ASIAN NOMAD LIFE

日本、香港、中国で生活・仕事をしてきてシンガポール在住8年目。
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    高齢化社会の星、マハティール次期首相(もうすぐ93歳)の健康の秘密は小食と生涯現役でいること。
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      JUGEMテーマ:経営のヒントとなるニュースを読み解く

       

      マハティール元首相が率いるマレーシア野党連合が、昨日行われた総選挙で勝利しました。

       

      マハティール元首相は1925年7月10日生まれなので、ちょうどあと2か月で93歳。1981年から22年間首相を務めて「Look East」政策下、日本に倣って経済政策を進めマレーシアを近代国家にした人物であり、80年代90年代を通じてマレーシアの顔だった人物です。親日家としても有名であり、三菱自動車と組んで国民車「プロトン」を立ち上げたのもマハティール元首相でした。

       

      2003年には禅譲により首相の座を降りますが、その後も活発に発言。汚職疑惑が絶えないナジブ現首相を痛烈に批判し続けて今回の選挙には高齢を押しての出馬。選挙期間中は現政権の嫌がらせを受けたり暗殺計画の噂も流れましたが、与党政権から過半数の議席を奪取する結果に終わりました。

       

      それにしても92歳といえば、たいていの人は政治活動どころか自分自身の生活をまかなうことすら覚束ない年齢です。その中で熾烈な選挙戦を勝ち抜いて激務の首相職復帰へ。並みの人間のできることではありません。マハティール元首相の活力の源泉はどこにあるのでしょうか?

       

      昨年のこのインタビューによると、マハティール元首相は自分自身の健康の秘密について、心臓病や肺炎を患ったこともあり100%健康ではないと前置きしながらも、「煙草を吸わない、お酒を飲まない、食べ過ぎない」生活をしていると話しています。過去30年間体重はほとんど変わっておらず、30年前の服が着られるとのこと。

       

      また首相を引退しても人に会って話をすることはずっと続けており、「完全リタイア」という状態からはほど遠い生活をしていることを語っています。

       

      こちらの記事は今年になり、選挙への出馬が報道されてからのものですが、ここでもやはり非常に細い食と寸暇を惜しんで選挙民に会う生活が紹介されています。実際にマハティール元首相と会ったことがある知人に聞いたことがありますが、非常に気さくで温かい人柄で、会った人は魅了されるといいます。

       

      いずれにせよ世界的に高齢化が進む社会の中、92歳で一国の首相に再登板という事実は快挙には違いありません。

       

      マハティール、もうすぐマレーシア首相、もうすぐ93歳。今後の活躍に期待します。

      | 後藤百合子 | 国際社会 | 09:00 | - | - |
      映画評『ペルセポリス』:もしも今、宗教革命が起きたら。
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        JUGEMテーマ:政治

         

        シンガポールでは今週末まで仏大使館主催によるフランス文化振興フェスティバル「Voilah!」開催中。エスプリの国フランスだけあって気のきいた催しが目白押しなので、毎年楽しみにしています。

         

        今年はフランスのアニメ映画数本が上映されたので、そのうち2本を観てきました。1本目は娘と一緒に楽しんだ『パリの猫』という映画。そして2本目が今回ご紹介する『ペルセポリス』です。

         

        『ペルセポリス』はイラン革命勃発のちょうど10年前、1969年生まれのコミック作家、マルジャン・サトラピによるフランス語による自伝コミックを映画化したもの。

         

        前国王から続いた王政下、お酒や西洋文化の流入はあり、ヒジャブはなしの自由な生活を謳歌していたイラン人の一般庶民たちが、革命をきっかけにイスラム原理主義に生活をすべてコントロールされていく様子が描かれます。

         

        主人公マルジはブルース・リーが大好きな活発な小学生。インテリらしき両親と筋金入りの進歩主義者の祖母の元伸び伸びと育ちますが、革命を境に生活は激変。前体制で共産主義者として投獄されていた大好きな叔父が解放されて喜んだのも束の間、獄死。

         

        また、女性はすべてヒジャブ&体のラインを隠す衣服が義務づけられ、お酒はもちろんご法度。男女交際や欧米文化もすべて禁止されます。そしてイラン・イラク戦争が勃発。テヘランの街は爆撃に晒され、数十万人の若者や市民が死んでいきます。

         

        型にはまらない発想と信念を曲げない頑固さを併せ持つマルジは体制や戦争に疑問をもって教師や宗教警察にマークされるようになり、心配した両親はマルジをオーストリアに留学させることに。

         

