ASIAN NOMAD LIFE

日本、香港、中国で生活・仕事をしてきてシンガポール在住8年目。
パリジェンヌがスレンダーな理由
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    ■中年以降もなぜか太らないパリジェンヌ
    仕事で数年おきにパリに行きますが、そのたびにパリ女性に痩せてる人が多いことに驚かされます。

    日本でも「中年太り」という言葉があるように、ある年代になるとどの国でも体型の悩みを抱える人が増える傾向にあると思います。ところがフランス人、特にパリジェンヌに目を向けるとずいぶん事情が違ってきます。

    たとえばクリスティーヌ・ラガルドIMF専務理事、福島原発処理で来日したアンヌ・ロベルジョン元アレバ社長、オランド大統領の元パートナーで政治家のバレリー・トリルベレールさんなど、中年から初老にかけて一番太りやすい年代なのに、みな驚くほどスレンダーなのです。ひょっとしたら、この年代の平均的な日本人より痩せているかもしれません。

    どうして彼女たちはこんなにスレンダーなのでしょうか?

    ■スリムの秘密は粗食にあり
    その理由は一言でいうと「粗食」にあるのではないかと思います。パリジェンヌが日常摂っている質素な食事が結果的にほどよいダイエットになっているのではないか、というのが私の推論です。

    まずパリにはレストランが少ない。きちんと調べて予約をしていけばもっとあるのかもしれませんが、ただ街を歩いているだけでは探すのに苦労するくらい少ないという印象です。逆に「犬も歩けば」と思うほど多いのがパリ名物のカフェ。1杯のコーヒーやグラスワインを片手に、何時間もおしゃべりに興じているにもかかわらず、食事をしている人はほとんどみかけません。

    そのわけは、とにかく外食費が高い、ということでしょう。以前パリに住んでいた友人が連れていってくれたレストランの料理は同じような東京のレストランと比べ1.5倍から2倍ほどの値段で驚きました。彼女によると、パリの一般人は記念日やお祝いを除き、普段は節約のため外食はほとんどしないとか。

    ■食事は質素に、時間は贅沢に楽しむ。
    では、彼女たちは自宅ではいったい何を食べているのでしょうか? レストランに比べ食料品店ではそれほど物価が高い感じはしませんが、パンとチーズを除けば品揃えはさほどよくもなく、やはり質素な感じがします。最近のフランス映画を見ていても、親子で囲む食卓で食べているのが豆や野菜の煮込みとパンだったり、シンプルなスパゲッティとサラダだけだったり、簡単に調理できてカロリーが低そうなものばかりです。

    ホームパーティーなど特別な機会を除いて滅多に料理の腕をふるうことはせず、普段の食事は質素が基本。一昔前に学校で高校生が料理を習っていた頃とは違い、フランスの女性就業率は2013年で76%(日本69%)と比較的高く、管理職も39%(日本11%)と女性の社会進出が進んでいますから、自然と料理にかける手間も省くようになっているのでしょう。

    またフランスでは子供の約半数が結婚せずに産まれた婚外子でシングルマザーも少なくないにもかかわらず、合計特殊出生率は2013年には2.01となり(日本1.43)先進国の中では最高レベルになっています。これにはベビーシッター制度をメインとした子育て支援政策が大きく貢献していますが、同時に、家事にもさしてこだわらず、個人の自由時間を大切にするフランス人の気質が大きく影響しているように感じます。

    料理に手間をかけたり外食に贅沢をしたりするのは特別な楽しみにとっておき、日常はできるだけ負担をかけずに仕事も生活も楽しむのがパリジェンヌ風。おまけに苦しいダイエットもせずにスレンダーなボディをキープできるのなら、まさに合理主義の国フランスらしいライフスタイルといえるでしょう。
    | 後藤百合子 | ワークライフバランス | 17:56 | - | - |
    飲みにケーション文化はそろそろ捨て時?
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      ■日本の伝統? 飲みにケーション文化
      2014年8月18日付けの日経電子版に経営者の加藤百合子さんが「飲みにケーション文化にもの申す」というタイトルのブログを書いておられます。

