にもじゅうぶん活かせるのではないかと思いました。

          すべてに倹約ばかりを目的にすると息が詰まりますが、「倹約」ではなく「始末」に言葉を置き換え、将来の投資のための節約と思えば質素な生活を送っていてもずいぶん気持ちの持ち方が変わってくると思います。

          お金を使うときも、ただだらだらと使うのではなく、メリハリをつけて使うときには使う、必要のないものには使わない、というルールを作ること。時間と同じくお金も若いうちからきちんと管理する習慣をつけると、40代、50代になったときに大きな差が出てくるのではないでしょうか。

          そのキーワードとしてぜひ「始末」という言葉を多くの人に使ってほしいと思います。
          | Yuriko Goto | 商家の知恵 | 17:59 | - | - |
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