        しかし、そこでもイラン人という自分のアイデンティティを消化できないマルジは行き場を失くしていったん帰国。テヘランの大学に入学するもやはり自分の居場所をみつけることができず、再度フランスにわたって新たな人生を始める、というところでお話は終わります。

         

        アニメーションは最初と最後を除き、ほぼ全編がモノクロで描かれます。これは人種や国の違いに関わらず、こんな状況に人々が追いやられる可能性がいつもある、ということを知ってほしかったためだといいます。この作者(兼監督)の希望通り、ペルセポリスのコミック単行本は世界各国で出版されて累計150万部の大ヒット作となり、映画は2008年のアカデミー賞候補にもなりました。

         

        パンク音楽が大好きで、ピュアな恋愛に憧れるちょっと反抗的で理屈っぽいけれどいたって普通な思春期の少女のマルジの姿は、まるで私自身の子ども時代を見ているようで、もしも自分が日本でなくイランで彼女のように育ったらどうなっていただろう、と本気で考えてしました。

         

        もう一つ、映画の中で最も印象に残ったのは、困難の中で奮闘するマルジを温かく見守る祖母の存在。

         

        結婚したものの夫婦仲がうまくいかず悩むマルジを「1回目の結婚なんてただの練習。分かれてからのほうが本番よ」と誰も離婚などしなかった時代に離婚した過去を話して励まし、夫や息子が投獄された話を淡々と語るいっぽう、宗教警察に隠れて密造酒を作って販売したりとしたたかな面も見せてくれます。

         

        マルジが自分の身を守るためにまったく関係ない見知らぬ人を悪者に仕立て上げ、宗教警察に通報したという話を聞いた時には激昂し、「人生で一番大切なのはインテグリティ。そんなことをするなんて恥を知れ!」と叱り飛ばし、マルジが一人で異国に旅立つ前の晩には一緒に寝て「これから人からひどい扱いを受けることもたくさんあるだろうけれど、そんな人たちに関わっていてはだめ。自分のことだけを考えなさい」とやさしく諭します。

         

        映画の中でたびたび描かれるジャスミンの花のモチーフはこの祖母の象徴であり、たとえ傍にいなくても常に祖母が守ってくれているという安心感がマルジの心の支えでもあるのです。

         

        ヨーロッパに残ることを決意したマルジはこの作品により成功を収めて初心を貫きますが、イラン政府が上映を決定した映画祭に抗議するなど、作者にとっても決して問題のすべてが解決した、というわけではありません。

         

        しかし、2016年のオバマ大統領による米イランの核合意により、現在のイランの政治状況は体制派と開放派の勢力がせめぎ合っています。その中で、ヒジャブを脱ぎ捨てる女性の写真が海外メディアのニュースに掲載され、イラン庶民の生活も変わりつつあることが推察されます。

         

        戦争や政治状況によって私たち庶民の生活はいとも簡単に大きく変えられてしまいますが、そんな中でも「インテグリティ」を保ち、常に正しいと信じることを勇気をもって行い続けることこそが最終的には絶対に変わらないと思われる政治の変化にもつながるのだ、ということをこの作品が教えてくれるような気がします。

        | 後藤百合子 | グローバル社会と宗教 | 19:19 | - | - |
        誰がスルガ銀行を殺したのか?
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          JUGEMテーマ:経営のヒントとなるニュースを読み解く

           

          自民党の野田聖子総務大臣が25日、ブルームバーグの単独インタビューに答えて現在のアベノミクスの状況に異議を唱え、異次元緩和も2%の物価達成目標も撤回すべきとの意見を表明しました。

           

          2013年1月の政府と日銀による共同声明で定めた物価目標について「数値目標を立てることは誠実のように見える」が、その達成のために「ありとあらゆる異常な手段を使う」のは本末転倒だと指摘。経済が良くなれば結果としてなるものであって、「こだわりすぎてしまうと、本来の経済の活性化が逆に成し遂げられなくなる」と語った。

          野田大臣の指摘通り、アベノミクス最大の政策であった金融緩和政策はすでに丸5年を迎え、世界的に経済が上向き株高になってきたにもかかわらず、未だ当初の2%の物価上昇目標を達成できていません。また、やはり当初の目標だった2020年プライマリーバランスの黒字化もまったく目途がたっていないばかりか、むしろここ数年の国債乱発予算編成によりむしろ遠のいているような印象を受けます。

           

          いっぽうで、金融史上例をみない試みである「異次元の」、そして5年という長期にわたる金融緩和による弊害はじりじりと社会を蝕んでいます。その直撃を受けているのが、金利手数料を生業としてきた銀行業です。