      ビジネスでお客様に酒席に誘われることが多いが、家事と育児をこなしながら経営をしている身でそこまでのお付き合いのは難しい、お酒が円滑なビジネスに役立つのはわかるのでせめて一次会までというルールを作ったらどうか、という内容です。興味深いのは「その通り」と多くの男性がこのブログにコメントを寄せられていること。長時間の残業に加え、接待にもプライベートの時間を削って参加せざるをえないビジネスマンの苦悩が表れていると思います。

      私自身も20代から30代にかけては「飲みにケーション文化」にどっぷり浸かっており、月に最低でも4〜5回は仕事関係のお付き合いで夜を過ごし、年末年始ともなればプライベートも含めてほぼ毎日酒席ということも珍しくありませんでした。しかし、結婚してからは極力このようなお付き合いを避けるようになり、またいろいろな方々から誘っていただいたゴルフも結局、始めませんでした。

      しかし、現実を見れば私のようなケースは稀で、ビジネス社会では酒席やゴルフの場で商談を行うことは当たり前に行われていますし、そうすると加藤さんが書いておられるように「やはりできるだけお付き合いしたほうがいいのではないか」と焦りが湧いてきます。名経営者の京セラの稲盛さんが社内コミュニケーションを図るための「コンパ」を勧められているのを知り、私自身も社員と飲みニュケーションしなくていいのか、と悩んだこともありました。

      ■接待禁止が普通の国もある!?
      でもちょっと待ってください。いったいこの文化は世界共通なのでしょうか?

      確かに、日本と同じく中国や韓国ではビジネスに酒席がつきもので、1次会の食事の後、女性が側についてくれるカラオケで深夜まで2次会、3次会と続くのもごく一般的です。しかし、それ以外の国では接待が厳しく制限されていたり、ほとんどないということも多いのです。

      数年前に米シリコンバレーで現地のお客様(独身の30代女性)を接待したときは「アルコールありの接待は規則で禁じられているのでNG」と言われ、記念品を渡そうとすると「10ドル以上のプレゼントもNG」と言われたため、結局手土産も渡せず、和食店での食事も1時間あまりで終わってしまいました。彼女はこの後趣味のトライアスロンの練習をするから、と食事が終わるとすぐに帰宅しました。

      シンガポールでも似たようなものです。あるお客様と商談中に昼食の時間になりラーメンを食べたところ「割り勘で」と言われて割り勘しました。またある政府系企業のお客様に日本からの数百円の小さい飴の入った袋をお土産にもっていったら「仕入れ業者からのプレゼントはいっさい受け取れないので、どうしてもというのならそこにある社員のおやつ棚に勝手に置いていって」と言われ、横を向かれてしまいました。こんな環境なのでシンガポールでビジネスを始めて3年ほどたちますが、一度もお客様を接待したことがありません。

      20年以上にわたりたびたび数千万円単位の機械を購入しているドイツのメーカーさんとは、打ち合わせや商談で互いに何度も訪問し合っていますが、接待されたこともしたこともありません。業務上のやり取り以外は、2年に1度、年末に卓上カレンダーを送ってくれるくらいです。

      こうして他の国と比較してみると、酒席の接待が決してビジネスにマストなものでないことがわかります。

      ■お付き合いより家庭優先でもうまくいく。
      思うに、国を挙げて産業を振興する必要がある発展途上国やベンチャー企業では、ビジネスを一緒に行う客や仕入れ先、また同僚たちと酒を酌み交わして連帯感を共有し、本来ならあまり気が合わない者同士でも同じ目的に向かって無理やり進む、という必然性があっのではないでしょうか? そしてそのために飲みにケーションの習慣が発達したのではないでしょうか? 

      逆に経済発展が終わり、集団から個へと重点が移った社会では、飲みにケーション文化の必要性が薄れてくるため、接待を禁止するような規則が作られるのではないかと思います。

      さて、お客様と飲みにケーションをほとんどしなくなった私のビジネスは現在どうかというと、食事やゴルフを一緒に楽しまなくても気が合う購買担当者もできますし、メールや電話だけで一度もお目にかかったことのないお客様からの何年も続くリピート注文も珍しくありません。結局、お酒もゴルフも時間があったらお互いたまにはいいですね、という以上のものではないように思います。

      若いときは接待でプライベートでは決して行けない高級店に連れていってもらうのが楽しみだったこともありましたが、今ではどんなごちそうより家族と囲む食卓が何よりの贅沢です。飲みにケーションが盛んな多くの会社でも、加藤さんが提案されるように、せめて「一次会だけ」ルールができるよう期待しています。
      | 後藤百合子 | ワークライフバランス | 17:55 | - | - |
      パパたちよ、子供の1歳検診に行こう!
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        ■激増する児童虐待の件数
         
        厚生労働省が今週発表した2013年度、児童相談所での児童虐待相談対応件数は昨年を10%以上上回る7万3千件強となりました。相談件数は一貫して増え続けており、20年前の1,600件程と比べるとなんと45倍にもなっています。特にバブル崩壊期の最後である1995年あたりから飛躍的に件数が伸び始め、相談所に通報があっても対応しきれず最悪の悲劇が起こってしまった、という事件もありました。

        子供の数は32年連続で減少しており、子供の数も割合も特に平成に入ったあたりから急カーブで減少しています。子供が減っているのに虐待の件数は増えている、とはいったいどういうことなのでしょうか?
         
        ■心温まるママの1歳。このままで本当に大丈夫?
         
        話は変わりますが、おむつメーカーのパンパースが今月からYou Tubeで公開している「Mom's 1st Birthday ママも1歳、おめでとう。」という映像が非常にたくさんの人の共感を呼んでいます。1歳検診に子供とやってきた3人のママが、夫たちから写真とケーキのサプライズを受ける、というストーリーでこの動画の紹介記事が8月7日現在、フェイスブックで「いいね」8.1万件、「シェア」も8.1万件と猛烈な人気です。

        出演する3組の夫婦は本物でドキュメンタリー風に仕立てられており、ママたちが流す涙も本物です。この中で彼女たちは、「新生児の頃は毎日が不安で毎日泣いて過ごした」「注射の後全然泣き止まずどうしたらよいかと思った」「この1年まともに寝たことがなかった」と口ぐちに話しますが、夫は「子育てに参加できないのは本当に申し訳ないと思っている」と言いつつも、検診には参加しておらず、日常の子育てはほぼ母親のみが行っていると想像できます。
         
        ■不安とストレスだらけの子育てに翻弄される母親たち
         
        そんな妻たちに向けて夫たちが一生懸命写真をセッティングし、ケーキを差出し、感謝の言葉を捧げる。妻たちはいちように涙を浮かべますが、それが素直に夫への感謝と喜びだけの涙に思えないのは果たして私だけでしょうか?

        夫の1人が「子供が産まれてから(妻は)安いお寿司しか食べなくなった」と話していますが、厚生労働省の別の統計では、子育て世代の65.3%が「生活が苦しい」と感じており、すべての年代の中で最も割合が高くなっています。

        慣れない子育てをたった一人でこなしながら、夫は不在、周りに頼る人もおらず、好きなものも我慢して切り詰めた生活を送り、子供と2人きりで過ごす毎日。ストレスで子供に当たってしまったとしても、彼女たちを誰が責められるでしょうか? 実際に児童虐待にまで至ってしまうケースは氷山の一角で、ぎりぎりまで追いつめられている母親たちの数は非常に多いと思われます。
         
        ■共働き世帯のほうが虐待が少ない
         
        『日経デュアル』に舞田敏彦さんが「共働き家庭ほど虐待が少ない 通説と逆の結果が出た」という記事を書いておられます。舞田さんの分析によると共働き家庭ほど虐待は少なくなっているそうです。特に共働き率が35%と低い大阪府では児童虐待が多く、人口1,361人に1件の割合で虐待が起こっており(2013年度)、共働き率が70%の島根県の実に5倍以上になっています。共働き家庭に虐待が少ないのは、ダブルインカムで経済的なストレスが少ないのに加え、24時間子供と一緒にいるストレスもないからだと考えられます。また、共働き家庭では夫が家事や育児に参加する割合も高いのも理由の一つに挙げられるでしょう。
         
        ■1歳検診はぜひ両親で参加を!
        ママの1歳の誕生日を夫に祝ってもらいその場で感激しても、翌日からまたわからないことだらけの子育ては続きます。1歳には1歳の、2歳には2歳の悩みが出てきます。それが2人目、3人目ともなればさらに違うストレスも増えてくるでしょう。

        育児の不安やストレスを分かち合い、妻一人をぎりぎりまで追いつめないこと、日常で難しいのならせめて要所要所で妻と子育ての悩みを分かち合い、たとえ短い時間でも意識して子育てに参加することこそ(虐待の加害者は圧倒的に母親のほうが多いそうです、)夫ができる最善の方法ではないでしょうか?