           

          そんななかで、日本経済新聞が「金融庁が日銀に、マイナス金利政策は銀行経営に影響を及ぼしているとの懸念を伝えた」と報じました。金融庁によると、マイナス金利による減益のインバクトは、三菱UFJが1550億円、三井住友は750億〜760億円、みずほは610億円だと言います。 『日本「一発屋」論 バブル・成長信仰・アベノミクス』原真人著 より

           

          これは2016年の話ですが、これ以降のマイナス金利政策により確実に各行の金利手数料による収益は悪化しており、

          今月出そろったメガバンクグループの2017年4―12月期連結業績で傘下銀行の業務純益は、マイナス金利導入前の15年4―12月期と比べ約3割減った。預金金利が低下したが、貸出金利も下がることで利ざやを確保しにくくなっている。​https://newswitch.jp/p/12050​

          という悲惨な結果になっています。

           

          バブル崩壊後に合併につぐ合併を潜り抜けサバイバルしてきた世界的規模を誇るメガバンクでさえこのような状態。ましてや地方銀行をや、です。

           

          私の地元の静岡では以前から非常に銀行間の競争が激しく、アベノミクス金融緩和が始まる前にもメガバンクを含む各銀行が熾烈な金利競争を繰り広げていました。

           

          その中でも突出して業績が良かったのが県内最大の地銀である静岡銀行。「シブ銀」とも呼ばれる堅実経営で優良企業を中心に広く貸し出しを行い、私も以前の会社で「静銀に口座をもつと会社の信用が増す」という理由で、必要のない当座貸越枠をわざわざ作ったことさえあります。

           

          しかし、この静岡銀行でさえ2015年からの当期純利益は右肩下がり。非常に苦しい様子がうかがわれます。

           

          そんな中、スルガ銀行だけは以前から他の銀行とは一線を画する異質な戦略を取ってきました。競争が激しく利益率が低い企業への貸出から住宅ローンなど個人への融資に特化した営業を行ってきたのです。

           

          ここ数年の静岡銀行の企業業績スルガ銀行の企業業績を比較してみるとその結果は明らかです。

           

          直近3年間で静岡銀行は売上こそ増えているものの減益、これに対し、スルガ銀行は売上も利益も右肩上がりで、特に純利益に関してはわずか4年で倍増しています。

           

          しかし、こんな素晴らしい業績が競争の激しい個人向け住宅ローンだけで実現できるはずがありません。

           

          スルガ銀行が提供する人気の固定金利型住宅ローン「フラット35」では返済期間21年以上で融資が9割未満の場合の金利は1.35%。これに対し、ネット銀行などによる最近の貸出では1%を切る商品も少なくありません。当初はブルーオーシャンだったはずの個人向け市場がネット販売の普及とともにレッドオーシャンになってしまっていたのです。

           

          そのような状況の中、個人のみに市場を限定してしまっていたスルガ銀行は、より利益率が高くより貸出金額の多い個人向け融資に営業対象を広げていかざるをえなかったのではないでしょうか。その当然の帰結が、かぼちゃの馬車事件ではないかと感じるのです。

           

          もう数年前になりますが、前述の静岡銀行の担当者がアメリカの飛行機リースを証券化したデリバティブ商品の営業に来て驚いたことがあります。

           

          デリバティブ商品の知識どころか為替の知識さえほとんどない、地元の中小企業担当の若手営業マンがこのような商品を販売しようとしていること自体が驚きでしたが、現在の異常な低金利が続く中、国債買いによる最低の利益確保もできないような状況下では、どの銀行も従来の本業だけでは食べて行けず、高金利のカードローンや有価証券販売に走ったり、自ら株の売買で利ザヤを稼いだりと、慣れない仕事に悪戦苦闘している様子がうかがわれます。

           

          こんな状態が続けば、第二、第三のスルガ銀行が出てこないとは、誰にも断言できないのではないでしょうか?

           

          誰がスルガ銀行を殺したのか? それは5年にわたるアベノミクスだと思います。

          | 後藤百合子 | 日本経済 | 15:55 | - | - |
          「和」を前面に出さなくても、美味しいものは世界に通じる。
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            JUGEMテーマ:経済全般

            シンガポール最大の飲食/ホテル業界の展示会、FHA2018に行ってきました。

             

            40年の歴史をもち2年に1度開催されるアジア最大規模の食品展示会の一つ。国際都市シンガポールらしく70ヵ国以上から4,000以上の出展者を集めて行われており、視察者もアジアのみならず世界各国からやってきます。

             

            会場では実演調理も行われるため、国ごとにグループ分けされたブースのブロックには各国独特の料理の匂いがたちこめてシンガポールにいながらにして世界中の国々を回っているような独特のトリップ感を味わうことができました。

             

            日本からはJETROがまとめ役となって全国各地の名産品が集結。

            WAGYU(和牛)は今や世界の食トレンド最先端でレストランの名前にまで使われるようになりましたが、それに続けと意欲的なメーカーさんや問屋さんたちが熱心に販促に励んでいました。

             

            その中でも、特に黒山の人だかりとなっていたのがここ。

            私の地元、静岡のお茶問屋「おやいず製茶」さんのブースです。​

             

            抹茶はシンガポールでもすでに非常にポピュラーなドリンク(ケーキやアイスクリームなどの食材)になっていてスタバでも販売していますが、日本で現在ブーム真っ最中のほうじ茶ラテや玄米茶ドリンクが知名度がまったくないにもかかわらず大人気。

             

            サンプルを飲んでいた来場者に聞いてみたら、ほうじ茶や玄米茶というお茶は初めて知ったけれど実際に飲んでみたら抹茶より美味しい、と口をそろえて言っていました。

             

            自分自身も業者である彼らが求めているのは「日本」のイメージを追求したコンセプチュアルな食品ではなく、やはり彼らのお客さんに「美味しい」と言って買ってもらえるもの。その意味で「抹茶よりほうじ茶のほうがおいしい」と語っていたのが象徴的だと思いました。

             

            ブースで接客されていた社員さんに聞いたところ、用意した価格表はすべて出てしまったほどの人気。お昼ご飯を食べる時間もないくらい連日ひっきりなしにお客さんがいらしたそうで、改めてすごいなと感心しました。

             

            私も6月からのカフェオープンの際には、ぜひおやいず製茶さんのほうじ茶ドリンクを販売させてもらいたいと思っています。

            | 後藤百合子 | 東南アジアビジネス | 14:54 | - | - |
            インバウンド消費過去最高も、中小企業が本気で輸出を考える時期に。
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              全国百貨店売上でインバウンド消費が過去最高になったというニュースが日経新聞オンラインに掲載されました。

               

              記事によると、3月の全国百貨店売上は5202億円で前年同月比0.1%増。うち約5.6%にあたる290億円が外国人による免税のインバウンド消費で過去最高。化粧品や高額ブランド商品を中心に6か月連続の伸びとなり、前年同月比は約1.5倍の48%増となったそうです。

               

              また富裕層による美術品や宝飾品などの高額消費も増加したということで、全体に非常に景気のいい話に聞こえます。

               

              しかし、気になったのは、売上全体の25%を占める食料品が2%減。また、平均気温の上昇で全体の3割を占める衣料品のスプリングコートやスカーフ、帽子などが好調だったため前年並みに売上が回復したという箇所です。

               

              日本国内で生産を続ける中小の食品製造業者はここ数十年にわたりデフレの波に翻弄され、低利益販売を余儀なくされてきました。その中で生き残りをかけ、高付加価値の商品を開発してパッケージなどにもこだわり、他社の同一商品と差別化を図ってきた業者の最大の販売先が全国の百貨店や高級スーパーだったのです。

               

              これは衣料品も同じで、商店街の専門店が活力を失ってユニクロやしまむらなど郊外型の大型SPA店舗やイオンタウンなどショッピングモールの低〜中価格商品に客を奪われる中、百貨店はこのような店では手に入らない「ちょっと良いもの」を求めてやってくる客層をターゲットに国内中堅ブランドを扱っていました。

               

              ところが、インバウンド消費では国内中小メーカーのこだわり食品は外国人に認知度が低く購買対象になりにくいですし、衣料品も同様。その結果食料品は前年比2%減、好調とわれた衣料品も前年並みにとどまるとふるわない結果となっていますし、日本人の消費のみに限定すればどちらもこの数字以上に減っているのではないかと考えられます。

               

              最大の要因は、団塊世代消費の鈍化と少子化による全体的な消費人口の減少です。

               

              記事の最後は「日本百貨店協会の西田光宏常務理事は「好調な訪日外国人消費は東京オリンピックのある2020年までは続くだろう」との見方を示した。」と締めくくられていますが、では百貨店で商品を販売しているメーカーが2020年以降に生き残っていくにはどうするべきか?

               

              個人的には、ありとあらゆる手段を使って輸出に活路を見出すしかないと思います。

              | 後藤百合子 | 高齢化社会とビジネス | 20:47 | - | - |
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