        パパたち、子供の1歳検診にはぜひ有給をとって妻と一緒に行きましょう!
        | 後藤百合子 | ワークライフバランス | 17:44 | - | - |
        誰も教えてくれなかった「一生懸命残業しても出世できない」事実
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          内閣府が今年発表した『ワーク・ライフ・バランスに関する個人・企業調査』の中におもしろい結果があります。

          残業が多い社員ほど「頑張っている」「責任感が強い」と上司から思われている、というセルフイメージをもっているのですが、実際のところ、会社側は残業や休日出勤をほとんどしない人について「人事評価で考慮しない」が70%以上を占め、かえってマイナス評価よりもプラス評価の割合のほうが高いのです。つまり会社は残業しているからといってその人を評価しないばかりか、残業せずに時間内で仕事を終えられる人をより高く評価しているとも言えるでしょう。

          日本で女性が子育てと仕事を両立できない理由、男性が家事に積極的にかかわれない理由の一番にあげられるのが「労働時間の長さ」ですが、この調査からわかるように、実際には大多数のまともな会社は社員に長時間働いてもらいたいとは考えていません。それはなぜでしょうか?

          ■人間が集中できる時間は決まっている
          まず、人間には集中して仕事をこなせる時間というものがあります。小学校の授業時間が45分、中学・高校では50分、大学で90分と決まっているのは、年齢によって集中できる時間の長さが違うからです。社会人でももちろん、7時間や8時間の勤務時間を休みなしに集中はできませんから、昔は午前と午後に1回ずつおやつタイムがある会社も多かったですし、今も工場などでは仕事の合間にラジオ体操などをしている会社もあります。また、授業時間が多い日に疲れてしまうのと同じように、仕事時間も長くなればなるほど効率は落ちてきます。このように人間の集中力は長時間持続しないものであり、たとえ休息をとったとしても長時間労働になればなるほど集中力が落ち、時間あたりの仕事の質が落ちていくのです。

          しかし、質の悪い働き方しかできないにもかかわらず、会社は時間外労働になれば割増の残業代を払わなければならないですし、そんな状態が恒常化すれば労働監督署の指導が入り、ひどい場合には行政処分を受けます。また社員に万が一のことがあって過労死ということになってしまったら、社会的にも大きなダメージを受けます。まして昨今はすぐに「ブラック企業」と非難を受けかねないのですから、社員に長時間労働させても会社は何もメリットがないどころか、デメリットのほうが大きくなってしまいます。会社としては、社員が集中して効率よく仕事をし、勤務時間内にきちっと仕事を終了させてくれるのが理想なのです。

          ■残業しなくてもどんどん出世していく人たち
          東レで同期トップを切って取締役となり、その後東レ経営研究所の社長となった佐々木常夫さんは時間管理のプロとして現在も活躍されていますが、サラリーマン時代には肝臓病とうつ病を患い入退院を繰り返す妻の代わりに家事一切を引き受け、自閉症の長男を含む子供3人の世話をしながら責任ある仕事を任され、仕事にも家事・育児にも全力で関わった方です。

          毎日会社を出るのは6時。妻と子供たちの世話をするため同僚が仕事をしていても帰らなければならず、朝は早出をしたくても子供たちのお弁当を作ってからの出社ですから8時になってしまいます。休みの日はたまった家事を片付けたり、入退院を繰り返す妻の見舞いや看病で終わってしまったといいます。

          佐々木さんの働き方は朝から晩まで自分の時間を仕事に捧げるモーレツ社員とはほど遠いものでしたが、仕事時間中の集中力はすさまじく、次々と結果を出していきました。そしてその業績により取締役に抜擢されたのです。

          私は個人的に大企業の重役を経験された方々を何人も知っていますが、本業の仕事以外にボランティアや趣味の世界をもっていらっしゃった方がほとんどで、佐々木さんほどではないにしろ、家族との時間もとても大切にされていました。そんな彼らの日常は大企業で出世する社員は家庭も顧みず仕事ばかりしている、というイメージとはまったくかけ離れていました。逆にモーレツ社員の部下の話をされるときなどは「あまり評価していないんだな」ということがはっきりわかりました。

          シンガポールでも同じで、企業や政治のリーダーたちは忙しい中、実にワークライフバランスを重視した生活を送っています。若い人でも保育園の送り迎えを父親がしているケースは珍しくありませんし、男女ともによほどの緊急事態でもないかぎり深夜までの残業などありえません。

          逆に『課長 島耕作』のように仕事に全精力を傾けて猛烈に働いて家庭を顧みず、しかも浮気までしてしまう、というようなストーリーは生理的に受けつけないようで「日本人はなぜこん主人公が好きなのか理解に苦しむ」という感想を聞いたことがあります。また毎日、早朝から深夜まで必死に働いて出世をめざす同僚にセブン・イレブンというあだ名をつけて揶揄するのを聞いたこともありました。彼らにとって「仕事は時間内に終わらせる」が当たり前なのです。

          ■低い日本人の労働生産性
          ひと昔前には「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と世界で絶賛された日本ですが、GDPを頭割りした2012年の労働者一人あたりの生産性はOECD加盟国34か国中21位と決してほめられた水準ではなく、1時間あたりの労働生産性となると4位のアメリカの3分の2程度と先進国の中では最低レベルの結果になっています。

          原因は円安や付加価値の高い商品・サービスへの転換の遅れという指摘もありますが、それよりもまず、長時間労働を根本的に見直さない限り、現在のような低い時間当たり生産性では国際競争にも乗り遅れてしまいます。特に少子高齢化で働き手が急激に減少している中、企業経営者はとにかく社員一人あたりの労働生産性を上げようと必死なのです。

          ■だらだら残業をしない段取りと仕事を断る勇気
          もし自分が長時間残業を当たり前にこなし、効率の悪い働き方をしてと感じているようだったら、人手不足が声高に叫ばれるようになった今こそ逆にチャンスと思い、ぜひ自分の働き方を見直してみましょう。

          だらだら残業が恒常化している職場では、朝からずっと緊張感がなく効率の悪い仕事の仕方が当たり前になっていて生産性が上がらないことが多いです。また、たまに仕事が早く片付いても周りがだらだら残業をしているために一人だけ先に帰りづらく、いっしょに居残りをしてしまったりという人もよく見受けられます。まず、頭が冴えている午前中にできるだけ効率よく仕事を片付けてしまえるよう段取りを考えてから仕事に取りかかり、終業後は周囲を気にせず退社する習慣をつけましょう(冒頭の調査では残業時間が多い人ほど残業をしないで帰りにくいと感じる、という結果がでています)。また、朝は始業ぎりぎりではなく、できるだけ早く出社する努力も必要です。多くの人が来る前に出社していえれば、邪魔されることなく仕事の段取りが組めるからです。

          それでも終わらない量の仕事を与えられそうになったり、当たり前になってしまっている勤務時間外の会議や打ち合わせなどがある場合は、はっきりと断る勇気をもちましょう。若い社員にとにかく大量の仕事を与えてこなさせるのは最近の大企業に多くなってきている風潮だそうですが、もしもそれを断って左遷や降格されるようだったら転職したほうがずっといいです。人生は長いのです。いつまでもそんな働き方ができるわけではありませんし、過労死してしまったら元も子もありません。また、現場レベルではわかってもらえなくても、上のレベルではわかってもらえる可能性もありますので直訴するという手がありますし、労働組合があれば組合に、なければ労働監督署に相談してみる方法もあるでしょう。

          男性も女性も、一生、そして50年以上も働くことが当たり前になってくる時代に私たちは生きています。労働の質と量についても、これまでとはまったく違う価値観の働き方を模索して実践していく必要があると思います。
          | 後藤百合子 | ワークライフバランス | 15:34 | - | - |
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